ノンノモデルが綴る花言葉
【菊地姫奈×アンスリウム】ひなが思う“飾らない美しさ”って? メリハリボディの秘訣を語る!「ノンノモデルが綴る花言葉」連載vol.15
2025.07.29

ノンノモデルと季節の花、そしてその花言葉をテーマにした撮り下ろし写真。ノンノでしか見られないスペシャルな連載「ノンノモデルが綴る花言葉」。第15回は、菊地姫奈×アンスリウム。神秘的な水中世界の探検をテーマに、グラマラスな雰囲気を放つ姫奈の新たなる魅力をお届け。インタビューではグラビアとファッションモデルの間で揺れ動くボディイメージについてのお悩みやみんなが憧れるメリハリボディの秘訣を語ってくれました!
アンスリウムの花言葉は“飾らない美しさ”
個性的なシルエットとつややかな質感が目を引くアンスリウムの花言葉は「飾らない美しさ」。ハート型の部分は花ではなく、サトイモ科特有の仏炎苞(ぶつえんほう)という葉の一種。突き出た棒状の花序(かじょ)に小さな花が集まっています。エクアドルやコロンビアといった熱帯アメリカが原産地の植物で花もちがいいため、花の流通が少なくなる夏場でも手に入れやすい。すっきりとしたモダンなアレンジと相性がよく、おしゃれな雰囲気を演出してくれるとあってファッションや美容の撮影小物としても重宝されています。

― “アンスリウム”と撮影してみていかがでしたか?
いつもお花屋さんで選ぶ可愛らしいお花とは違って、すごくエキゾチックで存在感のあるお花だなというのが第一印象。バラやフリル咲きの華やかなお花を買うことが多いから、新鮮な気持ちになりました。ハート風の形やツヤツヤした質感が個性的で、深みのある赤や淡い紫などカラーも素敵。ニュアンシーなピンクが可愛くて一番お気に入りです。湿気の多い撮影環境でもずーっと元気で“さすが! 熱帯雨林出身(笑)”と個人的にはなりました。
今回の撮影の裏テーマはセイレーン(ギリシャ神話に登場する、美しい歌声で船乗りたちを惑わす海の魔物)とスタッフさんから聞いて、アンスリウムに負けないチャーミングさと妖しさを意識してみたのでそこにもぜひ注目してみてください!

― “飾らない美しさ”と聞いて思い浮かぶこと・ものは?
真っ先に思いついたのは……自然体でよく笑っている人や動物とかかな。自分のことをよく見せようとせず、素の飾らない姿を見せられる人が美しいなと思います。私の周りは自分の意見や気持ちを素直に伝えられて、それでいて自然体で柔らかい雰囲気の人が多くて。お友達やスタッフさんたちと過ごす時間の中で、そんな芯のある人になれたらいいなって密かに憧れています。私はまだまだ周りに流されることや、本心ではそう思っていないけどつい“いいよ”って合わせてしまうところがあるので……。自分の信念というか、譲れない軸みたいなものをしっかり持てば、取り繕わず自然体でいられるんじゃないかなって
―人前でも飾らない自分でいられるタイプ?
家族や仲のいい人たちの前では飾らない自分でいられるけど……やっぱり人見知りということもあってはじめましての現場は特に周りの様子を見てしまうというか……素の自分では飛び込んではいけないかも(笑)。ノンノの現場でもまだまだ人見知りしてしまって、ちょっとずつ慣れてきているかなという感じです。でも、すべての感情が顔に出ていると周りの人によく言われているから、意図せず素が出ているんじゃないかな?(笑)
― 飾らない自分でいられる瞬間や空間について教えて!
一人でお家でゴロゴロしている時と仲よしのお友達と一緒にいる時はとてつもなく素で飾り気ゼロの私だと思います(笑)。人に気を使わなくていい一人行動が大好き。ラーメンや焼肉、映画に一人で行くのは常で、去年はユニバに一人で遊びにいったくらい。“ユニバに行きたいかも!”と思ったら、1時間後には新幹線に乗って大阪に向かっていました(笑)。インドアと思われがちなのですが、実はかなりフットワーク軽め。まだ一人海外旅行はしたことないから、いつかは実現できたらと思っています。そんな一人行動が基本な私だけど、二人の親友と一緒に過ごす時間もとにかく素でいられます! 一人でいる時は職業柄どうしても周りからの見え方を気にしちゃうこともあるから、気を許せる二人と過ごす時間はとっても楽しくて、いつもよりわがままな自分でいられる時間。アニメという共通の趣味がある二人は私のお家によく遊びに来てくれます。何をするわけでもないけど、三人+愛犬のシュガとだらだら過ごすお家時間もみんなでお出かけする時間も大好き♡ 私のことを理解して、丸ごと受け止めてくれる二人には感謝の気持ちでいっぱいです

