就活最新事情2021★ アパレル業界勤務のOG訪問! 二度の転職経験談を公開!

2021.08.13更新日:2021.09.21

先が見えない状況での就活、不安も多いよね。みんなのモヤモヤを解決するべく、内定者の就活談や先輩たちの働き方、面接官の本音まで調査しました!

人気業界の先輩から、転職経験者まで

誌上OG訪問、開催!

仕事内容や働き方、お給料の使い道など、気になる社会人ライフを5人のOGにインタビュー。先輩からのアドバイスメッセージつき♡

転職経験あり

アパレル業界

(社会人4年目・生産管理補助、販売等)

吉野未央さん(仮名)

大学で被服を学んだこともあり、もともとはアパレルのプレス志望。就活では、誰もが憧れる大手アパレルメーカーばかりを受けていた。

吉野さんのお仕事History




大学4年生 アパレル販売員のアルバイト
大学2年生から大学卒業までの3年ほど、アパレル販売のアルバイトを経験。基本的な販売スキルを習得し、業務の流れも把握。


新卒時 大手アパレル会社に入社
好きなブランドを扱う企業で販売スタッフとして働き始めたが、プレスになれる保証はないため転職を考え始める。


1度目の転職 人材系ベンチャー企業に入社。採用・広報を担当
PR未経験でもOKな採用&広報の求人に魅力を感じて転職。広報業務を一から学び、画像処理ソフトを使った作業も習得。


2度目の転職 アパレルOEMに入社
会社の業績が悪化して転職を考えていた頃、友人の紹介でアパレル業界に復帰。自分にとって理想的な環境で働き始める。

転職のきっかけは憧れと現実のズレ

念願のアパレル業界で内定を獲得。販売スタッフとして社会人生活をスタートさせた吉野さん。ところが、2年目には転職を意識。

「いきなりプレスにはなれないと分かっていたし、販売も好きだから頑張れると思ったけど、時間がムダに過ぎていく気がして。やりたいことと現実のズレに落ち込みました」

仕事へのモヤモヤが膨らみ続けていたところに失恋が重なり、ストレスから突発性難聴に。やりがいのない日々に「人生がつまらない」と感じるようになってしまったという。

この環境を脱却するには自分が変わるしかないと思って、転職を決めました。もうアパレルにはこだわらず、魅力的なものやサービスを発信できる仕事に軸を置いて探しました」

社会人2年目ということもあって学べる環境を求めて活動した結果、人材系ベンチャー企業に採用担当&広報として入社することに。

「未経験でもPRに携われるという点が魅力でしたね。広報記事の書き方などPRの基礎を学びながら、基本的な事務作業や『イラストレーター』や『フォトショップ』などの使い方も覚えていきました。社会人として目標にしたい先輩方も多く、やりがいのある職場でした」

仕事のやりがいを手に入れ、スキルも身につけ、働くことの楽しさを実感し始めた頃、憧れだった職場のリーダーが起業のために退職すると状況が一変。リーダーを慕って退職者が続出し、業績悪化のため吉野さんは営業部署へ異動となった。

ベンチャーだと、何が起きるか分からないんだなと実感。学ばせてもらった恩もあるし、入社して1年もたっていないから辞めたくなかったけど、自分の目指す方向とは違う道に進んでいることが不安で。どうしようか悩んでいたら、友達から『インターン先で人を探してるんだけど、どう?』って連絡をもらったんです」

連絡をくれた友人とは1週間前に食事をしたばかり。実は、吉野さんには大きな夢がある。それは自分がプロデュースした服を世に発信すること。友人がインフルエンサーのプロデュースするブランドでインターン中だと知り、話を聞かせてもらったばかりだった。

「その時に、自分の夢とか今の会社の状況を話していたんです。だから、インターン先の社長から『人を増やしたい』と相談された時、真っ先に推薦してくれたみたいで。そのブランドがある会社は小規模ですが、こんな会社は他にない!と思えるぐらい理想的な環境で。すぐに面接をお願いしました。面接では自分のスキル、将来やりたいこと、そのために今やっていることなどを伝えました」

転職で経験したことは何ひとつムダじゃない

運命的な出会いを経て、再びアパレルの世界へ足を踏み入れた吉野さん。2度の転職活動を振り返って感じるのは、「ムダなことは一 つもない」ということ。

「今思えば、プレスになるために頑張ってアピールする方法はあったかもしれないけど、行動していなかったら2社目にも出会えなかったし、スキルも身につかなかった。そう思うと全部つながっているんだなって。ただ、やり方や意識を変えることで頑張れることもあるから、無理に転職する必要もないと思います」

現在は、デザイナーのデザイン画をイラストレーターで絵型に起こす生産管理補助を中心に、サンプル品のタグをミシンで縫いつけたり、ポップアップイベントの販売スタッフになったりと、さまざまな業務に携わる。

「うちの会社は生産から管理、販売まで一貫して行うので、すべての業務に携われる分、学びも多いです。今まで販売しか知らなかったので、洋服が生まれる過程を身近で見られるのが一番勉強になりますね。まずは生産管理補助の仕事を覚えて、一人でも任せてもらえるようになるのが目標です!」

知っておきたい
転職のリアルQ&A


働きながら転職活動するポイントは経験者に聞くのが一番の近道!

働きながらの転職で大変だったことは?

仕事の後に企業分析したり、面接に向けて志望動機を考えたりしていると、ゆっくりできる時間はゼロ。休日に友達から誘われても、「今はごめん!」と断って、すべてを転職活動に向けていました。本当に転職すると決めるまでの、迷っている時期も精神的にはつらかったです。

転職サービスは何を活用してた?

エージェントを2社利用しましたが、1社は17時以降連絡がとれないし、欲しい情報が返ってこなくて。もう1社はいつでもすぐ返信をくれるし、丁寧にサポートしてくれました。気軽にいろいろな企業の人と話せる「ウォンテッドリー」のカジュアル面談を利用するのもおすすめ!

転職に向けたスキルアップは意識した?

1回目の転職はまだ社会人経験も浅いし、基本的なビジネスマナーが身についていないままでの転職活動が不安だったので、秘書検定3級の資格を取りました。2社目の仕事を通じて学んだ「イラストレーター」や「フォトショップ」のスキルも、結果として今の仕事に役立っています。

教えて先輩!

2021年9月号掲載
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