【吉沢亮×中川大志インタビュー】映画『ブラックナイトパレード』で４度目の共演！ 大事にしたい絆とは？

出会って８年、これからも大事にしたい絆。

吉沢亮 × 中川大志

聖なる夜のふたりがたり

クリスマスに幸せを運ぶ＂黒いサンタ＂を描いた映画『ブラックナイトパレード』で４度目の共演。吉沢さんと中川さんの間にあるのは、相手への絶対的な信頼とリスペクト。そんな二人だから紡ぐことができる、友情の物語を、今宵。

［吉沢さん］トップス￥682000・パンツ￥220000（ともにヴァレンティノ）・靴￥133100（ヴァレンティノ ガラヴァーニ）／ヴァレンティノ インフォメーションデスク　その他／スタイリスト私物

［中川さん］オールインワン￥46200／コンフェクト 表参道店（コンフェクト）　ニット￥24200／モールド（チノ）　靴￥119900／セルジオ ロッシ カスタマーサービス（セルジオ ロッシ）　リング（親指）￥429550・リング（人さし指）￥46200／マリハ　ネックレス／スタイリスト私物

ちゃんと”男子”してる二人。だからここまで仲よくなれた

――吉沢さんと中川さんの初共演は、2014年に放送されたドラマ『水球ヤンキース』。初めて会ったのは、クランクイン前に行われた水球練習の初日だった。

中川　その練習が終わって、たまたま二人で帰ることになったんですよね。

吉沢　帰り道、歩きながら、なぜか「カレーを食べよう」っていう話になって。

中川　お亮さんがカレーが好きで、たしか「うまいカレー屋さんがあるんだよ」って。

吉沢　そうだそうだ。そしたら、店で大志から「僕、今日誕生日なんですよ」って言われて、そのカレーをおごるっていう（笑）。

中川　16歳の誕生日だ！ あの頃の僕は、クソガキでしたよ。

吉沢　うん……クソガキだったね（笑）。

中川　ハハハ！

吉沢　なのに気づいたらだいぶ大人になっちゃって、今じゃ俺より落ち着いてるから。

中川　いやいやいや。今、当時の自分みたいな16歳くらいのヤツがいたら、しばき倒してるだろうな（笑）。そう考えると、お亮さんはめちゃくちゃ優しかったです。

吉沢　その次のクールのドラマ（『地獄先生ぬ～べ～』）も一緒だったよね。

中川　しかも、お亮さんと僕は二人でずっと同じ楽屋を使ってたんですよね。でも、お亮さんはずーっとスマホのゲームをやってて、話しかけてもあんまり返事が返ってこなかった。

吉沢　そんなことなかったでしょ（笑）。

中川　話しかけても……っていうか、むしろ話しかけちゃいけないのかなっていう空気感で。

吉沢　ハッハッハ！

中川　だから、僕はスーッと部屋から出て、他の生徒たちの楽屋に行ってました（笑）。

吉沢　『ぬ～べ～』をやってた時さ、ハロウィンの日に仮装しなかった？

中川　しました、しました！

吉沢　撮影終わりに生徒役のみんなで仮装して六本木を歩いたね。

中川　学園ものをやってた時は、いつもみんなでワイワイ騒いでましたね。

吉沢　楽しかったなぁ（しみじみ）。

中川　楽しかったっすねぇ。

吉沢　大志との楽しい思い出は、いっぱいある。ありすぎて、ちょっとよく分かんないくらい。

中川　それはもう、もはやないんじゃないですか（笑）？

吉沢　フフフ（笑）。大志とは、お互いにふざけるのが好きで、ちゃんと”男子“。でも、大志はそのふざけ方のクオリティが高いから、ちょっと負けてらんねえなって火がつく瞬間もあるんだけど。

中川　二人でいると、いつでも即興コントが始まっちゃいますからね。

吉沢　しかも、それが延々と続く。

中川　でも、僕は最近気を使ってます！ やっぱりもうあの頃とは違うし、休憩の時は休みたいかなって。

吉沢　ハハハハ！ 大人になってる（笑）。

中川　『ブラックナイトパレード』の時も、昔に比べたら休憩中はちゃんと休んでましたよね。

吉沢　その分芝居でふざけてたけどね。

中川　そうなんですよね。本番でエネルギーを使ってたっていうのはありますね。昔から学園ドラマでワチャワチャしてきて、今回久々に一緒にワチャワチャできたのはうれしかったです！

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――映画『ブラックナイトパレード』では４度目の共演。相手のことをよく知る二人は、俳優としてのお互いについて「魅力しかない」と口をそろえる。

吉沢　大志は、ちょっと年下ではあるけど、その世代のなかでもずば抜けてる存在。うまいなって思う部分はずっとあって、セリフの言い方、間のとり方、聞き取りやすさ一つとってもそうだし。すごい役者さん。

