舞台は1950年代、アルジェリア戦争が続くフランスの港町シェルブール。
主人公は20歳の自動車整備士、ギイ(京本大我くん)。恋人の17歳のジュヌヴィエーヴ(朝月希和さん)と将来を誓い合った恋人同士。しかし、結婚に向け思いが募る2人に対し、ジュヌヴィエーヴの母で雨傘店の店主・エムリ夫人(春野寿美礼さん)は、若すぎる2人の結婚に反対する。
そんな時、ギイにアルジェリア戦争への召集令状が届き、戦地に赴くことに。ギイは献身的に伯母を支えてくれていたマドレーヌ(井上小百合さん)に伯母を託し、ギイとジュヌヴィエーヴは永遠の愛を誓い合ってシェルブール駅で別れる。
後日、妊娠に気付くジュヌヴィエーヴ。ギイからは喜びの手紙が届くも、次第に減ってゆく手紙にジュヌヴィエーヴは不安を募らせる。そんな中で知り合った宝石商カサール(渡部豪太さん)が、お腹にギイとの子がいるのを承知でジュヌヴィエーヴに求婚する。思い悩んだ末、ジュヌヴィエーヴは街を出て、カサールと共にパリで新生活を始める選択をする。
2年後、除隊となったギイはシェルブールに戻り、恋焦がれた恋人に会うため雨傘店を訪れるが、そこには店も彼女の姿もなく…。
(引用:シェルブールの雨傘)