菅田さんが映画『となりの怪物くん』で演じた春は、予測不能な行動で周囲から"怪物"と恐れられる存在。物語は、そんな春が高校で隣の席に座る雫(土屋太鳳)と出会うところから始まる。菅田さんにも、高校時代、隣の席のクラスメイトとの思い出が。
「ギターの授業の時に仲よくなったタムラっていうヤツとは今も親友で、2月にやったライブも見に来てくれたんです。僕がステージで弾き語りする姿にグッときたらしくて、"隣でギターをイジってたヤツがこんなになるとは"って言われました(笑)」
次第に距離を縮めていく春と雫は、個性豊かな仲間に囲まれながら、初めての友情や恋を経験する。
「学生の頃は、すぐそばに友達や好きな人がいる日日を当たり前のように感じるかもしれない。でも、大人になってみると、夏休みに"ヒマだねー"って言いながらみんなでカキ氷を食べたりするの、最高だなって思います。この映画を見る学生の方たちには、そういう時間をちゃんと楽しんでほしいですね」
今年3月、映画『あゝ、荒野 前篇』で第41回日本 アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。間違いなく今後の映画界を引っ張っていく俳優の一人。
「自分が最優秀主演男優賞にふさわしいとは思って なかったので、名前を呼ばれた瞬間はパニック! 『あゝ、荒野』はR指定作品だし、上映された劇場も全国で30館くらい。そもそも見てもらえる人の数が限られていたんです。でも、選考の基準はそこじゃないということを日本アカデミー賞協会が提示してくれたことがうれしかった。その判断が間違いじゃなかったと証明するためにも、まだまだこの仕事を頑張っていきたいと思いました」