本田響矢「香りにドキッとする」注目の若手俳優の恋愛観を深掘り【連載「今月の彼氏」ウェブ限定版】

毎月、人気の俳優さんとのデート気分が味わえる人気連載「今月の彼氏」。今回のお相手は本田響矢さん。本誌で載せきれなかった未公開カットをweb限定インタビューとともにお届けします。

「男子高生ミスターコン2016」でグランプリを受賞したことをきっかけにデビューした本田さん。ドラマ『ANIMALS-アニマルズ-』、『青春シンデレラ』、『正しい恋の始めかた』、『ジャックフロスト』、『明日、私は誰かのカノジョ Season2』特別編などなど、話題作への出演が相次ぐ注目のイケメン！ 気になる恋愛観や、情熱を注いでいるお芝居について深掘りしました。

―― 本田さんが思い描く理想のデートを教えてください。

今回の撮影のような、お花を買いに行くデートってオシャレですよね。僕も一時期、花を飾ることにハマったことがあったんです。専用のハサミとか花瓶も買ったりして。でも、すぐに枯らしちゃうんですよね……。飾っていたお花が、花瓶に挿さったままドライフラワーになっていたことも。飽き性なので、1か月くらいでブームが去りました（笑）。

―― お休みの日は何をして過ごすことが多いですか？

買い物に行くか、家で1日ゲームするかの2択ですね。最近はオシャレなカフェに行って一人でランチを食べたりすることも。そこでデートしているカップルを見かけると、「いいな」と思います。もしもデートをするなら、僕もそういう何げないデートが理想です。

―― 本田さんが好きになるタイプは？

一目惚れはあまりしないけど、やっぱり好きな香りをつけている方にはドキッとします。つい見てしまうパーツは髪。艶やかな感じ、いいですよね（笑）。

―― 本誌では、友達にサプライズでハンドソープなどをプレゼントすることもあると話していましたね？

お香みたいな、ちょっと一癖ある香りが好きなんです。家にもキャンドルやポプリなど、好きな香りのアイテムをたくさん置いています。朝はパロサント(香木)やお香をたいたり。色々な香りが混ざった結果、自分の部屋の香りがどんな香りなのか、最近よくわからなくなっちゃいました（笑）。

香りフェチになったきっかけは……、なんだろう。高校生までは全然興味がなかったんですけど、お仕事を始めてから香りが好きになりました。ここまでハマった理由は自分でも謎です（笑）。

―― 恋をするとどうなる？

自分からガンガン行くタイプじゃなくて……。好意を匂わせるくらいはするかもしれないけど、ご飯に誘うとかはなかなかできないです。僕はウザがられちゃうんじゃないかなって思ってしまうタイプなので、ストレートに誘える人は羨ましいなと思います。

―― お仕事についても聞かせてください。ドラマへの出演が相次いでいますが、演じる役柄も幅広いですね。

最近はなんていうんですかね、センスがあるキャラクターを演じさせて頂くことが多くて。『ANIMALS-アニマルズ-』で演じた役はカメラマンでしたし、『ジャックフロスト』ではイラストレーターを演じました。個人的にも、創作をすることは好きなので、そういったキャラクターを演じられたことが、すごく嬉しかったです。

―― 配信中のドラマ『私と夫と夫の彼氏』では、複数の人と恋愛関係を結ぶポリアモリーを演じられています。

これまでいろんな役を演じてきましたが、理解も共感もできない難しい役でした。例えば、カツ丼に大量に一味をかける人がいるとするじゃないですか。僕はそのことに対して共感はできないけど、辛いものが好きなんだろうなという理解はできるんです。そういう考え方と似ていて、今まで基本的にはどんな役でも理解はできてきました。

でも今回演じた伊奈周平役は、インテリアデザイナーの仲道悠生（古川雄輝）と、悠生の妻で高校時代の先生・美咲（堀田茜）の両方を同時に愛するキャラクターなので、共感や理解以前に、気持ちを想像することも難しくて。僕自身がそういう感情になったことがないので、1シーン1シーン、心情をじっくり噛み砕いて、監督と相談しながら演じました。

