──岩井俊二監督の最新映画『キリエのうた』で、アイナ・ジ・エンドさんは歌うことでしか“声”を出せない路上ミュージシャン・キリエを、広瀬すずさんはマネージャーのイッコを熱演し、初共演を果たした。
アイナ「撮影のスタートがかかった瞬間すずちゃんは黒目がぎゅっと定まって覇気が強くなるんです。竜巻みたいに周りを巻き込むお芝居をされるので、そばにいるだけで勝手に私も役になれました」
広瀬「アイナちゃんは枠にハマらず自由にお芝居される方だし、劇中で披露する歌も含めて、とにかく表現する才能に優れすぎていて。アイナちゃんなしではこの映画は成り立たなかったと思います」
──二人のクランクインは雪原のシーン。
広瀬「雪の上に二人で寝転がってアイナちゃんが歌を歌うのですが、すごく引きの絵だから絶対に私しか聴こえてなくて。なんて贅沢なんだと思いましたね」
アイナ「ただ、ものすごく朝が早かったので感覚が分からなくなるくらい寒くて。実はその日、私のマネージャーが普通にスーツ姿で現場に来たんです(笑)」
広瀬「あはは! そうだった!」
アイナ「でもすずちゃんのマネージャーさんはバッチリ完全防備で、カットがかかった瞬間に自分を盾にしてすずちゃんを風から守っていて。『大物俳優を守るってこういうことか!』と感動しました」
──ではお互いのマネージャーを務めるとしたら、どんなことをしてあげたい?
アイナ「猫耳をつけた超可愛い“すずにゃん”というキャラクターを作って、グッズを販売して大ヒットさせます!」
広瀬「絶対やだ(笑)。私はアイナちゃんに好きなペースで仕事をしてほしいな。そしてもしつらくなったら一緒においしいごはんを食べに行きます。あと、ミュージカル作品をもっと見てみたいです」
アイナ「やりたい! ていうか、すずちゃんと一緒に舞台に出てみたいなあ」
広瀬「確かに! 絶対に楽しそう♡」