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2024.09.01
『ピュレグミ』ヒットの立役者!
"魅力を伝える"プロ 宣伝・PR職の先輩interview
ノンノ世代の"好き"に携わる先輩たちにお話を伺う不定期連載企画。第2弾は、商品の魅力を広めるお仕事のリアルにクローズアップ!
カンロ株式会社
マーケティング本部
デジタルマーケティングチーム 主任平野桃子さん
カンロってどんな会社?
東京都新宿区に本社を置く、菓子の製造を主な事業とする食品メーカー。グミ市場売上No.1※ブランドの『ピュレグミ』を筆頭に、『カンデミーナグミ』『金のミルクキャンディ』『ノンシュガーのど飴』などのヒット商品を生み出している。
※株式会社インテージSRI+ グミ市場2022年10月〜2023年9月
累計販売金額ブランドランキング
プロモーションを担当して自社商品がもっと好きに!
Career History
2012年 大学(教育学部)を卒業。ジュエリーブランドに入社
2021年 カンロ株式会社に入社
「新潟県で生まれ育ち、大学進学に伴い上京し社会学を専攻。新卒で入社したジュエリーブランドに9年間勤めた後に転職」
主な業務内容
——平野さんがカンロに入社し、現職につくまでの経緯を教えてください。
「学生時代から人の幸せに携わる仕事に魅力を感じ、結婚指輪などを取り扱うジュエリー会社に新卒で入社しました。コロナ禍を経て、より日常に寄り添った身近な幸せに携わりたい!という気持ちが強くなり、転職を決意。日用品や食品業界を中心に受けるなかで、カンロが掲げる『心がひとつぶ、大きくなる。』というメッセージに惹かれて、2021年に入社しました。ウェブサイトやSNSを管理するデジタルマーケティング業務に携わった後、今年1月の組織変革に伴い、『ピュレグミ』と『カンデミーナグミ』のプロモーション担当に就任。初めて挑む職種で人気の高いブランドの担当になり、当初はとても不安でしたが、私なりにできることを頑張ろう!と気持ちを切り替えました」
——具体的に、どのような業務を行っていますか?
「私の仕事の目的は、SNSやウェブサイト、広告を通じて、担当する商品の魅力を広めること。主に商品のリニューアルや新しいフレーバーの発売に向けた販促施策の、企画から実施までの業務全般、公式SNS&ウェブサイトの更新、公式SNSに投稿する写真の撮影ディレクションなどを行っています。最も大きな仕事は、毎年3月に実施される、商品のリニューアルに向けた販促活動。企画から実施までにまる1年かける、大がかりな取り組みです。私がプロモーション担当として初めて携わった仕事は、今年3月の『ピュレグミ』のリニューアルに伴う施策。テーマソングにMrs. GREEN APPLEさんの『Feeling』を起用したテレビCMを制作し、“トキメキよ、私をつれていけ。”をキーメッセージに掲げたキャンペーンを実施しました。今は、初めて企画段階から担当した新商品のプロジェクトが進行中。プレッシャーも大きいですが、ワクワクしています!」
\体験型の屋外広告が大好評/
「広告のQRコードを読み込むと、Mrs. GREEN APPLEさんの音声メッセージを受け取れる仕組みに大きな反響が!」
作り手のこだわりをきちんと伝えてブランドの価値を高めていきたい
——施策を企画する際に、大切にしていることは?
「最も大切にしているのは、ブランドパーパス(存在目的)。たとえば『ピュレグミ』は、“日常を彩り、トキメキの瞬間を増やす”を掲げて商品を開発しており、選ぶのが楽しくなる豊富なカラバリ、出会えたらハッピーな気持ちになれるレア型のグミ粒、パッケージの底面に潜ませたメッセージなど、心ときめく要素を各所に詰め込んでいるんです。それらをプロモーション担当になって初めて知り、すごく感動して。商品企画や開発者のこだわりをきちんと伝えたい!という思いを、すべてのベースに考えています。もう一つはトレンド。世間の関心を集めている物事は、拡散力を高めるとても大事なエッセンス。『ピュレグミ』ならば、コアターゲットである20代前半の女性が好きなこと、ハマっていることをリサーチして施策に取り入れています。その上で、ただ話題になるだけで終わるのではなく、商品やブランドの価値に対する理解が深まる内容にするために、自分の消費行動を振り返ってみたり、他社のキャンペーンからヒントを得たりしています」
\「トキメキ」要素に感動!/
「『ピュレグミ』のパッケージは隅々までこだわり満載。メッセージは、商品企画の担当者が考えているんですよ!」
——プロモーション職は多忙なイメージがありますが、いかがですか?
