ども。2021年私が一番聴いた曲。"あらかじめ予定されている細胞の死"を意味する『アポトーシス』というタイトル。人の死を扱った楽曲ですがアレンジの斬新さ、メロディの美しさ、何を取っても宝石のように美しい作品です。
そして歌詞も本当に素晴らしい。どこを取り上げても表現が唯一無二ですし、手垢のついた表現が一つもない。難しい言葉を使っているわけじゃないのにね。死を表現するのはとてもデリケートではあるんですが「落ち葉も空と向き合う蝉も」と、我々の生活で確実に見たことがある事象を取り上げて「私達と同じ世界を同じ様に生きたの」と、つい蝉や落ち葉と我々人間は違うんだ、関係ないんだと線を引きがちなところを「同じ世界」そして「同じ様に生きた」と表現することで死んでいくことが目をそらせない現実だと思わせてくれます。
そして最後、「もう朝になるね やっと少しだけ眠れそうだよ」。その消え入るような声は病床を思わせて何度泣いたことか。