中川　いや～、それはうれしいです！ 恥ずかしくて面と向かってはなかなか言えないですけど、僕もお亮さんの芝居がシンプルに好き。純粋にお客さんとして見ていて楽しいし、一緒にやってる時も楽しいし、“僕も頑張らなきゃ”って刺激も受ける。だから、忘れないですもん。お亮さんが大河（『青天を衝け』）の主演をやるっていうニュースをスマホで見た、あの夜のあの感覚は。そこでお亮さんに直接連絡したかは覚えてないけど、今回共演が決まった時は会いましたよね。

吉沢　二人で飲みながら「次、一緒だね」っていう話をしたんだけど、その時は大志がわりと不安がっていて。

中川　「皇帝役、どうしよう……」っていう感じでした。マンガのインパクトが強くて原作ファンの方たちに愛されてるキャラクターを僕ができるかなぁっていうのと、福田（雄一）監督の現場はお亮さんのほうが経験があるし、そういうのも含めてクランクイン前に「プレッシャーがヤバいです」っていう話をさせてもらいましたね。

吉沢　その話を聞いて、俺は「本当に頑張ってね！ 大志がダメだったら終わるからね！」って（笑）。

中川　逆にプレッシャーをかけられた（笑）。

吉沢　いや、でも大志だったら絶対できるって分かってたから、別に励ますこともせず、普通に「大丈夫っしょ！」みたいなことを言ったと思うけど。

中川　福田さんからは「皇帝はウザさがテーマだ」って言われたので、どれだけ三春をウザがらせられるかを研究しました。

吉沢　マジでウザかったね～（笑）。

中川　ビジュアルを原作に寄せられたおかげで、テンションの面ではだいぶ助けられましたね。毎朝現場に入って歯を１本黒く塗ると、ふざける勇気がわいてくるんですよ。「どうせもう歯１本ないしな！」って。

吉沢　どのシーンもずっと歯を見せつけてくるから、相当楽しんでるなって思いながら見てた（笑）。三春は基本的にツッコミで、とにかく周りの人のおふざけにちゃんと反応することを意識してたんだけど、大志と芝居していて笑っちゃいそうになる瞬間がいっぱいあったし。

中川　やった！ お亮さんを笑わせられたら、めちゃくちゃうれしいんですよ。

――映画が公開されるのは、12月23日。もしもクリスマスを二人で過ごすなら？

中川　今までプライベートで出かけたのは、釣りと、あと１回、神木（隆之介）くんと３人で温泉に行きましたよね。

吉沢　行った行った。俺、急に誘われて。

中川　そうだ！ 神木くんと「お亮さんも誘おう」っていう話になって、強制的に車に連れ込んで。

吉沢　気づいたら箱根のほうまで連れていかれて、結果めっちゃ楽しかった（笑）。次はキャンプとか行きたいね。

中川　キャンプ！ 僕からしたら、あのインドアな吉沢亮の口から「キャンプしたい」っていう言葉が出るなんて、ビックリなわけですよ。

吉沢　でも、大志みたいな人がいないと俺はテントも立てられないし。だから、全部準備してもらって、俺は手伝ってるふりしながら楽しい思いだけして帰る（笑）。

中川　僕はやるのが好きだから、全然苦ではないんですけどね。

吉沢　冬のキャンプって、どうなの？

中川　冬のキャンプもいいですよ。お亮さん、サウナ好きじゃないですか。今はキャンプとサウナってセットで楽しめたりするから、屋外でサウナに入って、そのまま水風呂代わりに雪に飛び込む！みたいな。

吉沢　それ、寒そ～！ でも、クリスマスキャンプ、ありかも！

Profile

●よしざわ　りょう　1994年２月１日生まれ、東京都出身。ドラマ『PICU 小児集中治療室』（月曜21時～・フジテレビ系）で主演を務める。映画『ファミリア』が2023年１月６日、『東京リベンジャーズ２』が2023年公開予定。

Profile

●なかがわ　たいし　1998年６月14日生まれ、東京都出身。初座長を務める音楽劇『歌妖曲～中川大志之丞変化～』が東京・明治座ほか、福岡、大阪の２都市を巡り12月25日まで上演中。映画『スクロール』が2023年２月公開。

『ブラックナイトパレード』

冴えないフリーター・日野三春（吉沢亮）は、クリスマスイブの夜、黒いサンタ服の男に北極のサンタクロースハウスへ連れ去られてしまう。そこで北条志乃（橋本環奈）、田中皇帝（中川大志）、古平鉄平（渡邊圭祐）ら個性的な同僚たちと超激務のブラックサンタとして働き始めるが、ある秘密が隠されていて……。
●12月23日（金）より全国公開

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