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【non-no 12月号】「好き」を生み出すお仕事訪問!SNIDELチーフデザイナー石川睦美さんにインタビュー
non-no12月号では大学生の好きを生み出すお仕事を訪問!
私は大学生憧れのブランド「SNIDEL」のチーフデザイナー石川睦美さんにお話を伺ってきました。
デザイナーになるまでの過程や、「SNIDEL」に込める想い…
そこから見えてきた石川さんのお仕事への姿勢など本誌とプラスしてみなさんに共有したいことをまとめました!
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2023.11.10
憧れファッションブランドを作る
先輩interview
個性や経験を生かし、"好き"を仕事にすることで自分らしい生き方を手に入れる。もちろんその裏には、並々ならぬ努力も。さまざまな業界の第一線で活躍する先輩たちにnon-no大学生エディターズが取材をする不定期連載がスタートします! 初回はノンノ世代憧れのファッションブランドで働く人々の気になるお仕事事情から、休日の過ごし方まで根掘り葉掘りインタビューしてきました!
2005年の立ち上げ以来トレンドの最前線を走り続ける、ノンノ読者からも大人気のアパレルブランド「SNIDEL」にて全11名のデザインチームをまとめ上げる。
BRAND Instagram: @snidel_official
主な業務内容
●ニーズやトレンドの調査
●商品コンセプトの企画
●デザイン画作成
●デザイナーの取りまとめ
●パターン(型紙)の制作
●工場へ送る仕様書の作成
●サンプルの確認
●販売価格の設定・素材の調達
Career History
2006年 | 服飾専門学校在学中、SHIBUYA109渋谷店でショップ店員のアルバイトを始める。 |
2008年 | 卒業後、デザイン会社に入社。 |
2010年 | 韓国ファッション通販のOEM会社(製造メーカー)に勤務。 |
2012年 | 株式会社マッシュスタイルラボに入社し、SNIDELデザインチームに所属。 |
2018年 | SNIDELチーフデザイナーに就任。 |
\ 今回取材したのは… /
non-no大学生エディターズ
No.150 aoiさん
音楽やドラマなどエンタメ好きな大学3年生。SNIDELのワンピースには、並々ならぬ愛あり!
出発点は心から着たいと思う洋服が売っていなかったこと
aoi(以下a) いつからデザイナーになりたいと思っていたのですか?
石川(以下石) 小さい頃からファッションが大好きで、ずっとデザイナーになるのが夢でした! 服飾専門学校在学中は「よい作り手になるために、まず買い手の気持ちを知らなければ」との思いで、ショップ店員のアルバイトを経験。新卒でデザイン会社に就職した後、物作りにおける他のプロセスを知りたいと、韓国ファッション通販のOEM会社(製造メーカー)に転職しました。大好きなファッションに携わる日々を過ごしていましたが、次第に心から欲しいと思う洋服に出会えないという感覚が大きくなっていき「自分が思う可愛いを追求したい!」という理由から株式会社マッシュスタイルラボに「SNIDEL」のデザイナー職で入社することを決意。現在はチーフデザイナーとしてコレクションの方向性やデザインの決定、サンプル依頼から本生産までのすべてに携わっています。
a デザイナー職のおもしろいところは?
石 トレンドを柔軟に取り入れつつ、幅広いテイストに挑戦できるところが「SNIDEL」で物作りをする魅力の一つ。服を作る私たちはもちろん、お客さまにもシーズンごとにさまざまなムードを楽しんでいただけると思います。また「SNIDEL」では価格を抑えるために、製造時期を他の多くのブランドより早めているんです。どんなにアンテナを張り巡らしていても流行を予想することは難しく、サンプルが上がってきたタイミングで大幅な軌道修正をすることも多々。臨機応変に対応する能力も身につきました。物作りに対してプライドやこだわりを持っている同僚が多いので一緒に働いていて気持ちがよいし、自分も頑張ろうと思えます。大変なこともありますが、幅広い業務を行うからこそ、常に新鮮な気持ちでいられるんです。
また、この仕事をしていて最もうれしい瞬間は街中やSNSで、自分がデザインした洋服を見かけた時。特にSNSの着用投稿は「このシルエットが自分を素敵に魅せてくれる!」「この服を着てデートに行きたい♡」など、お客さまの声を直接聞ける貴重な場。次の物作りのアイディアに生かしたり、モチベーションにしたりしています。その他にも、展示会で企画した商品の発注が多かったり、追加発注がかかったりするとやりがいを感じますね。さらに、 コラボ企画など、いろいろなことに挑戦できる環境も今の職場ならでは。仕事量やスピード感は目まぐるしいですが、素敵なものが出来上がった時の達成感は格別です。
幅広い業務に向き合う日々のなかで大切にしていることは「余白」
a 最後に、お仕事で心がけていることを教えてください!
