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【友野一希選手独占インタビュー】「僕は諦めたことがない」努力と覚悟の先に切り拓いた新しいステージ。輝きを放ったシーズンを振り返る【フィギュアスケート男子】
“ベテランと言われる年齢になったけど、今スケートがとても楽しい”。そう話すのは、今シーズン極上の演技で自己ベストを何度も更新し、メダル争いに食い込む選手へと成長を遂げた友野一希選手。
権威ある四大陸選手権で初のメダルを獲得し、世界選手権でも存在感を見せつけ勢いに乗る彼に独占インタビューを敢行。
アイスショーを終え、大阪に戻られたばかりの4月。拠点の浪速アイススケート場にお邪魔して貴重なお話を伺った。
友野一希の「トモノのモノ語り。」
友野一希連載【 #トモノのモノ語り。】vol.1「夏のファッション計画と新プログラム発表!」<フィギュアスケート男子>
2022.06.15 更新日:2023.12.22
唯一無二の表現力と、観客を巻き込むエネルギッシュなスケーティングで世界を魅了し続ける友野選手。
non-no読者と同世代の24歳で、選手としての魅力はもちろん、その豊かな表現力の背景にある、視野の広さや知識、人が生み出すものへの愛の深さなど、競技以外の面での魅力にも注目が集まっています。
そこで、non-noでは以前のインタビューで大反響をいただいた、その素顔にフォーカスする特別連載を企画。今の友野選手を形作る愛してやまないものたちについて、好きなだけ、たっぷりと語っていただきます。
こんにちは、フィギュアスケーターの友野一希です。
non-noにて僕の好きなことや、お気に入りのアイテムについて紹介する連載がスタートしました! 最近買ったもの、気になっていることのほか、競技に関することや、近況なども報告します。
元々もの作りに興味があり、その歴史やストーリーに惹かれることが多い僕。大好きなファッションや、ものを選ぶ時のこだわりについて時に熱く、時にマニアックに語ります。ちょっとオタク的な目線もありますが、ぜひ最後までついてきてくださいね!
記念すべき第1回目は、この夏のファッションについてです。
vol.1 友野一希の夏のファッション計画
夏が楽しみになる、「ユッタ ニューマン(Jutta Neumann)」のレザーサンダル
つい先日まで新しいプログラム制作のためにアメリカに行ってました。
日本に帰ってきたら、もう夏がすぐそこまで近づいてきてるなって感じで、わくわくしながら夏服の計画を立てているところです。
夏といえばTシャツですが、僕の場合、夏のファッションのポイントはずばり足元。
実はこれのおかげで夏が楽しみになるっていうサンダルがあって……。
それがこの「ユッタ ニューマン(Jutta Neumann)」のレザーサンダル。 ニューヨークのアトリエで一つ一つ手作業で作られたもので、これはブランドを代表するモデル。
何がいいって、“サンダル界のロールス・ロイス”と呼ばれてるほどのはき心地のよさ! ビルケンシュトック製のラバーソールを使用していたり、土踏まずの部分がアーチ型になっていたりと、いろいろな工夫がされていて、足にしっかりフィットする作りになってるんです。
革製品って使えば使うほど柔らかくなって、味が出てくるのがいいんですよね。
これも買ったばかりの頃はまだ革の部分が当たると痛かったけど、今はだいぶいい感じになじんで、自分の足の形になってきました。ビフォーアフターを見比べるのもおもしろいし、これからまた何年もかけて自分だけのサンダルになっていくのが待ち遠しくて。
サンダルとしてはちょっとお値段が張るけど、あえていいサンダルをはくってのが夏の究極の贅沢やないかなって思うんです。
レザーサンダルに合わせたい夏パンツ!
レザーサンダルに合わせたいのが、「リーバイス®(Levi’s®)」の定番501®のジーンズと軍パン。
迷ったらコレ!ってくらい気に入ってるUSA製90’sの 501®は、すとんと落ちるシルエットがきれいで、丈感もサイズもぴったりの、まさにシンデレラフィットな1枚。
出合った瞬間に「これや!」ってなって即購入したもの。これを本場アメリカではくっていうのが夢やって、今回やっと実現しました。
軍パン、いわゆるミリタリーパンツも夏の大定番。
ミリタリーアイテムといえばアメリカ軍のものが有名だけど、最近はデザイン性の高いヨーロッパのアイテムも注目されてるんです。
はいているのは、デッドストックのイギリス軍のベイカーパンツ。
センタープレスになっていて、軍パンやけどちょっとドレッシーにはけるのがポイント。ベルトループがボタンで留めるデザインになってたり、サイドにアジャスターが付いてたりと、ディティールも最高!
