チャ・ジュンファンインタビュー番外編。ジュンファン先輩が大学生にアドバイスを送るなら…？【フィギュアスケート】

―キャンパスでの一番の思い出は？

Jun　残念ながらちょうどコロナ禍だったこともあり、入学して最初の2、3年は思い出があまりないんです。でもある時、授業でグループで映像を作る課題が出たことがあって。チームメンバーとZoomをつないで作業を進めていくうちに、どんどん仲も深まっていきました。画面越しの交流ではありましたが、それが大学で初めて友達ができた瞬間。今でもよく覚えている大切な思い出です。

―大学生というと、授業の合間に友達とカフェに行くイメージがあります。パンデミックが落ち着き、通学するようになってからは、そんな時間もありましたか？

Jun　もちろん。私も大学の友達とカフェで過ごすこともありました。よく飲んでいたのはフルーツエードです。

―どんなフルーツでしょう？

Jun　（勢いよく）シャインマスカット！！！
とても細かいのですが、普通のマスカットではなく、シャインマスカットっていうところが何よりのポイントです笑。

―こだわりがあるんですね（笑）。お母さまが作ったお弁当を持参されたりと、ストイックな食生活を送られているイメージがあり、甘いドリンクをよく飲まれているのは意外でした。

Jun　普段は気を付けていますが、たまには自由に食べたり、甘いドリンクを飲んだりすることも。そういう時は「もう食べちゃったんだからしょうがないよね笑」って考えるようにしています。「もういいや、この次しっかり運動すればOK」ってね笑。

―大学生活は楽しいことも多いですが、環境が変わったり、人間関係や将来のことで悩んだりすることもあります。ジュンファン選手は、そんな風に落ち込んだりうまくいかない時、どう向き合ってきましたか？

Jun　人生には辛いこともたくさんあると思います。時には、気分がジェットコースターみたいに急降下して、深く落ち込んでしまうこともある。でも、そんな大変な時こそ一歩ずつ進むしかないと私は思います。
もちろん実践するのは簡単じゃないし、いつもポジティブでいる必要もない。でも、毎日少しずつできることを積み重ねていくことが、あとからきっと自分を助けてくれると思います。
なぜなら、困難な時期は永遠に続くものじゃなくて、必ず過ぎ去るものだから。だからどうか強い気持ちを持っていてください。
うまくいかなくたって大丈夫。毎日、毎日、ただ努力する。それが一番大事だと思います。

　
Jun　何事も全力でやってみること、決して躊躇しないこと、失敗を恐れないこと。
挑戦に失敗はつきものですし、「失敗したらどうしよう？」なんて心配はしなくていいと思います。
でも、もし頑張らずに失敗してしまったら、後からきっとすごく後悔すると思います。だから、ミスしたっていいから、まずは持てる力を注いでみること。それが一番大事。挑戦していれば、たとえ失敗しても必ず次につながるし、やり直すチャンスもあるんだから。

―大学卒業後、新しい趣味はできましたか？

Jun　卒業しても生活スタイルはほとんど変わっていなくて。う～ん、新しい趣味、新しい趣味……。（真剣に考え込む）

―では、最近よく聴く曲は？

Jun　音楽を聴くのは日課。日本の音楽も聴いています。
よく聴くアーティストは……Vaundy！
あとは、風さんの……“なんなん～♪”（と、藤井風さんの『何なんw』をその場で鼻歌交じりに口ずさむ）

音楽アプリでこういった曲を再生すると、アルゴリズムでJ-popがどんどん流れてくるので、そのままおすすめされた曲を楽しんでいます。

―その2組は韓国の若い世代に大人気ですよね。ちなみに映画もお好きですが、日本映画を観ることもありますか？

Jun　あります。ちょうど去年、ショーの合間にイリア（・マリニン）と一緒に日本の映画を観に行きました。今タイトルや内容を頑張って思い出そうとしているんですが……ちょっと今出てこなくて……（う～ん）でも観たのは確かです笑！

―お寿司が大好物だという噂を聞きましたが……。

Jun 　一希から？笑笑

―はい、友野選手から伺いました^※。もう召し上がりましたか？

Jun 　Noooo！ 本当に残念なことに、まだなんです。横浜でのアイスショーの時には、よく立ち寄るお気に入りのお寿司屋さんがあるのですが、今回の会場である幕張周辺のお寿司屋さんはまだリサーチできてなくて……。代わりに、昨日はショーの終わりに焼き鳥を食べに行きました。

―焼き鳥もいいですね！ ちなみにお寿司だと、好きなネタは？

Jun　お寿司はもう全部大好きで選べないんですが、あえて挙げるとしたら……ほたて、マグロ、サーモン！それとエビ！
あ、でも茹でたりあぶったりしてるのじゃなくて、生のエビに目がないんです！

※「トモノのモノ語り。」vol.26ご参照

―今回の滞在で新しく覚えた日本語はありますか？

Jun　「一緒に！」
コラボレーションナンバーの「ダンス オブ ヴァンパイア」には、（坂本）花織と、一希と、（青木）祐奈と一緒に、バックステージからリンクに出ていくシーンがあって。その時に「一緒にカジャ（가자＝行こう）！」と、韓国語と日本語をミックスして使ってたんです。そこで「一緒に」という言葉を覚えました。

memo：このように、出演スケーターから日本語を教わる機会が多いジュンファン選手。彼らに向かって「先生！」と日本語で呼びかける場面も。またその逆に、韓国語で「最高」を意味する「チェゴ（최고）」という言葉がスケーターの間で大ブームに。お互いの言語を教え合いながら和気あいあいと交流する姿が印象的でした。

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最後はフォトセッション！
「ファンタジー・オン・アイス」で印象に残った振付をリクエストすると、少し迷いながらに「Cinema Italiano」のポーズを披露してくれました✨（下の写真右上）