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イケメン
2024.06.22
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第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いた、是枝裕和監督の映画『怪物』にW主演し、その繊細なお芝居で高い評価を得た俳優・黒川想矢さん。大人気コミック『からかい上手の高木さん』の実写ドラマでは、素直でまっすぐな中学生男子・西片を好演するなど、話題作に次々登場! そんな大注目の黒川さんの、気になる素顔を深掘りインタビュー。照れ笑いが魅力的な14歳の素顔から、目が離せません!
人生で一番緊張したのは、カンヌ国際映画祭
今までいろいろなお仕事をさせていただいていますが、一番緊張したのが、映画『怪物』でカンヌ国際映画祭に行かせていただいた時です。会場に集まった3000人ぐらい方の前で映画が上映されたんですが、その間ずっと、“途中退場する人がいたら、最後に拍手が起こらなかったらどうしよう”って緊張していました。だから上映後にスタンディングオベーションが起きた時は、本当にホッとして、めちゃくちゃ泣きました。なんだか……幻を見ているような感覚で。あんなに素敵な景色を見ることができたのは、是枝監督のおかげだなと心から思います。いつかまたカンヌ国際映画祭に出席したいという目標はあります。そのためにも、いい作品に携われる俳優になれるように、監督とコミュニケーションをしっかりとって、自分にできることはなんだろうと、たくさん考えて役と向き合っていきたいです。
ベリーのドライフルーツが、撮影中の必須アイテム!
僕の性格は負けず嫌いで落ち込むことも多く、あまり陽気なタイプとは言えないです。お芝居をしている時も負けず嫌いな部分が出てきてしまい、それがすごくイヤで。本当は相手の方の素晴らしいお芝居を受けて、もっと冷静に対応できるようになりたいのですが……、“自分もうまく演じたい”と思ってしまうんです。お芝居中の課題はたくさんあって、納得できたことは今まで一度もありません。でも、出来上がった作品を見て“おもしろい!”と思えた時はすごく達成感があるし、俳優の楽しさを感じます。撮影でカットがかかった後も、役と自分が分離できないことが結構あって、どうしたら切り替えがうまくできるんだろう?と考えていたのですが、ある日ふと、ベリーのドライフルーツを食べたらリフレッシュできたんです。それ以来、撮影に持参して、毎シーン撮り終わるたびに食べるようになりました(笑)。
お化け屋敷は恐ろしすぎて二度と行けないです
ドラマ『からかい上手の高木さん』は、学校の友達からも「見てるよ」と言ってもらえることが多くてすごくうれしかったです。高木さんと西片の恋愛模様が描かれているので、ちょっと恥ずかしさがあり「あれは僕じゃないよ!」って言っています(笑)。ただ、自分で西片と似ているなと感じるのは、リアクションの大きさ。彼ほどではないけれど、僕も割と反応が大きいほうだと思います。特に、急に驚かされた時は腰が抜けかねない(笑)。以前、友達と遊園地に出かけた時にお化け屋敷に入ったのですが、恐ろしすぎてもう二度と行けないです……! 最初から目を閉じて耳も塞いでずっと友達にくっついていたので、ほぼ何も見ていません(笑)。
宇宙もミシンもお芝居も。好きなものはとことん追求!
小さい頃からずっと好きなものは「宇宙」! 宇宙の始まりや、まだ判明していないことを調べる時間がすごく楽しいです。地球や宇宙について知識を得ていくこと自体が楽しくて、そこから色々と考えを巡らせるのも好き。たとえば、“絶対零度”と言われる状態では、エネルギーがゼロになるそうなんです。何も知らない僕としては“無のエネルギーって何だ!? 無なのに存在するの!?”と、不思議がいっぱいで。そこからどんどん考えを深めていくと、“ムダなことって何もないんだな”って考えにたどりついたりもするんです。
あと、家庭科の授業で使って感動した「ミシンでの裁縫」もハマっていることの一つ。布を切る時はチャコペンが必須! チャコペンがないと布が曲がって不恰好になってしまうので、裁縫に欠かせない最強アイテムです(笑)。仕事も趣味も、気になったら深く追求するタイプで……って、あっ! もしかしてこれって僕のいいところですかね!? 今まで自分の長所を聞かれてもうまく答えられなかったけど、急に思い浮かびました(笑)。宇宙もミシンもお芝居も、熱中して楽しめるのは僕のいいところかもしれないです。僕にも長所があるんだ……!
お芝居と学業の二刀流が目標! 大学生になったら宇宙工学を勉強してみたい
今年の4月に中学3年生になり、クラス替えがあったのですが、僕の学校は生徒が多いから、今回初めて同じクラスになった子ばかりで……。人見知りをしていたけど、この取材の前日に(取材は4月下旬)初めて同じクラスの子と連絡先を交換しました! 修学旅行の班決めの時、その子が声をかけてくれたのがキッカケです。まだ1人も友達がいなかったから、“どうしよう”ってアセりつつも緊張して自分からは話しかけられなかったので、誘ってくれて本当にうれしかったです。中学最後の1年間は、勉強を楽しみながら、お芝居との二刀流を目指していきたい! 将来は宇宙工学を学んでみたくて、大学にも進学したいなと思っています。それと海外留学も経験してみたい。お仕事で海外に行った時に、スーパーに日本で見たことのないフルーツや調味料がたくさんあって、すごく感動して。留学を通して、食べ物や文化など、いろんなことに触れてみたいです。
2009年12月5日生まれ、埼玉県出身。5歳から芸能活動をスタート。2023年公開の映画『怪物』に出演し、第66回ブルーリボン新人賞、おおさかシネマフェスティバル2024新人男優賞、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。人気コミックスが原作のドラマ『からかい上手の高木さん』では、等身大のみずみずしい魅力で主人公の西片を演じ、話題に。現在、ミニ番組『シャカレキ!〜社会歴史研究部〜』(日本テレビ)に出演中。
Staff Credit
撮影/花村克彦 ヘア/八木花季(ARISE byA.Design) メイク/岩淵賀世 スタイリスト/辻村真理 取材・文/上村祐子 web構成/本誌編集部