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【堀米雄斗選手】スケートボード五輪金メダリストの素顔に大接近!
東京オリンピックの新種目・スケートボードの男子ストリートで金メダルを獲得し、初代王者に輝いた堀米選手がノンノに登場! スケートボードとまっすぐに向き合うカッコいい姿はもちろん、意外すぎる(!?)おちゃめな姿も満載です♪
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2022.03.25更新日:2022.04.11
東京2020オリンピック競技大会のスケートボード・男子ストリートで金メダルを獲得し、初代王者となった堀米雄斗選手のインタビュー。後編では、4月1日に発売される初の自伝フォトエッセイ『いままでとこれから』の中身について、じっくり伺いました!
堀米雄斗『いままでとこれから』(提供写真)
――堀米選手の軌跡や魅力、すべてがつまったフォトエッセイ『いままでとこれから』がいよいよ発売されます。まず、フォトエッセイを発売することになった経緯を教えていただけますか?
「自分の中で、いつか本を出してみたいっていう気持ちがあったんです。それでマネージャーさんに相談をして、実現させることができました」
――なぜ本を出したいと思われたのでしょうか?
「僕が今までやってきたことを形にして残したいって思ったんです。そうすれば、自分が年をとった時に“こんなことあったなぁ”って読み返せるし、思い出としての本を作りたかったというのがいちばんの理由です。あとは、去年オリンピックを見てスケートボードに興味を持ってくれた方も多いと思うんですけど、スケートボードって大会だけじゃなくて、いろんな楽しみ方があるっていうことを伝えたくて。僕自身もオリンピックをめざしてスケートボードを始めたわけではないし、その頃のストーリーはこの1冊に全部書かせてもらいました。海外で活動していく上で必要なことも書いてあるので、本を読んで海外をめざすスケーターがもっと増えたらうれしいです」
――エッセイを書くにあたって、生い立ちから現在までを振り返られたと思います。そのなかで気づいたことや感じたことはありましたか?
「小さい頃からアメリカのプロをめざしてずっとスケートボードをしてきたんですけど、自分のスケート人生がうまくいきすぎちゃっている感じがしましたね。“誰かに操られてるんじゃないかな?”って思うくらい(笑)。夢物語みたいに、ここまできたなって……。自分で言うのも、おかしいんですけど。でも、そのほとんどが自分で決めて歩んできた道なんです。だから、これからも自分で考えながら選んでいきたいし、その選択がたとえ結果的に正解じゃなかったとしても、いつか正解に変えられるくらいに頑張りたいと思います」
――記憶を整理していて、久しぶりに思い出したことはありましたか?
「僕がスケートボードと学業を両立させられる高校に行きたいって言った時、お父さんが借金をして学費を用意してくれたこととか、高校に入ってからも何度も海外に行っていたので、そう考えると、お父さんはすごくサポートをしてくれていたんだな、とか……。2017年にアメリカに移住した時は、最初どこでごはんを食べればいいかもわからなくて。でも、家の近くに『デルタコ』っていうファストフードのお店があって、そこは火曜日になると“タコチューズデー”といって、タコス3つを1ドルで食べられたんです。だから、火曜日は絶対に行って、朝昼晩タコスを食べていたこととか(笑)。そこのチュロスもすごくおいしくて、しかも1ドルくらいで食べられるんですよ。このことを思い出したのが日本にいる時だったので、久しぶりに『デルタコ』を食べたいなって思って、アメリカに戻ってすぐにお店に行きました(笑)」
――フォトエッセイのなかには、iPhoneのメモにつづられた日記も登場しますね。
「日記をつけていたのは、日々のできごとをメモしておいたら、いつか本を出す時、役に立つんじゃないかと思ったから。3~4年くらい前から始めて、一時期は紙に書いていたんですけど、どっか行っちゃって(笑)。これはまた紙に書いてもどうせなくすなと思って、iPhoneにメモするようになりました」
――今も日記を書くことはつづけていらっしゃるのでしょうか?
「今はもうあんまり書いてないですね。取材を受けることが増えたので、そこで最近起きたことを話しながら頭を整理しています。それに、メモするのは知らないことやわからないことに出くわして“こうすればいいんだ”って学んだ時が多かったんですけど、だんだん困ることもなくなってきたので。今は、自分の目標、やりたいことが決まっているから、そこに集中しようっていうのがいちばん。スケートボードはもちろんだし、英語はレッスンを受けているんですけど、もっと必要だなと感じていて。4年くらい前に(平野)歩夢とよく話すようになってから、より1日1日を大事に過ごそうと思うようになった気がします」
ロサンゼルスの自宅。片隅に大好きなカビゴンが3匹。
堀米雄斗『いままでとこれから』(提供写真)
――フォトエッセイの写真は全編ロサンゼルスで撮りおろされたそうですが、特にお気に入りのカットはありますか?
