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【モーニング娘。’21】佐藤優樹卒業記念インタビュー前編 音楽のこと、10代のころのこと
12月13日をもってモーニング娘。’21を卒業する佐藤優樹さんが、音楽への思い、メンバーへの思いを語りつくしたロングインタビュー。
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2021.12.10
2021年12月13日に東京・日本武道館で開催されるモーニング娘。’21の単独ライブをもってグループおよびハロー!プロジェクトから卒業する佐藤優樹さん。心に刺さる唯一無二のパフォーマンスと掴みどころのない無邪気なキャラクターで多くの人たちを魅了し続けてきた彼女に、ノンノwebが10年の活動を振り返ったロングインタビューを決行。ここでしか聞けない本音トークは必見です。後編では大好きなメンバーへの思いを語ってもらいました。
「作曲というよりも感情を形にしているだけなんです。しゃべっている声とか、泣いているときの涙って形として残らないじゃないですか。だからその日の感情を日記みたいに音にしているんです。むしろ12期の野中(美希)のほうがちゃんと音楽を作っていると思います。まず今年の4月にパソコンを手に入れて7月にはもう楽曲を作っているという行動力がすごい! 自分とは全然違う世界観があって本当にカッコイイなと思います」
「少しずれるかもしれませんが、優樹はメンバーと話すより、ソロで歌っているときの声を聴く方がなんだか感情が分かる気がするんです。勝手にそうなのかなと思っているだけなので、もしかしたら全然違うって怒られちゃうかもしれないんですけど。これまでは本人にそれを言うこともなかったですし」
「本当に“全然違ったらごめんなさい!”というのが大前提なんですけど。15期のおんちゃん(北川莉央)と(岡村)ほまれは、もっと音楽を純粋に楽しんでいる素の姿を見たいなと思います。魅せ方みたいなものはこれからどんどんついてくるし、先輩たちにそこは任せておいて、今は急がずに曲に向き合ったときの感情を大事にして欲しい。若いからこそキメたいって気持ちもすごくわかるんですけどね。パンちゃん(山﨑愛生)はそのあたりはありのままな印象があります。とにかく15期はもっと伸びていく子達だと思うので、まずは音楽を楽しんで欲しいですね。
14期のちーこ(森戸知沙希)は……ジャンルはわからないけど、音楽をとても好きな子だなと思います。そしてモーニング娘。のこともすごく好きだし、メンバーひとりひとりをよく見ていて、寄り添える子。でも器用なぶん、一見何を考えているのかわかりにくいところもある。もし家に帰って泣いてしまうようなことがあれば話して欲しいって思います」
「全部優樹のただの妄想かもしれませんよ? 13期の横山(玲奈)に関しては本当に強い子だと思います。私だったら泣いてしまうというところでも、一所懸命立っていて本当に尊敬する。よく他のメンバーのことを素敵って言ってくれるけど、私からしたら横山が素敵だよって思いますね。そして音楽はどんな時でもいつも横山の隣にいるよって伝えたい。
かっちゃん(加賀楓)は自分が目立ちたいというタイプではなく、モーニング娘。をもっとよくしたいって気持ちがすごくある子。でもときどき空回りしていたりして、かわいいんですよ。あと、かっちゃんに関してはコンサートの歌声だけでなく、レコーディングした音源でも気持ちの変化が伝わってくるぐらいわかりやすいんですよね。だから優樹がマネージャーになってあげたい(笑)。
そして12期はですね、加入したタイミング的に求められることや怒られることがとても多くて、本当に大変だったと思うんですよ。なのに野中(美希)も牧野(真莉愛)もあかねちん(羽賀朱音)もまず人のために気を遣えるような優しい子たちで。だからこそ、一回自分のためだけに泣いて欲しいって思うんですよね。そうしたらもっとみんな、新しい扉が開く気がする。まあ、もしかしたら優樹が卒業したら全部まとめて楽になった〜ってなってくれるかもしれない(笑)」
「11期のお団子(小田さくら)は本来、歌が好きでモーニング娘。が好き、そして食べること大好きな子だと思うんです。だから優樹が卒業を発表したときの、お団子のブログを読んでビックリしました。“こんな風に思ってたんだ!?”って。わりと“負けたくない”みたいな発言をするんですけど、本心ではそんなこと考えてないんじゃないかと思っているんですよね。ただ“小田さくら”っていうスイッチが一度入ると憑依型の俳優さんみたいにゾーン的なものに入っている感じ。最近はいい意味でその力がちょっと抜けてきたかなって気がするんですけど。あと音楽や歌に関してはもしかしたらモーニング娘。で一番自信がないって思っているかもしれない、わからないですけど。でも優樹からしたら誰よりも一番自信を持っていい子なんです。そしてとにかく愛情深い。私の大好きなディレクターさんに一番似ているところがある気がする人です。
