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友野一希★ 浪速のエンターテイナーのプロフィールやプログラムまとめ【フィギュアスケート男子】

初公開日:2019年11月5日

友野一希
Kazuki Tomono

友野一希(とものかずき)

1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。
上野芝スケートクラブ所属。 趣味はサウナ、古
着屋巡り、靴磨き

“浪速のエンターテイナー”の異名をもつ、表現力豊かなスケーター。
層の厚い日本男子の中で、地道に積み重ねてきた努力が昨シーズン開花。四大陸選手権2位、世界選手権では世界歴代6位の記録でショート3位につける大躍進を遂げた。
今シーズンも成長できる喜びをモチベーションに、日々
“史上最高の自分”を超えるべく邁進中。昨シーズン手にした自信という大きな武器を胸に、最高のライバルと切磋琢磨しながら世界と戦う。

シニア1年目からこれまでの歩み

急遽出場で5位入賞! スケート人生を変えた運命の「世界選手権」

2018年世界選手権ショートでの友野一希選手
2017-2018シーズンのショートは「ツィゴイネルワイゼン」

ジュニアグランプリシリーズデビューまで足掛け4年と、苦労もあったジュニア時代を経て、19歳でついにシニアデビュー。
オリンピックイヤーでもあった2017-2018シーズンは、11月に繰り上がりでグランプリシリーズNHK杯に初出場、12月の全日本選手権では自己最高位の4位に入った。

2018年世界選手権ショートを終えた友野一希選手

そして3月、イタリア・ミラノで開催された世界選手権にまたしても補欠から繰り上がり出場。
ショートで24位以内に入れば翌シーズンのグランプリシリーズ出場枠を自身で獲得することができると、人生をかけて挑んだショート。自ら課した大きなプレッシャーに打ち勝ち、見事11位に。演技後は、恐怖から解放された安堵感から涙がこぼれた。

2018年の世界選手権、代打出場で5位に入った友野一希選手
2017-2018シーズンのショートは『ウエスト・サイド・ストーリー』

「失うものは何もない」と臨んだフリーでは、自己ベストを20点近く更新する堂々たる演技で3位に。総合で5位入賞を果たし、翌シーズンの世界選手権日本男子出場枠「3」獲得に大きく貢献。

さらにグランプリシリーズ出場どころか、2大会出場をつかみ取り、晴れて日本の特別強化選手に。
自らのスケート人生をその手で変えた瞬間だった。

強くなると誓った2018-2019シーズン

2018-2019シーズンの友野一希選手のショート『ニュー・シネマ・パラダイス』
2018-2019シーズンのショート『ニュー・シネマ・パラダイス』

世界のトップスケーターの一人として迎えた2018-2019シーズン。
グランプリシリーズ2戦目ロステレコム杯では、シリーズ初の表彰台に。
全日本選手権では4位とわずかに
表彰台に届かず、2年連続の世界選手権出場とはならなかった。

初出場の四大陸選手権では、ジャンプのミスが重なり12位に。本来の力を発揮できなかった悔しさに涙しながらも「どれだけ苦しんでもいつかトップで輝けるように、必ず強くなって戻ってきます」と、強い決意を示した。

友野一希(とものかずき)
2018-2019シーズンの友野一希選手のフリー『リバーダンス』

長いトンネルから抜け出した2019-2020シーズン

フィギュアスケート選手友野一希(KAZUKI TOMONO)がショートプログラム「The Hardest Button to Button」を披露
2019-2020シーズンのショート「The Hardest Button to Button」

シニア3年目となった2019-2020シーズンは、新たに4回転トーループを投入。
ショートは、コンテンポラリーダンスを取り入れた意欲作「The Hardest Button to Button」。日本屈指のエンターテイナーとしての真価が試される、難易度の高いプログラムに挑戦することとなった。
一方フリーは、フィギュアスケートの定番曲として名高い、映画『ムーラン・ルージュ』。静と動の緩急に富んだ構成、かつタイトな赤と黒の衣装にオールバックのヘアスタイルを合わせ、大人の魅力が詰まったプログラムで新シーズンに挑んだ。

▷2019-2020シーズンプログラムの詳細

2019-2020シーズンの友野一希選手のフリー「ムーランルージュ」
2019-2020シーズンのフリー「ムーランルージュ」

10月に開幕したグランプリシリーズは初戦のスケートアメリカに出場。ショートでは4回転ジャンプに苦戦し8位スタートとなったが、フリー冒頭の4回転+3回転の連続トーループジャンプでは、シーズン初戦のサマーカップを超える3点近い加点がつく出来栄えで着氷。
その後ジャンプの乱れはあったが、スピンステップではすべてレベル4を獲得。最後まで情熱的な滑りで
総合5位に。エキシビションでもショーマンシップを発揮し、アメリカの観客の心を掴んだ。
2戦目ロステレコム杯では8位と2年連続の表彰台とはならなかったものの、ショート、フリーともにシーズンベストを更新し、着実な成長を残した。


全日本選手権に向けて徐々に調子を上げ、迎えた本番。
ショートではジャンプがなかなか決まらず、まさかの11位と大きく出遅れてしまう。しかしこのまま引き下がるはずがないのが友野選手。
2日後のフリー。精悍な顔つきでリンクの中央に立つと、冒頭の4回転+3回転の連続トーループジャンプ、4回転サルコーを鮮やかに着氷。そのままほとんどのジャンプを加点がつく出来栄えで次々と成功させ、勢いに乗る。
見せ場であるコレオシークエンスでは、これまでの思いや努力をぶつけるような力強い滑りを披露。
燃え盛る炎を背負っているかのようにリンクを駆け抜け、渾身のフィニッシュに会場は歓喜に包まれた。


得点は国際スケート連盟(ISU)非公認記録ながら、自己ベストを大幅に更新する171.63点で4位に。
総合では6位に入り、ショート11位から一気に追い上げを見せた。
すべてを出し切りしばらく涙が止まらない友野選手に、幼少期から師事する平池大人コーチと、振付だけでなく精神的な支えにもなっているであろうミーシャ・ジーさんが温かく寄り添った。

2019年全日本選手権フリー後の友野一希選手、ミーシャ・ジーさん
全日本選手権フリー後のキス&クライ。お隣はミーシャ・ジーさん

年が明けてもインカレに国体と、休む暇なく試合に出場。
2月には宇野昌磨選手の辞退により、四大陸選手権への繰り上がり出場が決定。前シーズンの同大会での雪辱を果たす絶好の機会が巡ってきた。

是が非でも成功させたいショートは、「The Hardest Button to Button」。訳は“最もかけにくいボタン”。
冒頭の4回転+3回転の連続トーループを成功させ勢いに乗ると、そのまますべてのジャンプを加点がつく出来栄えで着氷。体を大きく使った大胆な動きで躍動し、演技後にはガッツポーズ。ここにきて複雑な振付を完全にものにし、
得点は自己ベストの88.22点。唯一無二の表現力を世界に見せつけた。


フリーではすべてのジャンプ成功とはいかなかったが、4回転ジャンプ3本にチャレンジする攻めの姿勢で、162.83点をマーク。トータルは251.05点と自己ベストを更新し、権威のあるISUチャンピオンシップの一つである四大陸選手権で存在感を十分にアピールした。

ほぼノーミスの演技をしたがショート7位、総合でも同順位と、非常にレベルの高い大会となった四大陸選手権。
実力を出し切り、シーズンを通して肉体的にも精神的にも一回りも二回りも強くなったが、友野選手が目指すのは、出場全試合でのメダル獲得。
北京オリンピックまで約2年。大舞台を夢見てさらなる進化を誓った。


前だけを向き、挑み続けた2020-2021シーズン

フィギュアスケート選手友野一希(KAZUKI TOMONO)のフリープログラム、ムーランルージュ
2020-2021シーズンのフリー「ムーランルージュ」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で氷上練習ができない間も体力の強化に励み、幕を開けた2020-2021シーズン。プログラムはショート、フリーともに継続で、ショートで2本、フリーで3本の4回転ジャンプを予定していた。

自国の選手を中心に、異例の形式で開催されることとなったグランプリシリーズ。友野選手はNHK杯に出場
ショートでは冒頭の4回転トーループからの連続ジャンプで着氷が乱れたものの、ミスを引きずることなく残り2本のジャンプは加点がつく出来栄えできっちり着氷。2位でスタートを切った。

逆転を目指したフリーでは、4回転サルコーからの連続ジャンプに成功。しかしその他では乱れるジャンプが続き、悔しさが残る演技となった。
それでも
2シーズン目で凄みを増したロクサーヌのタンゴは、圧巻としか言いようがない大迫力。ラストのコレオシークエンスには多くのジャッジが最高評価をつけた。

フリーの結果は3位で、総合は2位。惜しくも表彰台の真ん中とはならず、全日本選手権でのリベンジを誓った。

そしていよいよ全日本選手権が開幕。
国内の有力選手が一堂に会し、ただでさえ独特の張りつめた空気があるというこの大会。このシーズンは
パンデミックの影響から、本大会が初戦となる選手も多く、より一層緊張感が高まるなか行われた。

ショートで
は2つ目のジャンプ、4回転サルコーで転倒、しかし最後のトリプルアクセルは鮮やかに決め、7位で折り返した。

運命のフリー。冒頭からジャンプがなかなか決まらない場面が続く。

しかし2シーズンしっかり滑り込んできたプログラム。最大風速でリンクを駆け巡る猛然たるコレオシークエンスで会場を魅了。心震わせる熱い滑りで演技を締めくくった。


結果は、フリーが8位で総合は6位。
ここに来るまでに、これ以上ないというほどの練習を積んできたという友野選手。それだけに練習の成果を出し切れなかった悔しさは計り知れない。

だが得点を待つキス&クライでは、その気持ちを隠して懸命に笑顔を見せ、「絶対に諦めへん」という言葉も飛び出し、来るオリンピックシーズンに向けての成長を心に決めた。



自らの力で切り拓いた2021-2022シーズン

2021年カーニバルオンアイスでの友野一希選手
2021-2022シーズンのショート『ニュー・シネマ・パラダイス』

学業と競技、どちらにも情熱を注ぎ、4年間自宅とリンク、大学を往復するハードな生活を送ってきた友野選手。春に大学を卒業してからは、基本に立ち返り、スケーティングの基礎を磨く日々がスタートした。


▷2021-2022シーズンプログラムの詳細

初戦のサマーカップ以降、試合を重ねることでプログラムを体になじませ、いざグランプリシリーズに参戦。
1戦目イタリア杯。ショート6位発進からのフリーは前半で4回転ジャンプをすべて完璧に決める素晴らしいスタートを切ったが、後半ではスピンや得意のトリプルアクセルでミスがあり、総合6位。

2戦目は、3年前グランプリシリーズ初のメダルを獲得した縁起のよい大会でもあるロステレコム杯。
ショートではすべてのジャンプに加点がつくノーミスの演技を披露。2020年の四大陸選手権で出した自己ベスト88.22点を大きく上回る95.81点で堂々の首位に。
最終滑走で登場したフリーは、冒頭の4回転トーループ+3回転トーループのコンビネーションを見事に成功させるも、4回転サルコーは回転不足に。しかしその後はゴージャスな4回転トーループでロシアの観客を魅了。後半はジャンプが乱れたが、スピン、ステップでは最高のレベル4を獲得し、フリーも168.38点と自己ベストを更新。
トータル264.19点で3位と、この地で再びメダルを手にした。

グランプリシリーズで表彰台に上るのは3年ぶり。さらにショート、フリー、合計すべてで自己ベスト更新と、覚醒の兆しを感じさせる大会となった。

2021年ジャパンオープンでの友野一希選手『ラ・ラ・ランド』
2021-2022シーズンのフリー『ラ・ラ・ランド』

北京オリンピックの最終選考会を兼ねた全日本選手権。
集中力を欠いたと言うショートでは、4回転サルコーの着氷が乱れる場面もあり、7位スタート。
逆転を狙うフリー。ピアノの調べにのせてしっとりと滑り始めると、前半の4つのジャンプをすべて加点つきで成功。途中ジャンプのミスもあったが、リカバリーする冷静さも見せ、そのまま最高のコレオシークエンスへ。
ありったけの思いを込め、誰よりもこの瞬間を楽しみ滑る姿に会場も共鳴し、拍手の音がどんどん大きくなる。
両手を力強く突き上げフィニッシュを決めると、観客からはスタンディングオベーション。
得点はISU非公認ながら、自己ベストを上回る175.88点で5位。トータルでも5位に順位を上げた。

2022年四大陸選手権銀メダル、友野一希選手
2022年四大陸選手権でついに銀メダル獲得。大きな肩書が加わった

惜しくもオリンピック、世界選手権代表とはならなかったが、この成績により、3大会連続となる四大陸選手権代表に選出。
優勝を目指し、タリンの地に降り立った。
この大会に向け地道に練習してきた成果が実を結び、ショートではノーミスの演技を披露。2シーズン目となる『ニュー・シネマ・パラダイス』の世界観を見事に紡ぎ、
得点は自己ベスト更新の97.10点と、いよいよ100点の大台が見えてきた。
2位で迎えたフリー。前半の4回転トーループで転倒するも、すぐに切り替え、その後はすべてのジャンプをクリーンに成功。ショート、フリー、トータルで自己ベストを更新し、見事2位に。“史上最高の自分”を見せ、ついにISUチャンピオンシップ初のメダルを獲得した。
しかし銀メダルという華々しい結果にも、本人は金メダルに届かなかった悔しさを滲ませた。

そしていよいよシーズンも終盤戦となるクープドプランタンへ。
ジャンプが乱れるも、ショート、フリーともに4回転トーループからのコンビネーションジャンプは見事決め、優勝。国際大会初となる金メダルに輝いた。

2022年世界選手権ショートでの友野一希選手
羽生結弦選手、三浦佳生選手の欠場により急遽出場が決定し、クープドプランタンからそのまま世界選手権へ。運命に導かれるようにして辿り着いた2度目の大舞台。着実に積み上げてきた練習と自分を信じて、演技へと向かう。

三浦佳生選手の欠場による世界選手権出場の知らせが飛び込んできたのは、ちょうどクープドプランタン出場のため、ルクセンブルクに向かう道中。大会開幕までわずか1週間という時のことだった。

世界選手権出場は2018年大会以来、実に4年ぶり。前戦の疲れも残る中、再び巡ってきたチャンスで再び“史上最高の自分”を更新すべく、覚悟を決めた。


「1回目の世界選手権は、何もわからないまま。でも今回は何も怖くなかった」と語ったショート。
万感の思いでリンクに立つと、“愛のテーマ”が流れ始める。そのまま
これまで歩んできた道のりを思い返すかのように彼方を見つめ、心地よい余韻が残るなか演技がスタート。
冒頭のコンビネーションジャンプを3点以上の加点がつく出来栄えで成功させると、そのまま音楽と溶け合うような美しい滑りで魅了し、次々とジャンプを着氷。
ノーミスでフィニッシュを決めると、思いを噛みしめるように力強く拳を握り、ガッツポーズ。
2シーズン磨き上げてきた自分だけの『ニュー・シネマ・パラダイス』。この大きな舞台で見事な集大成を見せた。

得点は目標にしていた“101点を超える101.12点で3位に。“代打”での急遽出場から、世界歴代6位のハイスコアをたたき出した。

2022年世界選手権「ラ・ラ・ランド」を披露する友野一希選手
2022年世界選手権。代名詞のコレオシークエンスでは、出場選手の中でトップの加点を獲得

フリーではジャンプのミスがあったが、代名詞の一つであるコレオシークエンスでは会場を大いにわかせ、出場選手中トップの加点を獲得。得点は168.25点で8位に入った。

結果は6位入賞。メダル獲得とはならなかったが、4年前とは一回りも二回りも成長した姿を見せ、ここから再び始まる4年間に向け、新たなステージへの扉を開いた大会となった。


▷2021-2022シーズン総括インタビュー

新シーズン情報

新しい自分で次のステップへ! トップを目指す2022-2023シーズン

2022年ドリーム・オン・アイスで披露した友野一希選手のSP「Happy Jazz」
2022年ドリーム・オン・アイスで披露した2022-2023シーズンのショート「Happy Jazz」

オフシーズンはアイスショーに精力的に出演。合間にアメリカでの振付や合宿と、かつてないほど忙しい、充実した日々を送った友野選手。特に憧れのクリケットクラブでは、ジャンプからスピン、ステップとあらゆる技術をレクチャーしてもらい、今季のスケートに活かすべく練習に励んでいる

また今シーズンは幼い頃から目標にしていた山本草太選手の存在も大きな刺激に。グランプリシリーズではフランス杯に続き、NHK杯にも一緒に出場することになり、ますます心に火が付いたという。

2018年の世界選手権はフリー3位、そして2022年はショートで3位と、それぞれ
スモールメダルを獲得するも、まだ大きなメダルを手にしていない。
今季は全日本選手権を勝ち抜き、正式な代表選手として世界選手権に出場、そして表彰台に上ることを目標に、一歩一歩自分らしいスケートを追求していく。


▷2022-2023シーズン開幕インタビュー

▷2022-2023シーズンプログラムの詳細

“浪速のエンターテイナー”友野一希

友野一希(とものかずき)選手の「巴里のアメリカ人」
2016-2017シーズンのフリー「巴里のアメリカ人」

観客をあっという間に自分の世界に引き込む、卓越した表現力の持ち主。
“踊れるスケーター”として、氷上でもキレのあるステップとダンスで会場を盛り上げてくれる。特にショーナンバーでは、サイバーサングラスをかけてロボットダンスを踊ったり、警察官の衣装に犬の耳をつけてジャンプを跳んだりとユーモア満点。
2021-2022シーズンはセルフプロデュースのエキシビションナンバーに挑戦。スーツにメガネというサラリーマンスタイルで、ビジネスバッグ(時にスーツケース)を振り回しながらユーモアたっぷりに滑り上げるさまは、海外でも大人気。

2021年スターズオンアイスで『Bills』を披露する友野一希選手
2021-2022シーズンのエキシビション『Bills』

フィギュアスケート界きってのサウナー&ファッションラバー

2021年ジャパンオープンでの友野一希選手
2021年ジャパンオープン

ひとたびスケート靴を脱げば、20代の青年らしい素顔をのぞかせる。
大のラーメン好きとしても知られ、自身のインスタグラムはラーメンの写真が並ぶ。これは世界的にも知られており、演技後ファンからラーメンのクッションが投げ込まれるというサプライズも。

ファンからはカワウソに似ていると言われることもあり、2022年の世界選手権では、カワウソをモチーフとした大会のマスコット「ルルー」とツーショット写真も撮影。


ここ数年ハマっているというサウナは、もはや“生活の一部”に。
ととのうことで、マインドのリセットやモチベーションアップなど、メンタルヘルスにも活用中。
最近では、サウナ専門誌に登場するなど、“サウナ好きスケーター”としての地位も確立。他のスケーターにもサウナのよさを積極的に布教し、フィギュアスケート界には空前のサウナ旋風が吹き荒れている。

趣味は古着屋巡りや革靴磨きと、大のファッション好きとしても有名で、古着とハイブランドをさらりと組み合わせるセンスは折り紙つき。
あらゆるものに対しての造詣が深く、常に作り手への敬意や愛を忘れないという心持ちは、“見る人を置いてけぼりにしない”スケートにもつながっている。

 


▷連載「トモノのモノ語り。」

プログラムの詳細

今シーズンのプログラム

SP:『HappyJazz』
FS:オペレッタこうもり』序曲
EX:MIYAVI「WHAT'S MY NAME?」

今シーズンは“自分らしいけど、今までやってこなかったもの”がテーマ。あえて自分らしいものを選ぶことで、周囲の抱くイメージの一歩先をいく自分を見てもらいたいという挑戦を課したプログラム。数年ぶりにアメリカに渡り、ミーシャ・ジーさんと対面で振付作業を行った。

ショートは、アメリカのサックス奏者サム・テイラーの「Real Gone」と、フランスのDJユニットC2Cの「Happy(feat. Derek Martin)」の2曲を使用。
耳なじみがよく特に「Happy (feat. Derek Martin)」は、トヨタのCMソングにも抜擢された曲で、聴くと自然に体が動いてしまうようなアップテンポのナンバー。

小粋なサックスに合わせて余韻たっぷりに滑り始める冒頭。曲が切り替わるとともに一気に激しさを増していき、怒涛のステップに見惚れるバレエジャンプと、カズキトモノワールド全開のプログラム。曲のMVを参考にしたというヴィンテージライクな衣装にも注目。

クラシックを希望するなかで選ばれたというフリーは、オペレッタ『こうもり』序曲。ウィーンの作曲家ヨハン・シュトラウス2世の最高傑作と称され、これまで多くの名プログラムを生んだ、フィギュアスケートではおなじみの曲の一つ。

指揮棒一振りで物語の世界へと誘ったかと思えば、ヴァイオリンを弾いて見せ、うっとりするようなワルツを踊り……と、4分間にハイライトが贅沢にちりばめられた濃厚なプログラム。見どころの一つというステップのスローパートでは、先シーズン精力的に磨いたスケーティング技術が光る。衣装はショートとは対照的なノーブルな燕尾服で、クラシカルに。

友野一希選手のこうもり

2022-2023シーズンフリー『こうもり』序曲の印象的なポーズ


エキシビションナンバーは、世界的に有名なギタリストMIYAVIさんの「WHAT'S MY NAME?」。これまで何度も友野選手のプログラムを手掛けてきた佐藤操さん振付のハードなロックナンバー。

昨シーズンのサラリーマン姿の面影はどこへやら。黒のレザージャケットに赤髪、パンクな目元と、今までの殻を破るロックなスタイルは初見では一瞬誰だか分からないほど。ギターをかき鳴らし縦横無尽にリンクを駆け回る姿は野生のピューマのよう。
今シーズンは男らしさ全開のロッカースタイルで、世界に衝撃を与えてくれることだろう。

友野一希選手のロックなエキシビションナンバー

2022-2023シーズンエキシビション「WHAT'S MY NAME?」


過去のプログラム

【2021-2022シーズン】
SP:『ニュー・シネマ・パラダイス』
FS:『ラ・ラ・ランド』


勝負のシーズンに選んだのは、“自分を最大限に表現できる”プログラム。
ショートは、2018-2019シーズンに演じた『ニュー・シネマ・パラダイス』をリバイバル。ミーシャ・ジーさんとの記念すべき初タッグ作品で、家族、友人などさまざまな愛の形を描いたもの。

思い出を反芻するかのように前を見つめる冒頭から、ありったけの思いを捧げるようなラストまで、ピアノの美しい旋律とともに、情感豊かに滑り上げる。指の先まで思いを込め、見る者の心に訴えかけるようなプログラムに。

フリーは、
公開時からいつか滑りたいと温めていたという『ラ・ラ・ランド』。

映画はアメリカ・ロサンゼルスを舞台に、ピアニストと女優志望の二人の恋模様と、夢を追い求める姿を描いた大ヒット作品。
演技はピアノを弾くような振付から始まり、前半のしっとりしたジャズパートを経て、

エネルギッシュなダンスパートへとアクセルを踏んでいく。

夢へと向かうコレオシークエンスは、誰にも止められないほど疾走感に満ちていて、栄光へと向かう友野選手自身を表現しているかのよう。

ショート、フリーともにジーさん振付の、最強のタッグ、最強のプログラムで挑むオリンピックシーズン。夢をつかみとるために、持てるすべてを捧げて挑むプログラム。表現者・友野一希だけの物語を氷の上に紡いでいく。

【2019-2020/2020-2021シーズン】
SP
:The Hardest Button to Button
FS:『ムーラン・ルージュ』

2020-2021シーズンは、ショート、フリーともに前シーズンのプログラムを持ち越し、さらなるブラッシュアップを図った。 

コンテンポラリーダンスという新ジャンルで戦ったショート。
振付は、「火の鳥」、「エデンの東」など、
町田樹さんの代表作を手掛けてきた、元バレエダンサー、フィリップ・ミルズさん。

目標とする選手に町田さんを挙げ、フィギュアスケートで最も印象に残っているプログラムが「エデンの東」という友野選手にとっては、あらゆる意味で挑戦的なプログラム。

フリーは2018-2019シーズンのショート『ニュー・シネマ・パラダイス』に続き、ジーさんが振付。

大人の色気を感じさせつつも、闘志に満ちた迫力ある演技が堪能できる。後半に向かうにつれどんどん激しさが増していく、一瞬たりとも目が離せないプログラムで、見終わる頃には誰もが彼のファンになってしまう。
オフシーズン中に強化したというスケーティング、スピンにも注目。

シーズンの成績

 2021-2022

  • ●げんさんサマーカップ 優勝
  • ●全大阪Ⅱ選手権大会 優勝
  • ●ジャパンオープン 5位
  • ●近畿選手権 優勝
  • ●【GPシリーズ】イタリア杯 6位
  • ●【GPシリーズ】ロステレコム杯 3位
  • ●全日本選手権 5位
  • ●四大陸選手権 2位
  • ●クープドプランタン杯 優勝
  • ●世界選手権 6位

 2020-2021

  • ●近畿選手権 優勝
  • ●西日本選手権 2位
  • ●【GPシリーズ】NHK杯 2位
  • ●全日本選手権 6位

 2019-2020

  • ●げんさんサマーカップ 優勝
  • ●ロンバルディア杯 7位
  • ●近畿選手権 3位
  • ●【GPシリーズ】スケートアメリカ 5位
  • ●西日本選手権 優勝
  • ●【GPシリーズ】ロステレコム杯 8位
  • ●全日本選手権 6位
  • ●四大陸選手権 7位

▷Instagram:@k0515ki

▷Twitter:@naniwatomono

写真/アフロ  取材・文/轟木愛美 Web構成/内山英理

インタビュー

友野一希選手インタビュー

「僕は諦めたことがない」努力と覚悟の先に切り拓いた新しいステージ。輝きを放ったシーズンを振り返る

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