― 姫奈にとって“飾らない美しさ”とは?
私にとっての“飾らない美しさ”は、無理に自分を取り繕ったりしなくて、ありのままの自分を受け入れている姿勢かな。それは外見然り、考え方や言葉の端々から無意識ににじみ出てくるものじゃないかと思っていて。もともとは内気な性格でコンプレックスもたくさんあったけど、学校以外の外の世界(芸能界)で高校時代からお仕事をさせていただいて。学校だけがすべてじゃない、ということを知って、いろんな人に出会って、いろんな経験をして。中学時代に体形を否定されてすごく落ち込んで体形を隠すような服を着たこともあったけど、グラビアでは逆に武器になることを知って気持ちに変化が生まれた。新たな自分の一面を少しずつ好きになれたし、その自分を受け入れてくれる周りのスタッフさんやファンの皆さんがいて。体形というその人自身のありのままの姿やコンプレックスは見方を変えれば絶対に武器になるって思えた出来事だった。グラビアに出会ってから学校から逃げた自分を丸ごと受け止められたし、逃げた先(グラビアのお仕事)で自分のやりたいことを素直に言えるようになって自然と前向きになっていきました。昔は周りが理想とする自分でいたいと思うような子どもだったけど、今は素の自分を認めてあげられて、自己ベストを更新するために努力ができる人でありたい。
あとは、昨年20歳を迎えて、特に内面的な美しさを突き詰めていきたいとも思っていて。感謝の気持ちをきちんと周りの人に伝えることをはじめ、ブレない自分の精神的軸みたいなものを作っていきたいと思っています。二人の親友から、私は良くも悪くも人のいいところを過大評価する節があると指摘されたことがあって。人からいただいた恩には、どんな小さなことでも報いたいと思いすぎて無理をしてしまう節があるみたい。だからこそ、目の前の人のいいところも悪いところも客観的かつ冷静に見られる大人になりたいなと思っています

― グラビアからファッション誌に活動の舞台が広がって、体との向き合い方は変わった?
ノンノモデルとしては洋服をきれいに着られるようになりたくてもう少しカラダを絞りたいけど、グラビアのお仕事的には女性らしい丸みのあるボディラインも大切でそのジレンマを抱えた時期は確かにありました。ノンノの専属モデルになってすぐに新モデルの集合撮影があったり、先輩モデルとの組み撮影があったり。グラビア時代はあまりなかった誰かと一緒に写真に収まる機会も多くて、一時期はモニターに映る自分を見るのが嫌でした。というのも、スタイリストさんが一生懸命用意してくれた洋服をあまり可愛く魅せられなくて、自分の体を見直すタイミングだったのかなと今振り返ると思います。ポケモンみたいに進化するタイミング?的な(笑)。
ウエストがきゅっとくびれた、アニメキャラのような“二次元ボディ”が昔からずっと理想。胸とお尻は残しつつ、くびれや二の腕、太ももは引き締めるように試行錯誤する日々が始まりました。一人暮らしを始めたことで手軽なデリバリーに頼りがちだったから、まずは食生活を徹底的に見直し。常に冷蔵庫にブロッコリーをストックして蒸し野菜やお鍋でお腹を満たすように。あとはバストケアとして、イソフラボンを飲み物やサプリで効率的に摂取したり、ナイトブラを欠かさずつけたりするように。運動面で言うと、有酸素運動や縄跳びなどは胸やお尻の丸みが削がれちゃうと聞いて、脚パカ運動や腹筋などで自然とお尻と胸が大きく見えるようなボディバランスを目指してお家でのトレーニングを徹底! 暇さえあれば、くびれ運動をしていました。バランスのいい食生活と筋トレを始めてから、やった分だけ体は変わることができると知れたし、体調もめちゃくちゃよくなって個人的にはいいこと尽くめだった! 圧倒的ウェーブという骨格自体を変えることは難しいし、“あの人みたいになりたい”と理想を追いかけるんじゃなく、数字に踊らされすぎず“今までで一番好き”って思えるベストなシルエットを目指すことで心もちょっと楽になった気がする。自分を大切にする本当の意味を知ったし、より自分を好きになって自信も持てた♡ 考え方が変わってからはカメラの前に立つことが怖くなくなったし、“自己ベストをキープしつつ、時には更新していく自分って最高!”って自己肯定感がめちゃくちゃ上がったから今はとてもハッピーです♡

