つらい過去を抱える女性と夢を追いかける青年が出会い、国境を超えて惹かれ合っていく恋愛映画『クジラの島の忘れもの』でヒロインを務めた大野さん。
「家族の絆や震災などいろんなテーマが描かれていますが、一番の魅力は国籍が違う二人が恋愛をすること。私だったらやっぱり、育った環境や価値観が似ているほうがいいなって思っちゃうから。乗り越えたいと思える人に出会えるなんて、素敵ですよね」
撮影はベトナムと沖縄で敢行。特に沖縄の座間味島は、強い思い入れがある場所だったそう。
「実は中学3年生の時に、初めてCM撮影で行った場所が座間味島なんです。島の方々にすごくよくしてもらった思い出があって。大好きな場所で撮影できてすごくうれしかったです。当時は何も分からない状態だったけど、今は自分の性格や仕事を含めて、いろんなことが分かるように。成長も感じましたね」
分かるようになった自分の性格とは?
「ネガティブ……。なんですけど、ネガティブなりに迷惑をかけないように前を向かなきゃいけないと考えるようになりました。目指しているのが素敵な方ばかりだから、いつかその人たちみたいになりたいなって思うんです。大学の同級生や共演者、年下から70代まで10人くらいいるんですけど、共通点はみんな笑顔なこと。素敵だなーって憧れます」
今年の春で大学を卒業し、女優としても新たなスタートを切った大野さん。今後の目標は?
「大学では心理学や日本の演劇の歴史を勉強したので、より深く役を表現できるようになりたいです。あとはやっぱり、明るい女性になること(笑)。一緒にいて楽しいと思ってもらえる人になりたいです」