私と同期の(石田)亜佑美には今とにかく素直にやりたいことを聞いてみたいです。亜佑美って亜佑美にしか出せないすごい良いところがあるのに、自分がそのことに気づいてない気がするんですよ。決めつけられたりするのが苦手だと思うので、本人にはそういうことをあまり言わないんですけど(笑)。あといろいろな人からいろいろな意見があったとしても、ただ亜佑美の心が傷つくだけのことだったら全然聞かなくていいと思う。そこで自分に響いたり“悔しい”って思ったら、そこは取り入れたらいいし。自分にも思うところがあるから悔しいという感情になるんだと思うから。とにかく亜佑美が今、何をやりたいか聞かれたとき、素直にふわっと降りてきた”やりたいこと”をやって欲しいって思います」
「生田(衣梨奈)さんには、とにかく生田さん自身が思っている以上にとてもたくさんの人に愛されてるし、優樹もすごく好きですって伝えたいです。生田さんて口で発しているよりも、自分が何をどうすべきかわかっている人。得意、不得意のグラフって人によって違うじゃないですか。生田さんはそのグラフをよくわかっていて。その上で、自分なりの努力の仕方をいつも考えて実践している方なんですよね。少し苦手なことでも、その中で焦らずいろいろやり方を変えて試しているのがすごい。さっきnon-noのスタッフさんとお話していたら、ここ1年で生田さんの歌い方が変わった印象があるっておっしゃっていたんですけど、もしそうだとしたら多分生田さんの中で今までと努力の仕方を変えて、それがハマったのかなって思います。最近生田さんとお会いできてないんですけど、いつも一番人のことを考えているし、一番自分のギリギリのラインで一生懸命やっている方なので、”大丈夫かな?”って心配になるし、本当に愛されてますよって伝えたい!
リーダーの譜久村(聖)さんはみーんなが思っていることだけど、譜久村さんがリーダーをしてくれていることでどれだけの人が安心しているか、それを分かって欲しい。今のモーニング娘。があるのは譜久村さんのおかげです。あまり自分の感情を周りには言わない人だけど、優樹は譜久村さんの判断がいつだって正しいし信じてるしついていきたいって思っています。そして歌い手として、とにかく持っているタンスが多いんです。引き出しが多いだけじゃなくてタンスそのものも多い。悲しいけど強い女性も、かっこいいけど寂しがりの女の子もとにかくなんでも表現できちゃう。喜怒哀楽は当たり前として、もっと細かい表現ができるところを尊敬してます。個人的に15期のおんちゃん(北川莉央)はこれからレベルアップしていったら、譜久村さんみたいになれるんじゃないかなって勝手に思ったりもしてますね」
「わからないですけど、モーニング娘。のメンバーが卒業していくたびに気がついたり理解していくことがあるんです。田中れいなさんからは歌、道重さゆみさんからはトーク、やっさん(鞘師里保)からは魅せるための体の角度、鈴木香音さんからは周りの意見に耳を傾ける大切さ、尾形(春水)からは失うものの大切さ。これは学校の勉強をする時間が減ってしまったりとか、そういうことです。そして工藤遥からはみんなへの優しさ、飯窪春菜からはビジュアル。この全部が合わさったときに、今の自分の音楽への向き合い方ができた。それくらい時間がかかるタイプなんです。鞘師さんは今まったく別の環境で活動されていて、そういう姿もすごく刺激になります。とにかく家族と同じぐらいモーニング娘。のメンバーが大好きだから、誰かが卒業するとその人のコアな部分というか石みたいなものがポコっと残る感じがあって。その人の個性がグループから欠けることで気づくことがあるんです」
「うーん。優樹がやめたら皆喜ぶんじゃないかと思ってます(笑)。やっと大変な子がいなくなった〜、って思って欲しい。うれし泣きしてくれるくらいでちょうどいいんです。優樹はワガママで、でもそれでこそ自分だし、こういう子がいるとこんなに大変なんだってこと自体が、それこそが私が生きてきた証なんじゃないかな。逆に変に持ち上げられるほうが怖いんです、そして万が一その期待に沿えなかったときにがっかりされるのが怖い……。“明るい誹謗中傷”みたいなのはやめてくださいって思います!(笑)」
