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フィギュアスケート
2024.08.17更新日:2024.08.18
国民的TVアニメ『ONE PIECE』シリーズ史上初のアイスショーとして話題を呼んだ「ワンピース・オン・アイス ~エピソード オブ アラバスタ~」が9月7、8日にLaLa arena TOKYO-BAYにて再演!
non-no webにて連載を持つ我らが友野一希さんもコーザ役として氷上にカムバックされるということで、パワーアップしたポイントを取材! 新フィナーレの見どころやリハーサルの様子、会見レポートまで盛りだくさんでお届けします。
「ワンピース・オン・アイス 」とは
『ワンピース・オン・アイス』は、TVアニメシリーズ『ONE PIECE』がフィギュアスケートと融合した夢の氷上エンターテインメント。2023年夏に横浜・名古屋で初めて開催されると、フィギュアスケートファンのみならず、作品のファンの間でも大きな話題に。海外雑誌でも特集が組まれるなど世界中を魅了したアイスショー。
そして今回、一年の時を経て待望の再演が決定。9月7、8日に千葉のLaLa arena TOKYO-BAYにて全4公演が開催されます。
注目ポイント1
上演されるのは前回と同じく砂漠を舞台にした「アラバスタ編」。謎の秘密結社「バロックワークス」の陰謀により崩壊の危機に瀕した砂漠王国“アラバスタ”を舞台に、王女ビビとルフィ率いる“麦わらの一味”が国を救うべく立ち上がる壮大な物語。
ルフィ演じる宇野昌磨さんは現役を引退されプロスケーターとしての参加。より深みを増した表現にも注目が集まります。
また同キャストで迎える二回目のショーということで、その絆はより強いものに。宇野さんによると、スタッフ、スケーターともに意見を出しやすい環境になったことで、新たなアイディアや挑戦がたくさん飛び出すクリエイティブな現場になっているそう。
注目ポイント2
今回の最大の注目ポイントは、新たに追加されたフィナーレ。
今年はきただにひろしさんが「ウィーアー」、「ウィーゴー」、「あーっす!」を生歌で歌うことが大きな話題となりましたが、さらにフィナーレに楽曲が追加されるというビッグニュースが。なんでもそのフィナーレはそれぞれのキャラクターの背景をスケートで表現したもので、原作ファン、スケートファンともに見逃せない演出になっているとのこと。
そこで気になる内容を知るべく、メディアに向けの公開リハーサルにnon-noも潜入。練習のレポートとともにフィナーレの見どころをお届けします。
この日は稽古開始3日目。
フィナーレの練習ということで、リンクにはほぼフルキャストが。それぞれのフィールドで活躍するスタースケーターたちが一堂に会する光景はまさに圧巻。さらに全員が前回公演のグッズを着用していることでよりチーム感が増し、『ワンピース・オン・アイス』が本当に帰ってきたんだと実感させられます。
もちろんそこには、先日のサマーカップで優勝したばかりの我らが友野一希さんの姿も。
『ワンピース・オン・アイス』で初めて役を演じるおもしろさに気づいたという友野さん。そこから一年、表現や活動の幅をどんどん広げているだけに、今回どんな新しい姿を見せてくれるのか編集部もわくわくでいっぱい!
昨年の記事もチェック
新フィナーレでは全キャスト見せ場が!
まずは全国のコーザファンの皆さんにうれしいお知らせ!
今回はメインビジュアルにもコーザが登場していますが、新しくなったフィナーレでも出演シーンが大幅に増え、スケーティングにジャンプにと大活躍が予定されているそう。
反乱軍チームのパートでは、本編さながらの血気盛んな滑りを披露。
軍を率いて猛スピードで近づいてくるコーザ。
キャラクターとの共通点と語る「熱い思い」が伝わってくるようなスケーティング。そのスピード感はぜひ会場で体感して。
チャカ役・橋本誠也さん率いる国王軍。
アラバスタ王国の守護神の力強い滑りに魅了されます。
さらには大人のビビ、コーザが幼少期の自分と一緒に滑るパートも。
本編では一緒になることがないため、このシーンはとても貴重。
シンクロしたスパイラルはため息の出るような美しさ。
演じる本田さんにとってもこのシーンは「愛おしくて、滑りながら感動するパート。今年新たに増えたお気に入りの場面」だそう。
子コーザを優しく送り出す大人コーザ。
昨年のフィナーレで一緒に並んで挨拶をする姿だけでも既にぐっとくるものがありましたが、ともに滑るシーンが追加。
この後の胸が熱くなる展開にも注目です!
