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2024.03.21更新日:2024.05.17
海外ロケで目にした絶景に自分を肯定された気がした
――映画『四月になれば彼女は』で森さんが演じたのは、主人公・藤代俊(佐藤健)のかつての恋人だった伊予田春。
「春は、よどみのない、清らかな人。写真を撮りながら世界中を旅しているのですが、その理由も含めて自分の生き方を貫き通していて、強い意志を持った人だなとも思いました。撮影期間中は、そんな春のまっすぐさが見ている方に伝わるよう、自分自身も清らかな気持ちでいようと心がけていたことを覚えています」
――撮影で、チェコ、アイスランド、ボリビアとさまざまな土地を訪れた森さん。
「ウユニ塩湖で撮影をした日は、太陽の周りに虹ができる現象が同時に二つも見られて、さらにその奥にオーロラのようなものも現れたんです! 現地のコーディネーターさんも“めったに起こらないことだ”ってびっくりされていて。その日はクランクアップだったので、ここまで自分がやってきたことが間違いじゃなかったと言われているような気がして、 すごくうれしかったです」
――そして、佐藤健さんとの初共演を「間近で先輩のお芝居を見られたのは貴重な経験でした」と振り返ってくれた。
「佐藤さんが演じられた藤代と春は大学の写真部の先輩・後輩なんですけど、まさか自分が佐藤さんと同じ大学生を演じる日が来るとは思わなくて、勝手に私が大人っぽくならなきゃって考えていたんです。でも、佐藤さんが絶妙な“大学の先輩感”を出してくださったので、自然と距離を縮めることができました」
――佐藤さんとの会話で盛り上がったのが、お芝居に使っていたフィルムカメラ。
「佐藤さんはカメラのピントを合わせるのが苦手だったようで、“これで合ってるでしょ?”って聞かれて“全然違うじゃないですか!”みたいなやりとりをしていました(笑)。私が劇中で佐藤さんを撮った写真は映画の“恋するビジュアル”(通称:“恋ビジュ”)に使われているので、そちらも見ていただきたいです!」
この映画の役作りで写真を撮るようになりました
私が演じた春は写真を撮るシーンが多かったので、クランクインの1か月前くらいに劇中で使うものと同じPENTAXのカメラを買って練習を始めました。予告編で一瞬映る桜の写真は、私が撮影の練習中に目黒川で撮ったもの。最近は個人的にデジカメも購入して、北海道ロケに行った時は雪景色をずっと撮っていました。
準備は大事だけど、先に物を買いすぎないこと
たとえば一人暮らしを始める方だったら新生活を前にワクワクすると思うけど、勢いで深く考えずに大きな買い物をしてしまうと、やっぱりこっちの家具や家電のほうがよかったなって後悔することもあるはず。私もいつか一人暮らしをする時は、冷静さを失わないように気をつけようと思っています(笑)。
プライベートでもちゃんとメイクをする!
お仕事の時以外は、常にノーメイク。でも、もう22歳だし、さすがにそれは大人としてまずいんじゃないかと思い始めていて……。私のパーソナルカラーは"ブルべ夏"だと診断してくれているネットの記事を見たことがあるので(笑)、それを基に似合う色のコスメを集めたいです。
●もり なな
2001年8月31日生まれ、大分県出身。2019年に公開されたアニメーション映画『天気の子』のヒロイン役の声で注目を集め、以降も多くのドラマや映画に出演。映画『パレード』がNetflixにて世界独占配信中。今作『四月になれば彼女は』の山田智和監督が撮影した写真集『WANDERLUST』が発売中。
映画
『四月になれば彼女は』
精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森七菜)から手紙が届く。藤代は婚約者の坂本弥生(長澤まさみ)との結婚準備を進めていたところだったが、ある日突然、弥生は姿を消してしまう。春はなぜ手紙を書いてきたのか、弥生はどこへ消えたのか? 二つの謎は、やがてつながっていく。●3月22日(金)より全国公開