3度目の共演決定の感想は「またか(笑)」
新田 匠海との共演が決まった時は、正直「またか!!」と思いましたよね(笑)。
北村 共演者の名前を聞いて「またいるよ!!」って。で、こうやって取材を受けながら、お互いへの愛を熱く語っている絵がすぐに浮かんで(笑)。
新田 そ「またアレをやるのか」と思いつつも……やっぱりうれしかった。どれだけ出しても返してくれる、100%受け止めてくれる。安心して芝居ができる、同世代の中でも数少ない役者。そんな北村匠海が僕は大好きなので。
――「またか」と笑いながらもにじみ出るお互いへの信頼と愛情。ドラマ『仰げば尊し』で初共演を果たして以来、公私ともに絆を深めてきた新田さんと北村さん。そんな二人の3作目の共演作が、映画『十二人の死にたい子どもたち』だ。
北村 出演が決まった時も連絡をとり合って。「楽しみだね」と話したんです。
新田 今までいろんな役で対峙してきたけど、同じような闇を抱えている役を演じるのは初めてだったので。「お互いの新たな一面に出会えるかもしれないね」って。
――ある廃病院に集まった12人の未成年者たち。その目的は集団安楽死。そこで静かに人生を終わらせる予定だった彼らだが、集合場所に想定外の“13人目の死体”を発見。始まる犯人探し、むき出しになるそれぞれの死にたい理由。物語は意外な方向へと動き出す……。今作で二人が挑むのは“12人”の中の一人。シンジロウを新田さんが、ノブオを北村さんが演じている。