石 デザイナーとして一番大事にしているのは、“飽きられない”ことと“余白”。日常に余白がない状態では、さまざまなことに気づく余裕もなくなるためです。たとえば、男女問わず街中を歩いている人のファッションを観察したり、お気に入りのヴィンテージショップの内装や照明、インテリアからインスピレーションを得たり、よりよいクリエーションのために、ただ流行を追うだけではなく、自分の頭の中の引き出しは常に満タンにしておきたい! 素敵だと感じたものは写真を撮ったり、メモをしたりしてすぐに思い返せるようにしています。
今季のシーズンビジュアルをチラ見せ♡
"ストリート×フォーマル"を軸に"着る人の隠れた魅力を引き出したい"。そんな思いを胸に抱きながら、日々デザインを考えています。
美術品や旅行先の風景もインスピレーションのもと
日常のふとした瞬間がデザインソースになることも多々。最近は軽井沢の美術館で見たアートや旅先の空の色にトキメキました!
気になるあれこれ全部聞いてみた!
non-no大学生エディターズが
憧れの先輩に10問10答!
Q1 あなたにとって仕事とは?
人生を豊かにする要素の一つ
日々仕事のために使う時間は膨大。だからこそ、好きなことを仕事にしたいし、仕事を通じて人生を豊かなものにしていきたい。洋服を作ることで、誰かの幸せに彩りを添えられたらと思っています。
Q2 仕事のマストツールは?
SNIDEL HOMEのルームミスト
よいデザインが浮かばない時は、「SNIDEL HOME」のアロマティックルームミストをひと振り。繊細なフローラルに、フレッシュなフルーツとウッディが溶け合う洗練された香りで小休憩を♡
Q3 日常の中で絶対に守ると決めているルールは?
1日1回以上は心震える瞬間を作る
どんなにささいなことでもいいので、1日1回は心震える何かに出会うことを意識しています。すれ違った人の服装にときめいたり、当たり前にある自然や街並みから新たな気づきを得たりすることも多々。
Q4 あなたのモットーは?
『十人十色』
仕事仲間や友人、家族など、すべての方に対して尊敬の思いを持って接したい。そして、私自身も周囲に尊敬されるような行動ができるよう、自分を顧みることを忘れないでいたいと思っています。
Q5 理想の女性像は?
自分の好きに正直で柔軟な女性
自分の感情に向き合うことを大切にしている女性が理想。しっかり自分自身を理解しているからこそ、他人の意見を取り入れられる柔軟性も身につくのではないかと考えているので!
Q6 仕事でへこんだ時のリフレッシュ方法は?
旅に出る&友人と過ごす
仕事でうまくいかないことがあると、潔く旅に出ることも。ゆったりとした時間の流れる静かな空間や大自然の中でヒーリングして、自分を空っぽにしてから東京に帰ると、また仕事もうまく回り始めます。友人や同僚と一緒にお酒を飲む時間もいいリフレッシュになっています。
Q7 今のあなたの頭の中を、円グラフで表すと?
ファッションやアートは好きなものでありつつ、結果的に仕事につながる重要なアイディアソースのようなもの。旅は常に新鮮な気持ちでいられるように、また感性を磨きアップデートし続けるために、必要不可欠なイベントとなっています。
Q8 今の自分は目標とする自分像に対して何点ですか?
念願だったプロジェクトが始動したり、これから将来的に行っていきたいことの種まきをしたりと何か着実に一歩ずつ上っているなという感じがすごくするので、もっと高みを目指したいという願望も込めての70点です!
Q9 今季、ノンノ読者に特におすすめの商品を教えて!
ニット&キャミワンピース
女性らしさを詰め込んだセットアイテム。しなやかな風合いのサテン素材のワンピを柔らかなニットが受け止めてくれる。さりげない肌見せを楽しんで。
ワンピース¥27940/SNIDEL
Q10 ノンノ読者にメッセージをお願いします
とりあえずやってみる!
いろいろ考えてしまい、思いきって動き出せないノンノ世代の方々も多いのではないでしょうか。でも何か成し遂げたいことがあるならば、まず行動してみてほしい! やってみてそこから考える、一つ一つ改善・修正するという工程が夢を叶えるための最短ルートだと思います!
non-no12月号では大学生の好きを生み出すお仕事を訪問!
私は大学生憧れのブランド「SNIDEL」のチーフデザイナー石川睦美さんにお話を伺ってきました。
デザイナーになるまでの過程や、「SNIDEL」に込める想い…
そこから見えてきた石川さんのお仕事への姿勢など本誌とプラスしてみなさんに共有したいことをまとめました!