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堀切絵美理さんがフリーライターになるまで。フリーランスに向いている人ってどんな人?【普通の就活以外の仕事の見つけ方】

2025.02.09更新日:2025.02.12

不安も憧れも両方抱えて、自分らしい一歩を踏み出した先輩たちの話 普通の就活以外の仕事の見つけ方

将来を考えた時、何を優先するのが自分らしいのか分からなくなることもきっとあるはず。最終的に「普通の就活」からではなく、今の道に進んだ先輩4人に、夢を叶えるまでに考えていたことを聞きました!

雑誌に魅了され、学生時代からライター修業

フリーライター・エディター
堀切絵美理さん

現在、フリーランスのライター・エディターとして女子高生メディア『Seventeen』などで活躍する堀切さん。就活期間の仕事選びは現実主義だったという彼女が、企業に就職せずフリーランスを選んだ理由とは? 「気持ちの面で続けられるかどうか」を重視したという決断の裏側を聞いてきました。

フリーライター・エディター 堀切絵美理さん

堀切絵美理さんの経歴

16歳

ウェブマガジン『EMMARY』で学生ライターを経験

18歳

女子高生メディア『Seventeen』で学生ライターに採用される

20歳

就活でマスコミ業界の選考を受けるもうまくいかず

21歳

フリーランスのライター・エディターとして活動開始

情報を得るだけでは終わらない雑誌はあらゆるモチベの源だった!

 堀切さんが初めてファッション誌に心躍ったのは、中学生の頃。一時的に入院をした際に、母が買ってきてくれたのがきっかけだったという。

 「小説や漫画、SNSを見尽くして退屈そうな様子を見た母が買ってきたのが、ファッション誌。当時、服やメイクの情報収集にはインターネットを利用していましたが、雑誌の中でプロのモデルさんがトレンドファッションをまといキラキラしている姿に衝撃を受けて! もともとファッションには興味があったものの、雑誌のページをめくっていると『モデルさんみたいに可愛くなりたい』と、前向きな気持ちまでインプットできたんです退院後は、雑誌を見ながらおしゃれを研究。高校を選ぶ際も、制服のアレンジやメイクが認められている自由な校風の学校に行きたくて、当時の自分の偏差値から10以上上げるために猛勉強! このモチベーションのおかげで無事に合格し、大学はその附属大学へ進学しました」

 この時点では雑誌はあくまでも趣味。仕事に関しては現実的なタイプだったという。

 「親の仕事が不動産関連だったので、将来的に手伝うことを考え、金融業界への就職を想像していました。大学もそれを考慮し商学部を選択。ただ、公認会計士を目指して授業を受けるうちに、だんだんと自分には合っていないのかも?と迷いが生じました」

当時の『EMMARY』編集長久間田琳加と、堀切絵美理さん

当時の『EMMARY』編集長りんくまとも交流♡

雑誌からもらったミーハー心で編集部に突撃電話&長文メール

 「授業にマンネリを感じ始めた大学1年の夏休みから、持ち前のミーハー心でアパレル接客やペットショップ、フットサル場の受付など興味があるアルバイトをやりましたが、物足りなさを感じて。そこで高校生の頃に経験した、ウェブマガジン『EMMARY』編集部での学生ライターが楽しかったことを思い出しました。同時に、雑誌の世界をのぞいてみたいという思いが募り愛読していた雑誌『Seventeen』の編集部に突撃電話(笑)。学生ライターの経験を生かしたアルバイトを募集していないか伺いましたが、そのような制度がなかったので難しいと伝えられました。しかし、電話の中では『Seventeen』への愛を伝えきれなかったと後悔し、約1か月後HPの問い合わせフォームから雑誌がどれだけ好きか、編集部でどんな経験を積みたいか、自分がどのように貢献できそうかなど長文のラブレターを送付。ちょうど新しいライターを探していたタイミングだったそうで、たまたまそのメールを目にした編集部員さんが連絡をくださって。異例だったようですが奇跡的に面接、学生ライターとして採用していただきました。仕事内容は主に、ウェブ記事の企画提案、記事の執筆、誌面進行のアシスタント業務やオフショットをはじめSNS周りの撮影補助など。貴重な経験の連続が楽しくて、就活では出版社を含めマスコミの選考を受けましたがうまくいかず……。狭き門であることは分かっていたので、その後は当初の予定どおり金融業界に就職しようと考え、編集部で就活の話になった際にもスタッフさんにそのように伝えました。そのなかで尊敬している編集部員の方々からフリーランスという選択肢があることを伺い、雑誌の世界を諦めきれなかった私は1年間フリーで働きながら、来年もう一度、出版社の選考を受けようと考えが変わったんです」

趣味のトレンドスポット巡りを生かして企画を提案

趣味のトレンドスポット巡りを生かして企画を提案

苦手なことを乗り越えられる「好き」を見つけられたら強い!

 2度目の就活の時期には、学生時代よりも多くの仕事を担当するように。好きな分野で集中的に働けるフリーランスという形態にやりがいも感じていた。

 「この頃には、ライターを続けていきたいという気持ちが固まっていました。今思えば、私はモチベーションがないと何事も続かないタイプ。受験も合格した時の理想像があったから、苦手な勉強も頑張れました。一方で、大学時代に経験した数々のアルバイトは興味のない内容だと時給がよくてもすぐに辞めてしまったんです。どんな業務内容でもまじめに取り組み続けられる人は本当に尊敬していますし、そういった長所のある方はどんな仕事に就いても結果的にやりがいを感じられる気がします! ただ、私のように『好きじゃないと続かない』『目標のためなら、イヤなことも我慢できるのに!』という人は意外とフリーランスが向いているのかももちろん業務の中で苦手な作業はたくさんあります。向いてないと感じることもしょっちゅう。ただ、読者の皆さんから担当企画の感想をいただくとネガティブな気持ちを忘れられちゃって。この仕事のやりがいは、自分が初めて雑誌を読んだ時のトキメキを私の担当ページで感じてもらえること。私のように、モチベーション一つで前向きになり、自分らしさを見つけられる女の子を増やしていきたいです!」

就活中は自分の「好き」をしっかり語れるように自己分析

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誌面作りは本当に大変。それでも「好き」の気持ちが勝ってしまうそう。

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2025年3月号掲載

Staff Credit

撮影/上村透生 取材・原文/宮田彩加 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

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