――まずはラスト参加となるニューシングル『Chu Chu Chu 僕らの未来/大・人生 Never Been Better!』についてお話を聞かせてください。
「『Chu Chu Chu 僕らの未来』はすごくカッコいいテイストの楽曲です。モーニング娘。でカッコいい曲というのは他にもあるのですが、雰囲気がちょっと違って“世界観で魅せる”タイプというか。聴くだけでもその世界観みたいなものが感じられるし、MVや振り付けを合わせて見ていただくと、さらに伝わるものがあるのかなと思います」
――同曲ではセンターを務めていらっしゃいますが、特にこだわったことはありますか?
「はい、この曲ではありがたいことに目立つところでパフォーマンスさせていただいています。だからこそ自分が曲の世界観をしっかり伝えることが大事だなと思って、いろいろ試行錯誤しながら取り組みました。先輩たちにも個別にいろいろと相談したりして。歌のことは小田(さくら)さんに聞くことが多いのですが、この曲は息を多めに取り入れて歌ってみてもいいかも、など具体的なアドバイスをくださったのでそれを実践したり。振り付けも最初のところはほぼ動かずに顔と立ち姿、そして空気感だけで魅せる今までにはない新しい感じになっています。曲自体もすごく中毒性がありますし、何回も繰り返して楽しんでいただきたいです!」
――『大・人生 Never Been Better!』はまた違ったタイプの明るい楽曲になっていますが、注目してほしいポイントを教えてください。
「モーニング娘。では近年稀にみるハッピーソングで、今の柔らかいモーニング娘。の空気感にすごくマッチする楽曲だと思います。前作の『ビートの惑星』もファンクな曲調で明るい感じだったんですけれども、それ以上に本当に明るくて元気が出る! 多幸感!みたいな感じは久しぶり。初めてデモを聴いた時には思わず、つんく♂さん珍しいな〜って思いました。歌詞もすごく前向きになれる感じで素敵なんです。聴いてくださる方にもそんなハッピーな感じが伝わったらうれしいです」
――初回生産限定盤SPには2000年発表の名曲、『I WISH』を現メンバーで再レコーディングしたバージョンも収録されていますね。
「『真夜中にハロー!』(テレビ東京系)というドラマをきっかけに再レコーディングし、MVも撮影して私たちにとってもすごくいい記念になりました。今年で結成25周年になるモーニング娘。は新しく作っていく部分、歴史を尊重しながらも自分たちらしく伝える部分の両方を大切にしているんですが、まさにそのグループの持つ個性を体現しているようなイメージというか。これぞモーニング娘。というサビ部分の振り付け、新しい声のハーモニーなどの対比からもそういう部分をきっと感じてもらえると思います。原曲しか知らないという方にも是非聞いていただきたいですし、これをきっかけに最近のモーニング娘。しか知らない方には昔の楽曲も聴いてもらいたいですね」
――卒業したメンバーのパートを後輩が引き継ぐことで、同じ曲でもいろんな魅力をアピールできるのはモーニング娘。の魅力ですよね。
「ありがとうございます。そうですね、そこはファンの皆さんもメンバーも一緒に楽しめる部分なんじゃないかと思います。みんな憧れの先輩の何かを受け継ぐことになった時はすごくうれしいだろうし。実際私も鞘師(里保)さんのパートをもらえた時はめちゃくちゃうれしかったです。今はちょうど昨年卒業された佐藤優樹さんのパートをスイッチしている最中なんですけど、これから自分にも同じことが起こるんだと考えると、ちょっと不思議な感じがします。実感はないけれど楽しみな気持ちもあるみたいな」