non-noメンバーに登録すると
いろんな特典が盛りだくさん♡
2023.09.26
私たちが日常でかわす何気ない「大丈夫」「ごめん」「ありがとうね」などの《言葉》をテーマに綴られた12の短編小説集。孤独や寂しさを抱える現代人の心をすくい取りながら、ラストにはほのかな希望をそっと提示してくれる。
『深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集』
川上未映子/著 ¥1760 マガジンハウス
作家・川上未映子によるエッセイ。日常にあふれる喜び、悲しみ、言葉にできない気持ち……。さまざまな感情と出来事が丁寧に、読者に語りかけるようにつづられた1冊は、読了後、穏やかな気持ちを運んできてくれるはず。
舞台は令和と昭和のとある出版社。主人公・明日花は学年誌の歴史を調べるうちに、認知症の祖母が学年誌の編集に携わっていたことを知る。祖母の過去を探るうち、子どもと女性の権利について考える人々の姿を知って――。
『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』
高山羽根子/著 ¥605 集英社文庫
「私」には昔、ニシダという話のつまらない男友達がいた。大人になった「私」は映像作家のイズミと知り合う。イズミの撮った映像には、美しいワンピース姿のニシダが立っていて――。第161回芥川賞候補作を含む4作を収録。
●はなだ ななこ
東京・高円寺にある書店「蟹ブックス」で店長を務める。著書『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』が好評発売中。