川栄李奈さんインタビュー★映画「恋のしずく」で初主演!

2018.10.29

川栄李奈さん

すべて/スタイリスト私物

武器は地味なこと(笑)。 息の長い役者になりたい

ワインソムリエを目指すリケジョの農大生が、日本酒の酒蔵での実習を通して成長していく姿を描いた映画『恋のしずく』で、ヒロインの詩織を演じた川栄李奈さん。物語の舞台となった広島には1か月半滞在し、実際の酒蔵を借りて撮影した。

「もともとお酒をあまり飲まないので、日本酒のことも全然知らなくて。温度管理とかも繊細ですし、こんなに手が込んでるんだっていうのがまずビックリ。作り手の方の愛情がすごく込められていると思いました。これを見たら、お酒が好きな人は多分もっと好きになっちゃうと思います(笑)」

実はこの映画は川栄さんの初主演作。

「完成した作品を見て思ったのは、周りの役者さんたちのすごさ。皆さんに助けていただいて初めて主演として真ん中に立てていたし、大先輩の俳優さん方が私のことを親戚の子みたいに接してくださったので、本当に幸せでしたね。私も普段は脇でいることが多いので、主演の方を盛り上げなきゃなと改めて感じました」

AKB48を卒業して3年。昨年は11本の作品に出演するなど、今や演技派の若手女優としてのキャリアを確立している。

「お芝居がやりたくてAKB48を卒業しました。普段は喜怒哀楽をあまり人に見せないので、お芝居で泣いたり爆発したりテンション上げたりするのがすごく楽しくて。私の女優としての強みは『強烈なインパクトがない』ことだと思っています。一つの役の印象が強すぎても他の作品に呼ばれづらくなる。息の長い女優になりたいので、今はまだいろんな役を経験したいんです。要は、地味なんですけどね(笑)。経験を積んだ後、30歳くらいで『この人といえばコレ!』みたいな代表作ができたらうれしいです」

武田玲奈さんプロフィール

●かわえい りな

1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。2010年にAKB48に加入。映画『人魚の眠る家』『泣くな赤鬼』などが待機中。


『恋のしずく』

『恋のしずく』

農大でワインソムリエを目指す橘詩織(川栄)は、意に反して東広島・西条の日本酒の酒蔵での実習が決まってしまう。渋々実習先を訪れるものの、今年は実習生の受け入れはないと言われて……。

●10月20日(土)全国公開


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『ライ麦畑で出会ったら』

1969年のアメリカ・ペンシルベニア州。周囲となじめず学校で浮きまくる冴えない高校生のジェイミーは、小説『ライ麦畑でつかまえて』に感銘を受けて演劇として脚色。原作者であるJ.D.サリンジャーに舞台化の許可を得るために旅に出ることに。物語の基になっているのは、なんとジェームズ・サドウィズ監督の実体験。青春時代の息苦しさと甘酸っぱいときめきを思い出させてくれる。

●10月27日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

2018年12月号掲載

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