「家での撮影は、楽しかったですね。自分でお気に入りっていうのはないですけど(笑)、食器を洗っているような姿も気づかないうちに撮られていたので、ふだんの生活はこんな感じなんだなっていうのがわかってもらえると思います」
――ご自宅はとてもキレイですが、撮影前に部屋の片づけをされたのでしょうか?
「常にキレイにはしてますね。キレイ好きなので……一応(笑)。1回ぐちゃぐちゃになるとそのままにしちゃうタイプなんですけど、掃除の方が来てくれたあとはピカピカになるので、それをキープしようと。だから、友だちが遊びにきて、台所のシンクに食器がたまっていたら、自分で全部洗っちゃいます」
――堀米選手といえば、以前はオリンピックの金メダルを含む数々のメダルを大好きなカビゴンのぬいぐるみにかけられていましたよね。フォトエッセイに写っているカビゴンの首には、メダルが見当たらなかったのですが……。
「オリンピックでもらったメダルは盗まれたらキツいなと思って(笑)、今は日本のセキュリティがちゃんとした場所に保管しています。っていうのと、本の写真に写っているカビゴンは、メダルをかけていたカビゴンとは別なんですよ。実はオリンピックのあと3匹に増殖して、今日もちょうど藤原ヒロシさんから真っ黒のカビゴンが届きました(笑)」
――コーチのアンドリュー・ニコラウスさん、スケーターの松本崇さんといった仲間から寄せられたメッセージも楽しく拝見しました。
「アンドリューと松本は、いちばん仲のいい友だちでもあるので、二人からのメッセージを読むと、昔のことをいろいろと思い出しましたね」
――松本さんからのメッセージには、「お前の車を200万で売ってくれ!」と書かれていましたが。
「いや~(笑)、車があと2台くらい増えたらあげるんですけど、まださすがに……。まぁもうちょっと乗って、いつかは誕生日プレゼントか何かで考えておきます」
――さきほど「今は自分のやりたいことが決まっている」と、おっしゃいました。最後に、堀米選手のやりたいことを教えてください。
「まずは、スケートボードに集中するというのがいちばん大事なこと。その上で、日本でもスケートボードをする人たちがどんどん増えてきているので、お父さんとか友だちとか今までサポートしてくれた人たちと一緒に日本でイベントを開催して、このブームを終わらせずに、もっと盛り上げていきたい。子どもたちにスケートボードの楽しさを伝えて、いつかはそういう子たちが海外でも活躍できるようにサポートしたいし、スケートボードを絡めて、ほかにもいろいろなことをやっていきたいと思っています。自分からスケボーをとったら、何も残らないので」
自宅の庭で。
堀米雄斗『いままでとこれから』(提供写真)
堀米雄斗・著 ¥2200 KADOKAWA
スケートボード・男子ストリート初代金メダリスト・堀米雄斗のすべてがつまった初のフォトエッセイ。スケートボードが大好きな下町生まれの少年は、どのようにしてアメリカでプロスケーターとなり、金メダル選手になったのか。ロサンゼルスで撮り下ろした練習風景やプライベート写真に加え、生い立ちからスケートに対する想いまで、本人が飾らない言葉でつづった1冊。
●ほりごめ ゆうと
父の影響で6歳からスケートボードを始め、数々のコンテストで好成績を収める。高校卒業後、拠点をアメリカ・ロサンゼルスに移し、2018年にスケートボードの世界最高峰プロツアー『ストリート・リーグ』で初優勝。その後、アジア人初の3連覇という偉業を達成する。2019年の世界選手権で準優勝、2021年の世界選手権では初優勝。同年、東京2020オリンピックで正式種目採用となったスケードボード・男子ストリートで金メダルを獲得。
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東京五輪金メダル獲得直後の
貴重なインタビューをcheck!!
東京オリンピックの新種目・スケートボードの男子ストリートで金メダルを獲得し、初代王者に輝いた堀米選手がノンノに登場! スケートボードとまっすぐに向き合うカッコいい姿はもちろん、意外すぎる(!?)おちゃめな姿も満載です♪
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