フィギュアスケート

宇野昌磨、荒川静香などが演じた「トゥーランドット」を超ていねい解説【フィギュアスケート男子】

2019.12.04更新日:2020.12.20

トゥーランドット

イタリアのジャコモ・プッチーニ作曲によるオペラで、舞台は古代の中国。冷酷な心をもつ姫トゥーランドットと、求婚にやってきた王子カラフの物語。恋に落ちた王子が姫の無理難題をクリアし、姫の氷の心を愛で溶かそうとする。2006年トリノオリンピックで荒川静香さんが見事金メダルを獲得したときの曲でもあり、美しい”イナバウアー”が印象に残っている人も多いはず。

宇野昌磨のトゥーランドット

2017-2018シーズン、勝利をつかみ取る宇野昌磨選手のフリープログラム『トゥーランドット』。写真はミラノで行われた世界選手権での一枚。

平昌オリンピックで銀メダルに輝いた、2017-2018シーズンのフリープログラム。

以前にも使用したことがあり、宇野昌磨選手にとっても馴染みの深い『トゥーランドット』。毎回彼のプログラムを手掛けてきた樋口美穂子コーチが振付を担当。

しなやかな体の動きと、音楽を表現する間の取り方が素晴らしいと絶賛されている宇野選手。曲が盛り上がる直前の、静と動の強弱や、片手を突き上げ大きく上を見上げるような振付が、壮大な雰囲気を演出し高い評価を得た。

技術面でも、彼が世界で初めて成功させた4回転フリップを取り入れ、高難度な構成となっている。
『トゥーランドット』といえば、クライマックスで王子が「ヴィンチェロ(イタリア語で「私は勝つ」の意味)」と高らかに何度も歌い上げるパート。宇野選手の代名詞でもある、上半身を大きく後ろにのけぞらせた技”クリムキンイーグル”とともに勝利を掴み取りに行く姿は、世界のメディアでも多数取りあげられた。

深いブルーの夜空に星が瞬くようなゴージャスで美しい衣装も、見事姫の愛を勝ち取り、王の座につくというストーリーにぴったり。2018年、プッチーニが生まれた国でもある、イタリア ミラノで開かれた世界選手権でも披露し、見事準優勝を果たした。

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宇野昌磨のトゥーランドット

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