映画『OVER DRIVE』で描かれるのは、最も過酷な自動車競技と呼ばれる"ラリー"。その最高峰である世界ラリー選手権を観戦するため、取材が行われる2日前までフランスを訪れていた東出さん。
「一緒に行った共演者の森川葵ちゃんが"女性がラリーを見る時はドライバーから入るべきだ" って豪語していたくらい(笑)、現地にはイケメンドライバーが多かったんです。映画でドライバー役を演じた(新田)真剣佑と北村匠海も、一体何を見て育ったらあんなキラキラした目になるんだろうって思うくらいカッコいいので、ノンノ読者の皆さんにはぜひそこに注目して映画を楽しんでもらえたらと思います」
東出さん演じる篤洋は、ドライバーたちが操るマシンを整備するチーフメカニック兼エンジニア。
「撮影前に監督から工具やパーツの名前が書かれた分厚い資料を渡されて、"これを全部覚えないと車は触らせない" と言われたんです。リハーサルでは、実際にラリーで走っていたマシンをバラしたり、組み立てたことも。監督の愛すべきむちゃぶりのおかげで、思いっきり"車バカ"になることができました」
劇中では、仕事のことで思い悩む仲間の背中をマジメな篤洋らしい方法で押すシーンも。では、この春に新社会人デビューを果たしたノンノ読者へ、東出さんからアドバイスを送るとしたら……?
「自分の至らなさや他者との関係が原因で悩んだり、理想とのギャップに戸惑うことも多いと思うんです。でも、自分一人で解決できることなんて、本当に微々たるもの。つらい時は、人に頼るのも大事なんじゃないかな。誰かに本音を話すだけで胸のつかえが下りることって、意外とあるはずだから」