花田菜々子さんの「ハタチブックセンター」人気ランキングTOP5★

2020.05.15

今、大学生がリアルに読んでいる本って? 街の書店員・花田菜々子さんがお届けする「ハタチブックセンター」から人気の5作品をお届け。ギャグ漫画から美容本まで幅広いジャンルがランクイン。おこもり生活を充実させるベストな1冊を見つけてね。

1位

個性的すぎる! 男子高校生たちの奇妙な日常


『夢中さ、きみに。』

和山やま・著 ¥700 KADOKAWA


男子校を舞台にして、繰り広げられるシュールな会話を中心に彼らの日常を描く異端派ギャグ漫画。独特の作風はwebでもたびたび話題になっていて、このたび待望のコミックス化。二度三度読んだ時に気づく細かな小ネタにも注目。

2位

自由で優しい気持ちに。ニュータイプの美容本

 『美容は自尊心の筋トレ』  長田杏奈・著


『美容は自尊心の筋トレ』

長田杏奈・著 ¥1480 Pヴァイン


「モテようとも若返ろうとも、綺麗になろうとも書いていない」まったく新しくて、それでいてすっと心になじむ美容についてのエッセイ集。自虐をやめ自分を肯定するための、分かりやすく取り組みやすいアドバイスが満載だ。

3位

涙が噴き出す! 「生きづらい」を描いた衝撃作

『ダルちゃん』 全2巻  はるな檸檬・著


『ダルちゃん』 全2巻

はるな檸檬・著 各¥850 小学館


資生堂のweb花椿での連載時から大きな反響を呼んだ注目のコミック。社会になじめない一人の女性が友情、恋愛、また詩の創作に自らをなげうつことを通して世界に踏み出し、自分らしく生きることを獲得していく姿を描く。



4位

二十歳で出会ってほしい、音楽のようなことば

『たやすみなさい』  岡野大嗣・著


『たやすみなさい』

岡野大嗣・著 ¥2000 書肆侃侃房


「写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい」。新進気鋭の歌人がかけがえのない日常を鮮やかに31音に切り取る。添えられる安福望さんの絵もさらに夢らしさを増幅させている。クリスマスプレゼントにもおすすめ。

5位

楽しいオバさんになる! 最もイケてる参考書

 『私がオバさんになったよ』  ジェーン・スー、光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みね子・著


『私がオバさんになったよ』

ジェーン・スー、光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みね子・著 ¥1400 幻冬舎


ジェーン・スーさんが「もっと話したい、まだ話し足りない」と思った人だけを集め、テーマも設定せずに対談したものを集めた1冊。話題はどこまでも深く広く、中年以降の生き方指南となっている。知的好奇心にあふれた会話が楽しい。

 

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