― 美しいスタイルを保つための秘訣があれば教えて!
20歳のお誕生日を迎え、お酒が飲めるようになってまた体と向き合うタイミングがやってきました(笑)。お酒が好きというよりも、仲よしのお友達とお酒を飲むという、ずっと憧れていたシチュエーションが実現したことがうれしくてちょこちょこお酒を飲んでいたのですが、その頻度に比例してボディバランスが少し崩れてきて。食生活や行動を振り返って、ご褒美ディナーや誰かのお祝いのシーン以外ではお酒を控えるようにしたらするっと体形も元通りに。あと、荒れがちだったお肌もみるみるきれいになって揺らぎにくくなったのもうれしい誤算。お酒をたまにしか飲まないからこそ、その時間が特別になると思うから。絶賛、お酒とのいい距離感を探っているところです。
ボディケアで言うと、みずみずしさのある“うるちゅる肌”を目指して、水分をこまめに補給することを心がけています。水をたくさん飲むのが苦手だったけど、いくら全身保湿しても体の内側が潤っていないと意味がないと気付いたのがきっかけ。500mlのペットボトルを二本お風呂に持ち込んで、音楽やアニメをお供に半身浴をしながら水分を摂取するのがルーティン。体が冷えるとむくみの原因になるから、夏でも冷たいものを飲んだり食べたりしすぎないように気をつけています

― お花は好き?
(即答)大好きです! お花屋さんで季節のお花を買うこともあるし、お花が好きすぎて自分で種から育て始めました。最近はかすみ草を育てています。まだ芽が出たばかりですが、これからの成長を楽しみにお世話をしているところ。あとは、贈る人のキャラクターや好きな色を思い浮かべながら、お花屋さんと相談しながらブーケを作るのも大好き。今年の成人の日には、仲のいい幼馴染にサプライズでお花を贈りました! その子が昔から好きなピンクのお花でバルーン付きのブーケを渡したらすごく喜んでくれて。私まで幸せな気持ちになりました♡

― 花にまつわる思い出を教えて!
4歳から11歳くらいまでバレエを習っていたのですが、年に一回の発表会の時に祖母が贈ってくれた大きな花束が記憶に残っています。祖母は私のバレエの発表会をすごく楽しみにしてくれていて、毎年会場で一、二を争うくらい大きな花束を持ってきてくれたんです。私の好きな色に合わせて花束の色みを選んでくれていて、“今年は何色の花束を持ってきてくれたかな?”とステージから祖母を探すのが密かな楽しみになっていました(笑)。なかでも記憶に残っているのが、青い薔薇の花束。小さい時は好きな色がコロコロ変わっていたのですが、その年は青色が好きだったみたい。子どもながらに青い薔薇が珍しいものと認識していたので宝物のように扱ったのを覚えています。今でも写真を見ると、“◯歳の私は赤が好きだったんだ〜”、“この年はピンクだったんだ!”とか私の好きな色の変遷が見られておもしろいです

[ flower shop information ]
撮影に協力してくれたのは……
logi plants&flowers
表参道駅から小道に入り、秘密基地のような奥まった空間に店を構える。アレンジメントにはインパクトのある色や不思議な形状のお花を使い、植物のもつ力強さ、時にはその毒々しさも表現している。アンスリウムやランなどをメインに使うことも多いそう。オリジナルのバッグでお花を包んだブーケは、ひもを壁のフックやラックにかけて飾るのがおすすめ。バッグは白地×白ひも、白地×黒ひも、黒地×黒ひもの3種から選べる。
\ ラッピングはこんな感じ /

Profile

菊地姫奈
2004年10月19日生まれ、茨城県出身。ノンノ専属モデル。グラビアでも活躍しており、表紙を飾った雑誌すべてで大きな反響を呼ぶことから“令和の完売クイーン”との呼び声も。映画『THE オリバーな犬、(Gosh‼)このヤロウ MOVIE』の公開を今秋に控えるなど俳優としても活動中。
Staff Credit
モデル/菊地姫奈 撮影/NA JINKYUNG(TRON) ヘア&メイク/Kyoko スタイリスト/石田綾 撮影協力/K’s Studio 構成・文/大塚悠貴 Web編成/松島芽生
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