夏休みが到来!さあ、遊びに行こう!そんな気持ちとは裏腹に、新型コロナウイルスが再び猛威を奮い始めるこの頃。
外食するのも勿論楽しい。でも、外食体験は、そのお店だけで味わうものではないはず。お店の味や雰囲気、料理の盛り付け方を家まで持ち帰って、「あのお店の味はどうだっただろう」「盛り付けはどう工夫していたかな」と。料理を再現することも外食体験の延長線上にある。
さて、今回はおうちでも外食気分を楽しめるカフェメニューをご紹介。私がこれまで訪れたお店、誰かに作ってもらったご飯を思い出して作った料理をお届け。
前菜にホットサラダ、メインはラザニア。長野県上田市の有名なパン屋さん『ルヴァン』の「フォカッチャ」も一緒に。
まず、ご紹介するのはラザニアとキヌアのプレート。
世界中の美味しい食べ物をあつめた食のセレクトショップ『DEAN&DELUCA』で食べた『ラザニアプレート』を思い出して作った一品。そのお店で頂いたプレートには、メインディッシュであるラザニアの他、キヌアのサラダや甘く蒸したジャガイモなど季節の美味しい食材を生かしたデリが盛られていて。
キヌアは高い栄養素を持つスーパーフードとしても知られ、栄養不良や貧困に重要な役割を果たす食材だそう。プチプチした食感にやみつきになり、おうちでサラダを作ってみようとキヌアを購入。
キヌアはCookpadの「キヌアサラダ(コストコ風)」のレシピでサラダに。
メインはラザニア。お肉たっぷりのボロネーゼ、クリーミーなベシャメルソース、パスタを一層一層重ねて作るラザニアは手間がかかるけれど、その美味しさは格別。
あの人の味を再現。ベーコンとナッツの熱々ドレッシングサラダ
トレビスとルッコラのサラダに、白ワインビネガーとオリーブオイルで煮詰めたドレッシングをかけて。少ない材料でも、普段と違うとびきりおいしいサラダに。
プレートと一緒に作ったのが、ある夫婦のホームパーティーに行った際に前菜として頂いたホットサラダ。
白ワインビネガーとオリーブオイルをベーコンとさっと煮詰めたドレッシングが、少し苦味のあるトレビスやルッコラと最高にマッチ。
白ワインビネガーの酸味、ベーコンの旨味、ナッツ類のカリカリした食感と香ばしさ。野菜の美味しさをグッと引き立ててくれる一品です。ラザニアがクリーミーな分、サラダは酸味の効かせたものでさっぱりと。
フランスのカフェの定番「クロックムッシュ」と「アボカドとアルファルファのトースト」
朝からナイフとフォークで頂くクロックマダム。眠気も吹き飛び、朝から絶好調。
これは家族が、一人暮らしをする私のおうちに遊びに来てくれた際に朝ごはんとして作ったメニュー。
フランスのバーやカフェで定番の『クロックマダム』は、富山県の『Tea room Alpes』や長野県の『Café Le Garson』のカフェで出会ったもの。
アボカド、アルファルファとカッテージチーズのトーストは、高校生の頃、東京にお出掛けした際、両親に連れられて訪れたカフェメニューの再現。
「ああ、あの時そんなカフェ行ったねえ」と家族旅行の思い出話をしながら頂く朝食。それはそれは素敵な時間。
チーズとの相性が良い「トレビスとオレンジのサラダ」を添えて。
ホワイトソースとハム、ピザ用チーズを重ねてオーブンで180度のオーブンで20分。表面はさくっと、中はとろ~りチーズがとろけるこの一品には、思わず笑みがこぼれる。
「クロックマダム」のホワイトソースは料理家『高山なおみ』さんのレシピ。小麦粉や牛乳、バターを煮詰めて作るこのホワイトソースは、市販品とは違う優しい味わい。
ローリエで香を立てて、仕上げに黒コショウを振るのがポイント。
サラダにつかった「トレビス」は独特の苦みが特徴の野菜で、加熱すると苦みが増すのでサラダやマリネとして食べるのが定番。チーズとの相性がよく、イタリアではパスタやリゾットに使われているそう。私は白ワインビネガー、オリーブオイル、お砂糖を混ぜてトレビスとオレンジのマリネに。
せっかくおうちでご馳走を作るなら、普段買わない野菜も買ってみて、新しい料理に挑戦してみては?
シンプルだけど間違いない美味しさ「アボカドトースト」
薄くスライスしたアボカドの下には、チーズ、ベーコン、オーロラソースが隠れている。
最後にご紹介するのは、友人の家にお泊まりした次の朝、作ってくれた「アボカドトースト」をおうちで再現した朝食メニュー。
アボカドは約20の必要不可欠なビタミン、ミネラル、カリウム、葉酸、ビタミンB群だけでなく、ビタミンEやKなども含まれる女性に嬉しい果物。
また、アボカドに含まれる不飽和脂肪酸という良い脂肪分が身体への吸収もお助け。
アボカドは、チーズやベーコンと組み合わせても素材の美味しさを崩さず、スッと寄り添うような味わい。具材を切る、焼く、そして乗せるだけで完成するシンプルなトーストだけど、やっぱりおいしい、そう思う一品。
アボカドトーストを作る度、友人が朝から作ってくれたことを思い出して温かい気持ちになる。
美容が好きで、スタイルも抜群なその友人がおすすめしていたアップルマンゴーもヨーグルトに入れて。また近いうちに、友達と美味しい食事を楽しみながら話したいなあと思う。
店主は“私”の「おうちカフェ」に友達、恋人、家族をご招待。
妹の一人暮らしのおうちに遊びに行った時に頂いた「ワッフルプレート」。目玉焼き、ベーコンのあまじょっぱいワッフルと、イチゴとメープルシロップのかかったワッフル。
今回は私の記憶の中にある、お店や人の味をおうちで再現したメニューをご紹介しました。皆さんの外食体験にはどんなものがありますか?
“あのお店”で食べた料理を再現、アレンジして友人や恋人、家族に振る舞う。
食べてくれる人にとっても忘れられない思い出になるはず。
せっかくの夏休み、外食に行くのもいいけれどおうちでカフェを開いてみるのはいかが?