「普通は“可愛くない”とか言われるのが嫌じゃないですか。でも優樹はそう言われても、じゃあ父と母に直接言ってくださいって感じで別になんとも思わないんです。それよりも“努力しているよね”とか“頑張っているよね”って言われる方が気になってしまう。さらに“謙遜しないで”とか言われたらもっと困る。優樹はつんく♂さんの曲に出会えて、メンバーに出会えて、スタッフさんやファンの皆さんに出会えて。その時間が楽しいだけなんです。本当に努力しているわけじゃないんですよ。
それと先輩の後藤真希さんや高橋愛さん、田中れいなさん、道重さゆみさんがやっていたことをできるようになったときもすごく楽しい。勉強もそうですけど、わかったら楽しいじゃないですか。そういう自分だけにわかる楽しさや、好きでやっていることに対して“頑張ってる”と言われるのは少し違和感があるし、それによっていつの間にか他の人からの期待値が上がってしまう場合があって。これが優樹が思う“明るい誹謗中傷”です」
「10代から20歳ぐらいの若い方には、辻希美さんと加護亜依さんのユニット、W(ダブルユー)の『ロボキッス』。無邪気に好きって伝える感情と音がマッチしているのと、つんく♂さんの辻さん加護さんへの愛がすごく感じられるところが素敵なんです。聞いた人は皆好きになってくれると思う。もう少し大人の私くらいの年齢かな、20歳前後の方には『Fantasyが始まる』。この曲は好きな人とか親友とか友達に対しての感情にすごく合うと思います。
そして年齢関係なくすべての人に聞いてもらいたいのは『笑顔の君は太陽さ』。人って隣の芝は青く見えるみたいなところがあるじゃないですか。そして“若いときはいいよね”ってよく聞くセリフだけどそれは違うと思うんです。
人って何歳になってもどんな状況でもずっと成長できるし学ぶことがあると思うから。実際私も後輩からすごく学んだことがあるし。でもやっぱり悲しいことも、悔しいことも、いろんな感情はあるわけで。そのいろいろな感情を自分のものだって受け入れたら、人のことをけなさず自分のこともけなさず、何歳になっても成長はできるってことを感じられるような楽曲なんですよ。歌詞もすごく素敵なのでじっくり聞いてみて欲しいです」
●さとう まさき
1999年5月7日生まれ、北海道出身。10期メンバーとして、2011年にモーニング娘。に加入。特技はピアノ。愛称はまーちゃん。メンバーカラーはエメラルドグリーン。同じ曲でもコンサートごとに違うパフォーマンスで、多くのファンを魅了。先日non-noモデルを卒業した新木優子さんをはじめ、芸能界にもファンが多数。現役大学生で、『non-no』の誌面にもたびたびグループで登場。今回の撮影コンセプトは“素のまーちゃん”。いつもよりカジュアルなスタイリングで、カメラの前で自由に動いてもらいました。
スウェット¥6963/STYLENANDA HARAJUKU STORE 中に着たカットソー¥6050・スカート¥17600/Ungrid イヤリング¥2580・リング(右手)¥2080・リング(左手)¥1500/クロスコミュニケーション デザインラボ(ROOM)
モーニング娘。’21
『Teenage Solution/よしよししてほしいの/ビートの惑星』
グループ70枚目のシングル『Teenage Solution/よしよししてほしいの/ビートの惑星』が12月8日に発売に! このシングルが、佐藤優樹参加のラスト作品となる。『Teenage Solution』『よしよししてほしいの』の2曲はつんく♂が作詞・作曲を手がけた。初回生産限定盤を含めた全8形態でリリース。
※初回生産限定盤SP2のみ、発売が延期に。詳しくは公式サイトをご覧ください。
▼前編はこちら▼
12月13日をもってモーニング娘。’21を卒業する佐藤優樹さんが、音楽への思い、メンバーへの思いを語りつくしたロングインタビュー。
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圧倒的なパフォーマンスで国内だけではなく海外でも人気。日本のアイドル界をリードするモーニング娘。’20(トゥーゼロ)が登場!
優子のパワーの源!モーニング娘 。’18 をプロデュースしちゃった♡ なんと今回、メンバーがゲストに! 気になる"ファンとしての優子"に迫ったよ。
「おうちでハロプロを楽しむ」をテーマに、優子ちゃんに取材してきました。ハロプロを大好きなあなたも、まだハロプロ沼のほとりにいる方も、ぜひご覧ください。
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