――今から250年以上前に起きた”赤穂事件”を題材にした『忠臣蔵』に、自由かつ大胆な発想を加えて映画化された『身代わり忠臣蔵』。その最大の魅力は「新しさ」だと語ってくれた川口さん。
「『忠臣蔵』はこれまでドラマや映画で何度も描かれてきた物語だけど、今回の脚本を読んで、ストーリーが展開していくスピード感や登場人物一人一人の際立ったキャラクター描写にとても斬新さを感じました。私自身が完成した映画を見た時にそうだったように、当時の時代背景にあまり詳しくないという方でも、歴史を身近に感じられて、たくさん笑いながら見ていただける作品だと思います」
――川口さんの役どころは、ムロツヨシさん演じる吉良上野介が当主の吉良家に、侍女として仕えている桔梗。
「桔梗は、凛としていながら可愛らしい一面も持っている女性。シリアスなシーンも多いなかで、少しでも作品の雰囲気を和ませる存在になれたらと思いながら演じていました。ムロさんとは、前回ドラマで共演させていただいてから8~9年たっていたこともあって、”お互い大人になりましたね”というお話をした記憶が(笑)。撮影所が京都にあったので、1日の終わりにおいしいおばんざいを食べられたこともいい思い出です」
――劇中には、ムロさんが演じたもう一役・吉良上野介の弟の孝証が「金持ちに生まれ変わりたい!」と叫ぶシーンが。川口さんが生まれ変われるとしたら?
「圧倒的に女性がいいです! また女性に生まれて、大好きなファッションを楽しめたらいいな。洋服を選ぶ時、昔ははやりのデザインかどうかを重視することも多かったけれど、年々、いい1着を長く着続けたいという思いが強くなってきました。最近は、丁寧な作りとキレイな形に惹かれて、珍しくテーラードジャケットを購入。私にとって定番アイテムのデニムと合わせて、一生大切に着るつもりです」