白Tにも合うし、Tシャツをインすれば、ラフだけどきれいめなコーディネートが完成します。
もう一つは、軍パンの名作と言われるフランス軍のM47。
縫製がキレイで、あのマルタン・マルジェラがその技術のすごさを見せるためにショーで裏返してはかせたというエピソードがあるほど。「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」はもちろん、名だたるブランドがサンプリングしている名品中の名品。希少性も高くなってて、買った時よりも値段がかなり高騰してるとか。
軍パンは、マンネリになりがちな夏のファッションに差をつけてくれるアイテム。
女の人がはくのもおしゃれやし、男女問わず軍パンはいてる人にはつい目がいっちゃいうんですよね。
僕は自分の似合うものを知っていて、それを自然体で着こなしているような、そんな自分だけの世界観をもっている人に惹かれるんです。
アメリカで新プログラムを振付!
ちょうど2日前に日本に帰ってきたところで、昨日から早速トレーニングを再開しています。LAでは来シーズンの新しいプログラムの振付をして、その後カナダのクリケットクラブでブライアン・オーサー先生に指導をしてもらいました。
Kazuki Tomono 2022-2023 Program
●SP:「Real Gone」 (Sam Taylor)
「Happy」 (C2C)
●FS:オペレッタ『こうもり』序曲
来シーズンのプログラムはショート、フリーどちらもミーシャ(・ジー)の振付で、“自分らしいけど、今までやったことのなかったジャンル”というのがテーマになっています。
まさに僕が求めていたものって感じのショートは、曲名通り、「Happy」になれる明るい雰囲気のプログラム。
フリーではクラシックに挑戦してますが、コミカルな要素もあったりと、スケートでは有名な曲ではあるけど、これまでと違うテイストになっているのでお楽しみに。
衣装の準備も始めていて、ショートは「Happy」のMVのような、ラフでヴィンテージっぽいイメージ。フリーはシャツスタイルで指揮者っぽい感じだけど、こういうテイストは初めてやから似合うかちょっと心配です。7月のアイスショーでお披露目する予定ですので、ぜひそちらも見に来てくださいね!
友野一希さん出演 アイスショー情報
◆Dreams on Ice 2022
2022年7月1日(金)~3日(日)@KOSÉ新横浜スケートセンター
◆プリンスアイスワールド2022-2023 東京公演「Brand New StoryⅢ」~Our Compass~
7月15日(金)~18日(月・祝)@ダイドードリンコアイスアリーナ
◆THE ICE(ザ・アイス)
・7月23日(土)、24日(日)@愛・地球博記念公園アイススケート場
・7月26日(火)~28日(木) @MGC三菱ガス化学アイスアリーナ
・7月30日(土)、31日(日) @丸善インテックアリーナ大阪
チケット情報は各公式サイトでcheck!
語り/友野一希 企画・構成/轟木愛美
Profile
フィギュアスケート選手 |
1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。セントラルスポーツ 所属。
趣味は古着屋巡り、サウナ。
“浪速のエンターテイナー”の異名をもつ、表現力豊かな唯一無二のスケーター。
層の厚い日本男子の中で、地道に積み重ねてきた努力が今シーズン開花。四大陸選手権2位、世界選手権では世界歴代6位の記録でショート3位につける大躍進を遂げ、今後ますますの活躍が期待される選手。
▶詳しいプロフィール&これまでの活躍はこちら
Interview
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【友野一希選手インタビュー】最近のファッション事情から、ハマっていること、 私服コーデも公開!【フィギュアスケート男子】
趣味は古着屋さん巡りや革靴を愛でること。フィギュアスケート界きってのファッショニスタで知られる友野選手の最近のお買い物事情からファッションのこだわり、さらには最近ハマっていることについてたっぷり聞いてみました! こだわりの詰まった私服コーデも公開!
Kazuki Tomono 友野一希
フィギュアスケーター
1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックを目指す男子シングル日本代表。感情をスケートにのせ、観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。
古着、サウナ、インテリアショップ巡りなど多彩な趣味をもつ26歳。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年は競技以外で見せる魅力にも注目が集まる。
表現の名手であり、オフシーズンはアイスショーに引っ張りだこ。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮している。
新シーズンは「競技者としてより高みへ」をテーマに練習に励む日々。今季のフリープログラムは『Butterfly』。さなぎが蝶へと変化するように、彼もまた、圧倒的変化を求め日々成長中。その美しき進化に出会える日はもうすぐそこだ。
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