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【高橋文哉さんインタビュー 】映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』で声優に初挑戦!

Interview

【ノンノインタビュー】高橋文哉

目標を高く設定したほうが大きく成長できると思う

久間田琳加

──『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気コミックを映画化した『ブラッククローバー 魔法帝の剣』で声優に初挑戦した高橋文哉さん。声優への興味を聞くと「正直あまり考えたことはなかった」と素直に打ち明けてくれた。その真意は?

「普通のお芝居と似ているようで違う、めちゃくちゃすごいお仕事だと思っていて。自分がすることになるなんて、現実味がなかったんです。お話をいただいた時はめちゃくちゃうれしかったと同時に、本当に大丈夫か不安もありました」

──演じたのは、魔法帝を夢見る主人公アスタの前に立ちはだかる、最凶と恐れられる先代魔法帝の一人、ジェスター。普通に聞いただけでは高橋さんだと気づかないくらい、クセのある声に驚き!

「シンプルに僕の声じゃこの役は務まらないと思ったので、ちょっとしゃがれ声にしたり、トーンを一個上げたり、今までしたことがないしゃべり方を意識しました。ジェスターの魅力は圧倒的強者感。雰囲気と表情だけでそれが伝わるくらいインパクトが強いので、演じていてすごくおもしろかったし楽しかったです」

──誰もが魔法を使える世界で魔力を持たない、主人公のアスタの魔法は「諦めない」こと。高橋さんの魔法は?

「アスタとちょっと似てますけど、とにかく目標を高く設定して、そこに全力で向かうことができるのは、ある種の能力かもしれない。俳優になるまで僕が頑張ってきたことは、料理とバレーボールの二つ。全然目指せるチームじゃないのに〝マジで関東大会に行きたい〟とか〝全国選抜に選ばれたい〟とか言っていたし、料理に関しても高校生の頃から自分の店を持ちたいと思っていて。目標が高いほうが、それを乗り越えた時に大きく成長できるじゃないですか。もし努力を怠ってしまったとしても、〝じゃあ、そこで諦めるのか?〟と自分に問いただせるのが、僕の武器。このお仕事でも、さらに上を目指し続けたいと思います」

Q

不安がありながらも声優に挑戦した理由は?

『ブラッククローバー』の魅力に衝撃を受けたから

原作を深く読み始めたのはお話をいただいてから。ちょうどドラマ『君の花になる』を撮影中で、自分的に難しいチャレンジが多かったんです。そんななかで「諦めないのがオレの魔法だ」というアスタの言葉がめちゃくちゃかっこいいと思いましたし少年漫画らしい世界観に背中を押されました。

Q

アスタと似ていると思うことは?

めちゃくちゃ諦めが悪いこと

諦めるところはスッと諦めるんです。たとえばゲームをしていて「もうこの人に勝てない」と思ったらむやみに挑まないですしね。でもその後、次挑んだ時にボコボコにできるよう、こっそり練習したりするのは好きです。

Q

22歳になったばかり。この1年の目標は?

存在感のあるかっこいいキャラクターを演じたい

これまでは割とニコニコする役が多かったのでスンとしていても魅力的な役をやってみたいです。あとプライベートでは自炊をしたい!買い物をする時からワクワクするくらい好きなのにこの1年はまったく自炊ができていなくて。家でちゃんとごはんを楽しむことをしたいですね。作りたいのはアクアパッツァ。ジャーン!って出したら、めっちゃかっこいいと思うから(笑)。

P r o f i l e

たかはし ふみや

2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。主演ドラマ『仮面ライダーゼロワン』で注目を集め、その後は『最愛』『ドクターホワイト』『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』『君の花になる』『女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜』など話題作に立て続けに出演。恋愛映画初主演となる『交換ウソ日記』が7月7日公開。

映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』

映画
ブラッククローバー 魔法帝の剣


魔法がすべての世界で、生まれながらに魔法が使えない少年アスタは、魔道士の頂点「魔法帝」を目指し、数々の強敵と戦ってきた。そんなアスタの前に現れたのは、最凶と恐れられ封印されていた、ジェスター(高橋文哉)をはじめとする4人の歴代魔法帝だった。● 6月16日(金)より日本全国ロードショー、Netflix全世界配信

2023年5月号掲載

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