―― 昨年放送されたドラマ『君の花になる』で、NOAさんのファンになった人も多いと思います。改めて、NOAさんにとってどんな経験になりましたか?
これは劇中で8LOOM(ブルーム)を演じた、他のメンバーも言っていたことなんですが、すごく自信がつきました。8LOOMとしてたくさんの場所に行かせていただきましたし、ソロアーティストとしてはまだ立てていない、大きなステージに立たせてもらえて。「こんな景色が見られるんだ」という驚きやうれしさを体感したことで、より夢が膨らみましたね。
ファンの方とのコミュニケーションも刺激になりました。毎週、放送が終わった後に感想を送ってもらえることが、めちゃくちゃモチベになったし、自信にもつながって。ドラマを通して、本当に大きく成長できたと思います。
―― これからも、音楽活動と並行してお芝居を続けたいと思いますか?
そうですね。すごく楽しかったし、続けていきたいです。それこそ(高橋)文哉くんとか(綱)啓永くんには、お芝居についていろんなことを学ばせてもらいました。4話の撮影で、文哉くんと二人だけのシーンがあったのですが、初めての長ゼリフにめっちゃ肩の力が入ってしまって。緊張のあまり、表情もガチガチに固まってしまったんです。「表情を作ろうと意識しないで、全部セリフに任せちゃえばいい。とにかくセリフを届けることに集中するといいと思うよ」と文哉くんにアドバイスしてもらい、乗り越えることができました。
撮影が終わって、モニターを見に行く時も、毎シーン文哉くんが僕の肩をもんでリラックスさせてくれて。初めてのドラマが『君の花になる』でよかったなと思いました。
―― 8LOOMメンバーとは本当に仲よくなれたようですね。
初めて顔合わせした時は、ここまで仲よくなれるなんて1mmも思っていなかったですからね(笑)。お仕事とはいえ、ちゃんとグループとして仲よくなれるか不安だったけど、楽しいことも苦しいことも一緒に経験できたことはデカかったです。それこそ、ドラマの撮影中は週5で会ってましたから。
―― ドラマ終了後は?
撮影が終わってから会う機会が急に減ったので、みんな違和感を抱いたんでしょうね。それぞれの仕事が終わった後にごはんに行ったり、そのまま誰かの家に泊まったり。プライベートでは今もガンガン会っています。
僕、文哉くん、倫ちゃん(八村倫太郎)、啓永くん、(森)愁斗の5人はサッカーにどハマりして、ずっとサッカーのゲームをして遊んでいます。ゲームだけじゃ我慢できなくなって、実際にフットサルも始めちゃいました。
―― 8LOOM7人の曲も作っていらっしゃるとか。
世に放たれるかは全然分からないけど、曲の制作はしています。僕の家にメンバーを何人か集めて、簡単なレコーディングもしました。実際に録ってみると、一人で歌った感じとみんなが歌ってくれた感じでは全然曲の雰囲気も違って聴こえるし、「ここはちょっと微妙かな」と思っていた部分も、自分以外の誰かが歌ってくれることでとてもよくなることもある。普段一人で音楽を作っている時とは違って、すごく刺激を受けています。リリースするかしないかは関係なく、友達と一緒に作る感覚で、これからも8LOOMの曲は作り続けると思いますね。もちろん、僕が音楽を作るのは「届けたい」という理由が一番デカいので、いつか皆さんに披露できる日が来たらいいなと、めっちゃ思っています。
―― 5月6日には、1stアルバムを引っさげたライブも予定しています。今後の目標は?
去年は8LOOMのメンバーとして、8LOOMY(8LOOMのファンの名称)に出会うことができました。なので、とにかく今年はNOANAにたくさん会いたいです。日本に限らず、海外にもデビュー前から応援してくださっている方がいるので、その人たちにもできるだけ会いに行きたい。そして何より、アルバムがいろんな人に届いてほしいです。