―― トライするなかで、周平を理解できた、と思えた瞬間はありましたか？

撮影が終盤になるにつれて、理解できたかも？と思える瞬間はありました。ただ、彼自身の言葉にも変化があったんですよね。前半は口から出る言葉の大体が嘘なんだろうなと思うくらい、取り繕っている感じがすごく強かったんです。人から共感されずに生きてきたからこそ、嘘で固められた、というか着飾っている瞬間も多くて。でも物語が後半に進むにつれて素直な一面が見えてきたので、そこは自分も共感できたし、役に対する不安はどんどんなくなっていきましたね。

―― ラブストーリーを演じられることが多い本田さんですが、恋愛もののおもしろさは？

今月はこの人と恋をして、来月は別の人を好きになるって、このお仕事でしか経験できないことだと思うんです（笑）。作品ごとにちゃんと相手役に気持ちを寄せていますが、冷静に考えたら不思議だなと思いますし、それも含めて楽しいです。

―― お芝居を通して、ご自身の恋愛観に変化は？

ドラマ『ジャックフロスト』で奥沢律役を演じた時に、“喧嘩をして悲しい”という感情が初めて生まれました。これまでは「言い合いをしているのに悲しいってどういうことだろう？」って思っていて。喧嘩中に女性が泣く、みたいなシチュエーションはドラマでもよく見るけれど、僕にはそういった経験がなかったので疑問に思っていて。

台本で読んだ時も理解はできていませんでしたが、実際に律として郁哉（鈴木康介）と言い合いをしていたらすごく悲しい気持ちになって。自分の中に初めての感情が生まれたのでびっくりしましたね。

―― 感受性が豊かになりそうですね。

本当にそう思います。5年後、10年後のことはわからないけど、とにかく今はお芝居が楽しい。目の前のいただいた役にしっかり向き合って、ひとつひとつクリアしていければいいなと思っています。まだやったことがない役もいっぱいあるので今後がとても楽しみです！

―― どんな役を演じてみたい？

クズっぽいキャラクターやサイコパスはやってみたいです。あとハッピーエンドの恋愛ものを演じることが多いので、バッドエンドのラブストーリーも演じてみたいかも。

―― 見る側はかなりつらそうですけど……（笑）。

付き合ってハッピーみたいな物語もすごく素敵だと思うんです。でも僕、それこそ映画『花束みたいな恋をした』が好きなんですよ。あの物語ってすごくリアルじゃないですか。好きで一緒にいたカップルが最終的にお別れをするまでの感情とか。

あ、そうだ、そっちですね。バッドエンドのラブストーリーじゃなくて、付き合った後の、恋の後半戦を描く物語を演じてみたいんだと思います！ 今、気づきました（笑）。

―― 本誌では地元・福井県のおすすめグルメを教えていただきましたが、本田さんの活躍について、ご家族からの反応は？

両親はすごく喜んでくれていますね。1年後に北陸新幹線が福井を含む、金沢～敦賀間の延伸をするのですが、先日、それを記念したドラマ『はじめてのかがやき 〜北陸新幹線福井・敦賀開業1年前記念ドラマ〜』に出演させていただいたんです。福井で放送されたときには、おじいちゃんやおばあちゃんが「見たよー！」と喜んでくれて。うれしかったですね。

―― 響矢さんというお名前は、本名ですか？

はい。よく芸名と間違われるんですけど（笑）。父が昔ドラムをやっていたので、「響」という字を使いたかったみたいで。「きょうすけ」、「きょうた」、「ひびや」と色々考えるなかで、最終的に母が「響矢（きょうや）」に決めたそう。みんなの心に響く矢になるように、という意味でつけてくれたみたいです。

―― 素敵な由来ですね！ ノンノ読者の心にもきっと響くと思います。最後に同世代の読者にメッセージをいただけますか？

これからたくさん誌面で取り上げていただけるように頑張るので、ぜひ応援していただけたら嬉しいです！ ノンノ読者の方はすごく洋服が好きだと思うんです。僕もファッションが大好きなので、ノンノを読んで一緒におしゃれになりましょう（笑）。