本編ではコートをなびかせながら美しいジャンプを決め、スケートの技術を伝える役割を果たしていたコーザ。今年はフィナーレでも高さのある素晴らしいジャンプを見せてくれます。
余韻に浸る間もなく、バロックワークスのパートに突入。先生から「前の感動シーンを壊してください」とお願いされたというナンバーは、曲、振付、どちらもかっこよさとダークさが共存した危険なパート。悪役とはいえ、そのあまりのかっこよさにクロコダイルのファンになってしまう人が続出しそう。
ちなみにボン・クレーは違うパートにも登場するそうなので、そちらもお楽しみに!
ルフィとビビのリフトは必見!
ついにここで麦わらの一味チームがリンクへ。
それぞれの構えの貫禄たるや! 頭の天辺から足の爪先までキャラクターそのもの。
昨年ファンを熱狂させたゾロ、サンジの小競り合いがついに公式に!
前回のアンコールで披露された原作の二人の関係性を表したようなやりとりは、より作品を深めたいという思いからご本人たち主導で演出の先生と話し合いながら生まれたものだったそう。
それが今回ついに公式シーンに採用されたというのは、二人の原作への愛とリスペクトの賜物。振付の宮本賢二さんとアイディアを出し合いながら新たに作り上げたサンジにとってもお気に入りのパート。
さらに本編で素晴らしいコンビを見せてくれたウソップ、チョッパーのわちゃわちゃシーンもあるそう!
本編では殴り合うシーンなど息の合った演技を見せてくれていたルフィ&ビビ。
新しくなったフィナーレではその二人のリフトが披露されます。
今はまだ稽古を始めたばかりで、これから本番まで仕上げていく段階。
ルフィがビビに現時点での感想を聞いたところ、「頑張ってください」との返事が(笑)。
実はビビを持ち上げることがまるで必然だったかのようにも感じられる興味深いエピソードが。宇野さんは昨年の映像でタンクトップ姿の自分を見返した際、腕回りの筋肉のなさを感じ、公演に向け腕立て伏せを始めていたそうで、今回の演出はそれが活きる格好の機会。リフトをやってみての感想は、「ペアやアイスダンスの方がとても高難易度のことをしていたんだなっていうのを改めて実感しています」と難しさを痛感したよう。
それでも現役時代から常に自分に挑戦を課し、成長を求めてきた宇野さんは、「乗り越えなければいけない壁が新たにできた」と、どこか楽しそうな様子。「現役を引退してプロスケーターとしてやっていくので、枠にとらわれずいろいろなことを模索していきたい。」と飽くなき探求心をのぞかせました。
さらに練習の様子を写真でお届け!
フィナーレではグループに分かれてキャストが周回。
普段の表情とは異なるキャラクターに合った挨拶や手を振る様子も見どころの一つ。
最後の全員揃うパートは、どこを見たらいいのかわからなくなる非常に豪華な時間。
友野さんが以前話していた「アイスショーは正面からだけでなく、360度全方向から色々な楽しみ方ができるのが魅力。」という言葉通り、さまざまな方向から見ることで、新たな発見があるかも。
そんな友野さんはというと、少しでも時間ができるとひたすら練習。
前回「友野くんと呼ばれないことが幸せという新しい快感を知ってしまいました。」と教えてくれましたが、今回も周回ではぜひ「コーザ」と呼んで欲しいとのことでした。
注目ポイント3
リハーサル後はキャスト8人による会見が。ここでは練習がスタートしてみての感想や意気込み、再演に向けて準備してきたことなど、公演が楽しみになる話が多数飛び出しました。
友野一希さん(コーザ役)
もう一年たったのかという気持ちです。あの公演が終わってしまうのはもったいないなと思っていたので……。
(珍しく言葉に詰まる友野さん)なに緊張してんだろう(笑)。
再演が決まってすごくうれしいですし、前回よりもキャラクターに対する愛も深まって……。(ここでも言いよどみ、他スケーターはにっこり)
よりコーザ感マシマシで表現できたら。フィナーレもジャンプが増えてスケートを見せる場面も増えているので、そういうところも見ていただけたらと思います。
本田真凜さん(ビビ役)
本当にこのメンバーとスタッフさん含めて再集結できたことがすごく嬉しいですし、あっという間の一年だったと感じています。この一年の中で『ワンピース・オン・アイス』で過ごした時間は私の中では一番の大きな思い出で、達成感もあって。またできることが幸せだなと思いますし、去年以上にパワーアップしたものをお届けできるように頑張っているので楽しみにしていただけたらなと思います。
渡辺倫果さん(トニートニー・チョッパー役)