「プロジェクトの実施前は多少バタつきますが、残業時間は月平均20時間を超えません。私の業務はフルフレックスが可能なため、長時間働いた翌日は午後から始業するなど、ペースを調整できています。また、ミーティングはオンラインで行われ、リモートワークも可能。自分らしい働き方を選べるおかげで、疲れやストレスがたまりにくい環境です。服装も基本的にノールールですし、仕事中にお菓子を食べてもOK(笑)。周りは優しくて穏やかな人ばかりです」
——どんな時にやりがいを感じますか?
「やっぱり一番は、携わったプロジェクトに対する反響が大きかった時。今年3月に実施した『ピュレグミ』の施策では、キャンペーンのハッシュタグがSNSでトレンド入りして、思わず心の中でガッツポーズしました(笑)。流行を知るためにも、消費者の反応を調べるためにも、SNSのこまめなチェックは欠かせない仕事の一つ。広告に限らず、商品に関してポジティブな意見を見つけるたびに気分が上がり、モチベーションにつながっています。ただプロモーション担当になって以来、SNSで広告を見ると、つい仕事のことを考えてしまって……オンオフのメリハリをつけるために、休日は極力、SNSを開かないことがマイルール。職業“あるある”といえば、コンビニで新商品のお菓子を見ると、無意識にメーカーや製造元をチェックしちゃうことです(笑)」
——プロモーションに携わるお仕事は、どんな人に向いていると思いますか?
「宣伝業務に携わるなかで情報収集能力が鍛えられた実感があり、流行や社会の動向に敏感な人は、特に力を発揮できる仕事ではないかと思います。また、広告代理店や市場調査会社の方といった社外の人と関わる機会が多いため、ある程度のコミュニケーション能力も求められます。私も未経験で飛び込んだので、最初は専門知識がなくても大丈夫! 就活生の方にアドバイスをするならば、トキメキを大事にしてほしいです。情報があふれた現代では、何を選ぶべきか迷ってしまいがちですよね。そんな時は自分の心に耳を傾けて、心が動くままに突き進めば、きっと自分に合った仕事が見つかるはずです!」
8か月前 課題抽出・方向性の策定
6か月前 オリエン・施策内容の検討
5か月前 準備開始
実施
「販促施策は基本8か月前に準備を開始。ターゲット&トレンドの調査分析をもとに枠組みを決めてから、広告代理店や制作会社に依頼。実施後に広告の効果を検証して終了です」
「手帳はアナログ派。ToDoを書き出して、頭を整理しています。疲れた時は、ミント系のアロマオイルでリフレッシュ」
動きやすいパンツスタイル
「服装のルールはなく、デニムもスニーカーもOK! TPOに合わせて、動きやすさと清潔感を兼ね備えた装いを意識しています」
学生時代にやってよかったこと
「一人旅が趣味で、日本各地を巡りました。おかげで度胸がつき、失敗を恐れず挑戦できるように! 旅先での出会いを通じて、コミュニケーション能力も向上したと思います」
Q.商品のおいしさを言語化する時に意識していることは?(なぴっくさん・大学4年)
「味そのものというより、食べた時の気持ちにフォーカス。たとえば"前向きになる""気分が上がる"など。そのほうが共感しやすく、関心を持っていただけるかなと」
Q.常にワクワクするアイディアを出し続けるための秘訣があれば教えてください!(こまめさん・大学4年)
「他社の広告を見て、自分の心が動いた事例をストックしておくこと。それらを見返すと気分が高まり、楽しそうなアイディアが自然と浮かんできます」
2024年10月号掲載
Staff Credit
撮影/千葉タイチ ヘア&メイク/中軍裕美子 取材・原文/中西彩乃 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス