友野一希の「トモノのモノ語り。」
友野一希連載「秋冬のベストバイ6着&グランプリシリーズを終えて」【 #トモノのモノ語り。】vol.42
2024.12.10 更新日:2024.12.12
こんにちは。フィギュアスケーターの友野一希です。
連載第42回目は、久しぶりのファッション回! 秋冬の相棒アイテムをどどんと紹介します。
近況報告は、グランプリシリーズ2戦を終えての感想やケガについて。フランス、フィンランドでの空き時間の思い出も写真とともにたっぷりお伝えしていますのでお楽しみに!
最近のお買い物事情
久しぶりに思いっきり服の話ができるということで、とてもうれしい今日の僕です。
この春は忙しくてなかなかお買いものに行けなかったので、その分秋冬のアイテムをがっつりご紹介します!
最近お買い物といえば、東京のお仕事の合間にドーバー ストリート マーケット ギンザへ行くことがほとんど。コム デ ギャルソンのラインはもちろん、世界的な人気ブランドが一つのビルに集まった、夢のような空間。『ワンピース・オン・アイス』の合間にも、(島田)高志郎と、もはや恒例となった「ドーバー会(うさん臭すぎる名前ですが)」を開催してきました。
それから、地元・関西では心斎橋のギャルソンに行ったり、大好きなLOFTMANで買い物をしたり。一番おしゃれに気合の入る秋冬に向けて、少しずつアイテムをそろえてきました。
秋冬のファッションのテーマ
今季の僕的ファッションのトレンドは、遊びがきいたデザイン。
気負いすぎず、さらっと着られて、でもかっこいい。随所に遊び心がちりばめられているような“ひとくせデザイン”が今の気分。
その中から、今年買ったお気に入りを6着をピックアップします!
Item #01
NOWHAWのセットアップ
着心地抜群でシルエットはとことんキュート。僕が考える最強の“ダル着”。
僕が愛してやまないファッションアイテム。それはセットアップ。 この秋冬はこちらのノウハウのセットアップを愛用しています。
ノウハウとは、“パジャマによる「新しく思いがけない驚きのある休日と世界」を過ごすためのノウハウ”をコンセプトとするパジャマブランド。部屋着はもちろん、普段着としてもいけちゃうナイスなアイテムばかり。
もともとセレクトショップで見かけるたびに気になっていたのですが、京都のLOFTMANで、どストライクなセットアップに遭遇。目が合った瞬間、「僕が探してたやつだ!」と即決。
パジャマなのでリラックス感にかけては最強。ちょっとごはんに出かける時や温泉に行く時なんかに大活躍。ジョガーパンツは動きやすく、シルエットもゆるくて可愛い! そして生地には刺し子風のドビークロスが使われているので、肌触りもなめらか。もうこんな優秀なセットアップある?って感じで着倒しています。
衿元はハーフジップになっていて、襟を立ててもいいし、スナップボタンを留めて衿を折ることも可能。僕はシャツっぽく折って着ることが多くて、そうすると書道の師範みたいになるところも含めて気に入ってます(笑)。
肌寒い日には中にインナーを着れば、防寒対策もばっちり。白シャツやTシャツを入れてあげれば、タウンユースにも。
Item #02
COMME des GARÇONS SHIRTのコーデュロイパンツ
この冬は、COMME des GARÇONS SHIRTに夢中!
昨年ギャルソンに挑戦してみたいと宣言した後、まんまとずぶずぶにギャルソンの魅力にはまってしまった僕(笑)。
今年ついにCOMME des GARÇONS SHIRTを初購入。このラインといえばシャツですが、実はカジュアルでポップなテイストのアイテムが多く、僕らしいアイテムがそろっているうことを発見してしまいました。
軍パンみたいにはける冬のマイベストパンツ
このコーデュロイパンツは、ブラックのイメージが強いギャルソンで、まずカーキという色みが新鮮。店頭でひと目惚れでした。
テーパードがかった不思議なシルエットも素敵だし、裾のボタンでシルエットが変えられるの魅力的。ちょっと少年っぽいムードになるので、僕は絞ってはくのが好み。コンバースやブーツとも相性がよく、早くもこの秋冬のベストパンツに君臨しています。
Item #03
COMME des GARÇONS SHIRTのニット
ギャルソンのスピリッツを感じる特別なニット
先ほどのパンツと一緒に購入した、今年のAWコレクションのニット。
洗えないし、管理も大変だから普段はなかなか買わないニット。それだけに購入には少し勇気が必要でした(笑)。
こちらはインナーが見えるようなカットラインが特徴。最初は難易度高いかもって躊躇したんですが、店員さんから「何も気にせず、好きなアイテムの上からかぶるだけでさまになる」と教えてもらって。実際に合わせてみたら、何にでも合うし、下からインナーがのぞくのも可愛くて。色を入れて遊んでもいいし、これはいい買い物した!って思わせてくれた一枚になりました。
中央には、デザイナーの川久保玲さんからのメッセージの刺繍が。このメッセージが今の僕にすごく刺さって、着るたびにテンションが上がるんです。
ギャルソンでカジュアルなテイストを買うのは初めてだったけど、予想以上にしっくりきて、これ以降COMME des GARÇONS SHIRTのコレクションをチェックするようになりました。これからどんどん集めていきたいラインです。
Item #04
CDGのフーディー
ドラマティックなカットラインに心躍るフーディー
その勢いのまま、CDGのラインにも初挑戦。定番のバイアスデザインのフーディを購入しました。
斜めにカットされたデザインが鬼かっこいい。腕にも切り込みが入っていたり、ロゴも斜めになっていたり、裾もドラマティックなカットラインになっていたりと、どこもかしこもとにかく自由。一体どんなパターンから作られているんだろう、めっちゃおもしろいやんと、想像するだけでわくわくさせてくれるお洋服。
これは(木科)雄登と、(大島)光翔と心斎橋のショップに行った際、見つけたもの。
三人で試着したら僕が一番似合ってて、二人から「悔しい!」って言われたのを覚えています(うれしかったです。褒め上手な後輩たちですね笑。)
「そんなに似合うなら絶対買ったほうがいいよ!」って背中を押されて購入しました。
選んだのは少し大きめのMサイズ。これをはおると、自分の雰囲気ががつんと変わる感じがあって、服選びがますます楽しくなります。
以前アクスタの撮影で着ていたブルーのストライプシャツを中に入れても素敵に着られそう。バックスタイルも奇跡みたいなバランスで、360度どこから見ても無敵のアイテムになっています。
CDGはアイコニックなロゴベースのシンプルで使いやすいアイテムが多いので、初めてのギャルソンにもおすすめです!
Item #05
COMME des GARÇONS HOMME PLUSのシャツ
コーディネートの奥深さがわかるシャツ
続いては、COMME des GARÇONS HOMME PLUSのレイヤードシャツ。「堺市おさんぽMAP」の撮影時に着てたシャツの、少し短め&シワ加工バージョンです。
ギャルソンのおもしろさは、着てみないとそのよさがわからないということ。
こちらも光翔が大阪に遊びに来た時に一緒に買ったものなのですが、試着したら「めちゃくちゃいいよ、二つともいっちゃいなよ!」って言われまして。この後紹介するパンツと一緒に買っちゃいました。
プリーツ加工が施されており、後ろは裾が長く、アシンメトリーなデザイン。
後ろから見ると蝶のようにも見えるところが超可愛くて。
立体的なシワ加工が入っていることで、以前のものに比べてよりカジュアルなイメージ。TPOに合わせて使い分けていこうかなと思っています。
Item #06
BLACK Comme des Garçonsのパンツ
ギャルソンのアイデンティティが詰まったバルーンパンツ
ラストは、上のシャツと一緒に購入した“THE ギャルソン”なバルーンパンツ。
ギャルソンを着るようになったからには、丈が短めでボリュームのある王道のパンツが1本欲しくて。実際着てみたら丸みのあるシルエットがもう可愛くて可愛くて。気づいたらこれしかはかなくなるくらい素晴らしい子なんです。
素材がポリエステルなので、夏でも快適。着る服を選ばない上に、どんなアイテムでもおしゃれに見せてくれる魔法のパンツ。丈が短いので、ソックスで遊んであげるのも素敵。
あとはやっぱりブランドのアイコニックなアイテムだけに、はくと一気にギャルソン感が増すというか。ギャルソンの店員さんみたいになれるんです(笑)。
実は今、COMME des GARÇONS HOMME PLUSの別素材のバルーンパンツも気になっていて、いつかそっちも買ってしまいそう。シンプルなブラックだけに素材が違うだけで印象が変わるから、何本あっても重宝するはず!
ギャルソンなら気負わず、自由にファッションを楽しめる!
今回紹介した服たちはすべて今年のベストバイ。
最近は自分が着てそうな服の延長線上にあるものがどんなものなのか見えるようになってきて、それによってどこまで攻めればいいのか分かってきた感じ。だから前より買い物上手になってきた気がするんです。世間的に見たら攻めてるかもしれないけど(笑)、よくも悪くも安定してきました。
それにしてもギャルソンの奥が深いこと。完全な沼でもう抜け出せそうにありません(笑)。人とちょっと違うものが好きな僕の心をめちゃくちゃくすぐってきます。
もちろん他のブランドも好きだけど、着ててしっくりくるし、今の自分に寄り添ってくれる不思議なパワーがあるブランド。
以前の僕は、フレアのパンツをはいてみたり、腰の位置を上にしてみたりと、 多少無理してでもとにかくスタイルがよく見えるように!と躍起になっていたけど、ギャルソンの服を着るようになってから、その思考がなくなりました。
着ていて背伸びしている感覚もないし、自分の体形にもすごく合っていると感じて、それがすごく自由で心地いい。さまざまなラインがあるから、一緒に成長していけるし、どんなスタイルの人でもかっこよく着られる。そんな懐の深さも魅力で、今後ますますアイテムが増えていきそうです。
近況報告
グランプリシリーズ終了!
フランス大会、フィンランド大会と、今年もグランプリシリーズ2戦が終了。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、フランス大会のちょうど1か月前に股関節あたりを痛めまして、いつもとは違う状況で迎えた大会となりました。
ただフィンランド大会の前から全然元気に。無事完治しまして、毎日マックスで練習中です。
ケガをしたのはジュニアのラストシーズンに腰を痛めて以来。珍しいからか、みんな「え、大丈夫?」ってすごく心配してくれたんですけど、本当に普通のケガだったんで。
ただこのケガ自体が初めてだったということで、対応が遅れちゃって。練習を休んだり、再開したりを繰り返していたから、治るのにちょっと時間がかかってしまいました。もう次に同じことあったら、完全に痛みがなくなるまで絶対やらん(笑)。
なので皆さん、どうか安心してくださいって感じです!!
ケガについて
今回痛めたのは、股関節の可動に深く関係している腸腰筋という筋肉。腹筋の奥、中の方にある筋肉なので、最初はちょっと分かりにくかったんです。
股関節の痛み自体はよくあることで、ちょっと痛めても数日待てば痛みが引くということがほとんど。今回も最初はいつものやつかと思っていて。ただ股関節にしてはちょっと上のほうだし、少し痛み方が違うなという感覚があって。周りの筋肉は大丈夫なのに、その内側だけ痛いという、不思議な感じが続いていたんです。
そこで2、3日がっつり休むことにして。時間を置いてから「さて、治ったかな?」と試しにジャンプに挑戦したら「あれ、やっぱりあかん」ってなって。その繰り返しでした。
腸腰筋というのは体重を支える大事な場所で、太ももを持ち上げたり、体幹を安定させる役割。中の柱がもろくなることで安定感がなくなるし、それにつられて周りの筋肉にも痛みが連鎖していってしまって。ここを痛めたことで、アクセルジャンプなど、僕の得意なジャンプはもろに影響を受け、壊滅状態。ループもフリップも跳び上がるだけで痛みが走って……「もう痛くてできません」ってなったこと自体、本当に久しぶりでした。
試合内容について
フランス大会
当然普段の練習はできなかったけど、フランス大会の試合当日にはだいぶ体が動くようになりました。きっと精神的なものもあったと思いますけど。
ただ練習を積めていない状況で試合に出場するというのは初めてのこと。まずはなんとかショートを滑りきれたら……という気持ちで臨んだので、ショートが終わった時には本当にほっとしました。
フリーはジャンプが多い分、練習不足が出てしまいましたが、ずっ友のアクセルに助けられたし、状況の割には落ち着いて試合に臨めたんじゃないかなと。
フィンランド大会
フランス大会帰国後、1週間を経て再びヨーロッパへ。いよいよシリーズ2戦目のフィンランド大会。この頃には体も普通に動くようになっていました。
フリーで4回転が決まったのは収穫でしたが、そのままの流れで後半も跳びにいくっていうのはなかなかできていなくて。それが出てしまったのかなと分析しています。
僕はもともと限界までやらないと結果が出せないタイプなので、もっともっと練習が必要だったんだと思います。でも4回転の成功率は上がってきていますし、あとは後半も落ち着いて滑ることができるよう、ひたすら練習していくのみです。
印象に残っているのは……
今回印象に残っているのは、平池先生のこと。
フランス大会では終始「大丈夫? ほんまに大丈夫?」って心配してくれて、それがすごく新鮮でした。ケガしたのが股関節だから先生もかなり敏感になっていて、「いけるか? いけるか?」って何回も言うから。僕も「いや大丈夫やって!」って答えて(笑)。
先生が「やめとけ」って感じを出していたのは、ジュニアの時に腰をケガして以来でしたね。演技後には「滑り切れてよかった」と声をかけてもらいました。僕が痛さで全然跳べなかった時のイメージがよほど強かったんじゃないかと思います。
だけど、フィンランド大会のキスクラではもういつもの平池先生に。フリーの後も「練習不足やな」と普段通りのコメントをいただきました(笑)。
ケガから学んだこと:一回立ち止まることも大切
今年はグランプリに懸けていただけに、悔しい気持ちが大きいです。
でも競技をやっている以上、ケガは必ずついてくるもの。故障を抱えながらも結果を出してきたスケーターはいっぱいいるわけだから、そのせいでいい演技ができなかったというのは、言い訳にしかならないと思います。
ケガの中でも素晴らしい演技でオリンピックを制覇してみせた羽生(結弦)くんとか、本当に尊敬しますし、きっとそれは日々の積み重ねがあってのことですよね。
僕も故障があっても、その中でも対応して結果を出せるように、対策を練ってやっていかなきゃ。2試合を通してそう強く感じました。
ケガの中での調整は苦しいこともあったけど、収穫もたくさん。
一つ目は、分析力がついて、今までと違ったペースで練習できるようになったこと。いつもはシーズンが進むにつれて、フォームが崩れてしまったり、タイミングが早くなったりしてしまうことが多かった。でも今回1回転で段階的に回転数を増やしていったことで、ジャンプのフォームの改善することができました。
実際映像を見返すと、フォームもよくなったし、演技のクオリティも格段に上がっていて。以前はあまりジャンプの練習動画を撮るほうではなかったけど、最近は積極的に撮影して確認するようにしているんです。ただがむしゃらに動くだけではない、一回一回現状を分析して反省して、計画的に進めていくことが今の僕には必要なんだと感じています。
二つ目は、自分の弱点が明確になって、それを克服できたこと。
ケガをしない跳び方を考えるようになっただけでなく、ケガをした場所こそ自分のウィークポイントだと思って、股関節回りのトレーニングを増やしました。このケガが僕に今後もっと強くなるためのいいきっかけをくれたと感じてます。
実際に前回ケガをした時のことを思い返すと、その翌シーズンは自分にとって飛躍の1年になりました。世界選手権初出場で5位という結果も出すことができました。
それにあの(鍵山)優真くんだって、ケガで立ち止まった後はさらにパワーアップして帰ってきた。
だから僕もこれをチャンスに変えることができたら。大変だったけどいい時間になったとポジティブに捉えたいと思います。
ケガが治るまでの心境
もちろん気持ち的にはしんどいこともありました。
跳べないし、動かしたら痛いし、地味なことしかできないし……毎日おもしろくなかったです。
まあでもあまり気持ちが落ちないように頑張ってたかな? 状況の割には楽しくできたほうじゃないかなって。あんまり考えないように目の前のことをやるようにしてたから。
逆に復帰したてのほうがきつかったですね。ジャンプ練習を再開してみたものの、前まで跳べてたものがすぐにはできない。できてたイメージがある分、そのギャップで苦しくて。グランプリ期間中っていうのもあって、早く戻さなきゃっていう焦りもあったし。
でも先生は、それでまた痛めたら大変だから焦らずやろうって、落ち着いてレッスンしてくださって。それが一番助かりました。冷静で、とても頼りになって、その存在が僕の支えになった。
全日本まではいつも通り、先生と一緒に地獄を見ながら練習していけばなんとかなるだろう(笑)、そう思っています。
グランプリシリーズの楽しい思い出
フランス大会
競技終了後のフリータイムのお話も少し。
フランスでは高志郎と一緒! アンジェに来るのはもう2回目ということで、効率よく観光ができました。
僕のお気に入りは、やっぱり街のシンボルでもある聖モーリス大聖堂。外観はもちろん、堂内もとても美しくて。神聖な空気が流れる中、高志郎と長椅子に腰かけ、20分ほどぼーっとしていました。
そしてフランスはやっぱり食事もおいしい! シニアに上がってからは、派遣先でみんなで食事に行く機会はあまりなかったんですが、今回は高志郎が素敵なお店を予約してくれて。(三原)舞依ちゃん、(樋口)新葉ちゃん、(住吉)りをんちゃんとフランス料理のレストランへ。どのメニューもめっちゃおいしくて、アテンドしてくれた高志郎に大感謝でした。
フィンランド大会
ずっと行ってみたかった国、フィンランド!
もぉ~最高でした!!
街は素敵だし、サウナはあるし、ホテルはきれいだし! 僕が外に出かけた日はちょうどお天気もよく、歩いているだけでもるんるん。
ヘルシンキの主要観光スポットは街の中心部に密集していて、歩いて回ることができる距離。今回は現地に到着したのが早朝だったということもあり、お散歩をしながらいつもよりゆったりとした時間を過ごすことができました。
ヘルシンキで最初に入ったカフェで、(山本)草太と早速名物のサーモンスープをオーダー。もうこれが僕の大好きな味で大ハマりしちゃって。今回の派遣で一体何杯食べたんだろうってくらい毎日食べました。今でもあの味が忘れられず、家で自分で作ってやろうと企んでいるところです(笑)。
他のお店で食べた、サーモンとじゃがいもがごろごろ入った食べ応え満点のスープ。滞在中、どこに行ってもサーモンスープを食べていました!
そして試合が終わった後は、草太、優真くん、そして急遽出場が決まった(森口)澄士の4人で、1889年創業の「オールドマーケットホール」へ。
マーケットの中には、お魚、お肉、パン、チーズ、カフェなどおいしそうなお店がたくさん。キャビアやサーモン、そしてここでももちろん、サーモンスープ!
優真くんが「めっちゃ楽しい!」って言ってくれてとてもうれしかったです。
それからフィンランドといえばやっぱりサウナ。草太とちょっと遠くまで足を延ばして、本場のサウナを初体験。水風呂代わりに海にダイブしてきました。
それから宿泊したホテルにはサウナがついていたので、そちらにも行きました。
お楽しみはまだまだ。北欧の家具が大好きな僕にとって、ヘルシンキは天国みたいな場所。街のいたるところでアルヴァ・アアルトさんの設立した家具ブランド「Artek(アルテック)」のアイテムを見かけて、テンション爆上がり。
「Artek」のヴィンテージを扱うセカンドハンドのお店にも行きたかったのですが、今買って帰ったら「なにしに行っとんだ」って話になるのでここは我慢(笑)。いずれは家の家具を全部「Artek」でそろえるのが僕の夢です。
そうそう、もちろんアアルトさんが設計した「アカデミア書店」にもお邪魔しました。
空間の美しさを味わいながら一通り本を眺めた後は、書店の一角にある「カフェ・アアルト」でひと休み。ゴールデンベルのペンダントライト、レザーのチェアなど、アアルトさんデザインのプロダクトに囲まれていただくケーキは絶品でした。あまりにおいしかったので、最終日にはみんなも誘って再び訪問したほど。
いただいたのは、チーズケーキといちごタルト。普段そこまで甘いものを食べない僕ですが、派遣の時は疲れているからか、無性にスイーツが食べたくなるんです。
以前オランダでの試合の時にヘルシンキで乗り継ぎをしたことがあって、その時にテンション上がって爆買いしたので、今回はお土産はなし。おうちにはすでにムーミンパパの置物があるので、ムーミンの誘惑に負けませんでした。
古い家具を扱うお店やサンタクロース村、オーロラ観賞など、まだまだフィンランドでやりたいことがたくさん! 引退したら必ず訪れたい国になりました。
まもなく全日本選手権!
そして現在の僕は、毎日大充実。全日本に向けて日々いい練習ができています。
街はクリスマスムード一色ですが、僕らにとってクリスマスといえば全日本選手権。クリスマスソングが流れ始めると、「いよいよか……」と身震いしてしまいます(笑)。
今年の全日本選手権は珍しくクリスマス前の開催。だけど結局12月に入った時点でもう世の中はクリスマスみたいなものだから、気分的には変わらないかな(笑)。
会場となるのは、地元・大阪。大阪での全日本はジュニアの時フリーでノーミスに近い演技をしたり、初めて表彰台に上がったりといい思い出が多いので、今回も自信をもって臨めるかなと思います。
僕の2024年カレンダーのファッションアドバイスにも記しましたが、ぜひ皆さんトモノレッドの小物を身につけてきてくださいね! 応援どうぞよろしくお願いいたします。
P.S. まもなく皆さんの手元に2025年のカレンダーが届くらしいです。僕もめちゃくちゃ楽しみです!
AND MORE!
MBTI
フィンランド大会期間中、草太がいきなり「一希、MBTI(性格判断の一種)なに?」って聞いてきまして。どうやらこのタイミングではまったらしく、ちょっと遅くない?って思ったんですけど、そこが草太の可愛らしいところ(笑)。
僕はINTP(論理学者)。
Eは外向型、Iは内向型ですが、僕は思いっきり内向型! 直感型(N)も思考型(T)なのも、まさに僕って感じです。どうやら僕らはMBTI的に相性がめちゃくちゃいいみたいで、それを草太が興奮しながら教えてくれまして。しばし二人で大爆笑でした(笑)。
「堺市おさんぽMAP」を使って、冬の堺へ!
僕が地元・堺のおすすめスポットを紹介する「堺市おさんぽMAP」。すでにたくさんの人にご参加いただいているということで、とてもうれしいです。
ちょうど先日まで大仙公園日本庭園では紅葉のライトアップが行われていて、とても幻想的だったとのこと。(僕は残念ながら行けなかったのですが、家族から写真が送られてきました)
冬には駅前にイルミネーションの光が灯り、皆さんを出迎えてくれるはず。「生そば よし井」で温かいおそばを召し上がっていただくのもいいし、堺市には温泉施設が多いので、冬はおさんぽがてら温まりに行くのも素敵ですね!
ぜひ、冬の堺にも遊びにきてくださいね!
友野さんの試合予定
- 全日本選手権
12月19~22日@大阪 東和薬品RACTABドーム
(地元大阪での開催、「堺市おさんぽMAP」企画も開催中)
\TOMONO TOPIC/
2025年カレンダー発売中!
新しい年も友野さんと共に過ごすことのできるスペシャルなカレンダー!
2025年はオリンピックシーズンにあたるということで、目標に向かうアスリートとしての姿を応援したいという思いから、前回には登場しなかった練習中のカットを多数採用。またカレンダーには、現在開催中の「堺市おさんぽMAP」企画と連動したカットも。26年間暮らす地元での撮影だからこそ見ることのできる、リラックスした柔らかな表情も見どころの一つです。
友野さんのON/OFFさまざまな魅力を切り取った2025年のカレンダー。完売後の追加分も残り少なくなってきましたので、ぜひお早めにお求めください。
Staff Credit
語り/友野一希 企画・構成/轟木愛美
友野一希さんが地元のおすすめスポットをナビ!
「堺市おさんぽMAP」企画実施中!
Profile
2022-23シーズンは全日本選手権で初の表彰台、自らの力で世界選手権出場を果たし自己ベストを更新するなど確実な成長を示した1年に。オフシーズン中はありとあらゆるアイスショーに出演。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮。初めてキャラクターを演じた「ワンピース・オン・アイス」での熱演も各界で話題の的となった。
成長を求め自分のプライドをかけた戦いへと臨んだ2023-24シーズン。あえて強みを封印した挑戦のフリー『Halston』は、試合を重ねるごとに輝きを増し、これまで地道に磨いてきたものが結実したプログラムに。昨年12月の全日本選手権では、芸術性を極めたフィギュアスケートの真骨頂ともいえる演技で唯一無二の世界観を作り上げた。
その進化はアイスショーを経てさらに加速し続け、高橋大輔さんプロデュースのアイスショー『滑走屋』ではショースケーターとしての本領を発揮。さらに6月の『氷艶hyoen 2024 -十字星のキセキ-』では歌に演技にと新境地に挑み、競技の枠に留まらない真の表現者としての地位を確立。そうかと思えば翌週の『Fantasy on Ice』では大人のムード満載のプログラムをこなれ感たっぷりに披露するなど、そのステージ一瞬一瞬で眩い輝きを放ち、圧倒的吸引力でいつも観客の心をつかんで離さない。
このオフには、スケーティングの原点に立ち返り、コンパルソリーを一から学び直す姿はどんな時でも基本を重んじる実直な彼ならでは。
迎えた新シーズンは2026年のオリンピックに明確に照準を合わせ、スケートと向き合う1年に。長年振付してもらうのが夢だった振付師とタッグを組み、自分が目指すフィギュアスケートを極限まで追求し続ける姿勢は、彼の崇高な精神そのものだ。
これまで何度も自分だけのやり方で目の前を壁を壊し、乗り越えてきた彼が競技を突き詰めた先に出合う景色はどんなものなのか。その真価は、前回メダルを獲得した地元・大阪での全日本選手権で発揮されるはずだ。
Kazuki Tomono 友野一希
フィギュアスケーター
1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックを目指す男子シングル日本代表。感情をスケートにのせ、観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。
古着、サウナ、インテリアショップ巡りなど多彩な趣味をもつ26歳。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年は競技以外で見せる魅力にも注目が集まる。
表現の名手であり、オフシーズンはアイスショーに引っ張りだこ。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮している。
新シーズンは「競技者としてより高みへ」をテーマに練習に励む日々。今季のフリープログラムは『Butterfly』。さなぎが蝶へと変化するように、彼もまた、圧倒的変化を求め日々成長中。その美しき進化に出会える日はもうすぐそこだ。
- #Tag
- Share