なかなかアイスショーで同じことをもう一度ということがなかなかないですし、さらにメンバーがみんな再集結したということをうれしく思っております。よりパワーアップしてまた見てくださる方が来てよかったと思えるような公演を作り上げることができたらと思います。
田中刑事さん(ゾロ役)
まずはこのメンバーで集結できたこと、そして同じスタッフさんと去年この公演を作り上げてきたみんなで再演できるという喜びが一番大きかったです。みんなそれぞれキャラクターに愛をもって演じているので、作品への気持ちをスケートを通して伝えていきたいです。
宇野昌磨さん(モンキー・D・ルフィ役)
昨年は初めてだったということもあって、公演前のこの時期は不安や緊張する時間がとても長かったです。1公演目が終わるまでは本当に緊張して、それでも最後まで素晴らしいものをやろうと思いでやりました。そして終わる頃には楽しかったね、すごく宝物になる時間だったねと思えるようなショーになりました。
その仲間が一年越しに集まれたことがうれしいですし、今回は不安ではなく単純に楽しみです。
そして昨年とは大きく違ったアンコールもあります。リハで見させていただきながら「もっと滑りたい」とずっと言ってるくらい……まあ主にここなんですけど(島田さんと笑い合う)。それくらい素晴らしいフィナーレになっているので、今年はまた一段と素晴らしいショーになると間違いなく確信しています。
島田高志郎さん(サンジ役)
昨年の中でも一番濃密な時間で、何より記憶に残っていますし、それぞれがそんな思いを抱いていると思います。そんな情熱をもった一人一人がこうしてまた集まれたことに何より喜びを感じてます。再演に向けてこうしてリハーサルをして、アンコール含めよりよくしたいと思っているので昨年よりパワーアップした姿をお見せできると思います。ぜひ来ていただければなと思います。
無良崇人さん(クロコダイル役)
『ワンピース・オン・アイス』はたくさんの人と助け合いながらみんなで作ったショー。それがあっという間に終わってしまったというのが去年の印象でしたが、それが再集合できるというのはうれしさしかなかったです。さらにパワーアップさせたいというのは昌磨がずっと言っていたことでもあるので、その気持ちを汲んでそれぞれが今頑張っている状態です。アンコールや新しくできた部分が『ワンピース』らしさもありながら、スケーターらしさもすごく出せているものになっているかなと感じます。
本編については、映像などでもう少し細かい部分を見た時にもう少しこっちのほうがよかったかな?と思った部分もあったので、そういうところを詰めて本番に向けてやっていけたらと思います。
本郷理華さん(Mr.2・ボン・クレー役)
再演が決まった時は去年ゼロから一つのアイスショーを作り上げたみんなともう一度アイスショーができるというのが自分の中でうれしいことだったので、すごく楽しみにしていました。リハーサルが始まってやっと始まるという実感がわいてきました。みんなが去年よりいいものを作ろうと思っているし、実際にパワーアップした部分もあると思うので、よりいいものをお見せできるよう意気込んでおります。
続いては質疑応答。
振付を覚えていたかという質問には、ほぼ全員が手を挙げる結果に。(渡辺さん、宇野さんは小さく挙手)
友野さんは場面によっては覚えていたものの、意外と抜けているところもあり、殺陣のタイミングや位置などは難しかったそう。
そんな中、他のメンバーからは「船長の仕上がりが一番やばい!」という声が。なんと宇野さんはその場にいない方のパートもこなせるくらい覚えていたそうで、無良さんからは「(ルフィは)去年は(他の人の)セリフを全部言えたけど、今年は振付まで全部できるんじゃない?」と宇野さんのショーにかける思いの強さを絶賛。
それを受け宇野さんは「コーザがダメになったら僕が出るから」と、普段からの仲のよさをのぞかせるコメントで会見を大いにわかせました。
会見のラストには、宇野さんから再びフィナーレにもっと出たいという話が。
バロックワークスの演目では裏で踊っていることもあるということで、「(出たくて)僕たちは指をくわえて見ています」とコメント。
会見では、終始幸せそうな笑顔を見せ、他キャストに突っ込む場面も。このショーを心から楽しみ、最高のものにしたいという強い信念が伝わってくる意義深い時間となりました。
それだけに今年はどんな姿でどんな仲間との絆を見せてくれるか期待は高まるばかり。ぜひ現地に足を運び、キャストたちと一緒に再び大航海の旅に出かけましょう。
そしてnon-no webでは再演にあたって友野一希さんのスペシャルトークを近日公開予定! こちらもお楽しみに!
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