旅行業界のOGに聞いた!好きを仕事にするってどう? メリットや不満は?【就活】

2023.09.02更新日:2024.05.17

割り切って待遇や働きやすさで選ぶ? それとも…

好きを仕事・・・・・にする」ってどうですか?

趣味や憧れ、待遇のよさ、休みやすさ……仕事の選び方は十人十色だけど、何が正解? 働くOGの、リアルな意見を聞きました!

好き・・を 仕事にした人

趣味にまつわる企業や憧れのブランドなどで働くOGが登場。好きを仕事にするメリットや仕事への不満などを語ってくれました。

旅行業界

好きを仕事にするってどう?イラストカット2-1

旅行の楽しさをもっと多くの人に伝えたい!

お仕事DATA

業界 旅行(企画・販売)
年齢 23歳(2年目)
出身学部 法学部
出身地 群馬県
居住状況 一人暮らし
仕事内容 添乗員、ツアーの企画
「入社後3〜4年はオフィスでの事務作業とツアーの添乗員が主な仕事。同時にツアーの企画方法を勉強していて、いずれは企画を中心に行う予定です」
年収 250万
勤務時間帯 9時〜17時45分
月の残業平均時間 30時間程度
休暇・休日 土日休み。夏季休暇が5日、年末年始休暇が7日あります。有給は14日あり、ほとんど消化しています
服装 オフィスカジュアル
リモート勤務 可(月に5日以上)

旅行、ブライダル、ホテル就活時の志望業界

趣味の旅行の専門スキルを生かし、お客さまを笑顔にしたかったから今の会社に入った理由

行楽シーズンの秋繁忙期

全国を飛び回り、新しい景色や食事を楽しめる仕事の好きなところ

「仕事として大好きな旅をできることが最高! 学生時代に作った行ってみたい場所リストは、残り2都市でクリア♪」

お給料が低くて家賃補助も少ないところ仕事のつらいところ

「一人暮らしなので、家賃補助が少ないのがキツい(泣)。仕事は楽しいから、転職したいとは思いませんが」

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「月に1〜2回、添乗員として訪れる先々で、おいしいものを食べるのが楽しみ。つい最近は、北海道で海鮮丼を満喫しました♡」

好きなことだからスピーディに吸収! 公私共に生かせるスキルが身につきます

 大学時代に旅行にハマり、バイト代を貯めては国内外を旅していました。旅の楽しさを伝えたい!という思いから、就活は旅行会社が第一志望。コロナ禍で採用人数を絞っていたため、片っ端から受けて、運よく今の会社に内定をいただきました。
 配属されたのは国内ツアーを企画する部署。その中でも細かくチームが分かれていて、私はテーマ性のあるツアーを担当するチームで働いています。最初の3年は、先輩のサポートと事務作業が主な業務。また、月に1〜2回は添乗員として既存のツアーに参加しています。
 どんな業務にもそれぞれの楽しさがありますが、やっぱりツアーに参加して全国を旅するのが一番の醍醐味! 私は主にお城やお寺、古墳などの歴史的建造物を巡るツアーを担当しているのですが、もともと興味がない分野だったから新鮮でした。最初はメジャーな観光地を担当する同期がうらやましかったけど、自分では行かないような場所をたくさん知れて、逆によかったかも!?と思うようになりました。それぞれの土地でご当地グルメを食べることも、モチベーションの一つ(笑)。お客さまから感謝の言葉をいただくたびに、やりがいも感じています。
 また、想像していたよりもホワイトな労働環境はプラスのギャップでした。旅行会社=激務なイメージがありましたが、繁忙期以外は定時で帰れる日も多く、有休も取りやすい。たまに社員向けの激安ツアーが売り出されるので、たくさん参加したいなとワクワクしています。
 普段の業務でつらいことはありませんが、お給料がもう少し高かったらな〜とは思います。東京で一人暮らしをしていて、趣味の旅行にもお金がかかるので、なかなか貯金できず……。ただし、お給料は高いけど興味のない仕事に転職したいとは思いません。安定を優先して就職した友人のグチを聞いていて、私には無理だな〜、と(汗)。
 ちなみに同期は全国に約30人いたのですが、すでに3分の1が転職しており、離職率は高めです。辞めた人の多くは、旅行が好きすぎるあまりにこだわりが強くて、やりたいことができないのがストレスになっていたよう。好きなことを仕事にしたいと考えているならば、会社にはいろいろな部署があり、好きなことができるとは限らないと理解することが大切だと思います。
 今後の目標は、自分でツアーを組めるようになること。今は先輩のもとで学んでいるのですが、現地の見どころを効率よく巡るためのスケジューリングがパズルみたいでおもしろい♪ おかげでプライベートの旅行計画の立て方も上達しました。公私共に生かせるスキルが身につくのは、好きなことを仕事にする最大の利点! 興味があることだから吸収率も高く、楽しみながら成長できています。
2023年10月号掲載
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