友野一希の「トモノのモノ語り。」
友野一希連載「一人暮らしお部屋作り計画 ヴィンテージ家具探し編」【 #トモノのモノ語り。】vol.36 #TOMONOWEEK
2024.05.16 更新日:2024.05.24
お部屋作り計画 #01 ヴィンテージ家具探し
こんにちは。フィギュアスケーターの友野一希です。
連載36回目は特別版。オフに入ったらぜひ実現させたいと考えていた新居のお部屋作り企画。
第一弾は、インテリアショップへお気に入りの家具探しに行ってきました!
インテリアに傾倒中!
最近は興味がめっきりお部屋作りにシフト中。前回は部屋で聴いているレコードたちをご紹介しましたが、新生活を始めるにあたって一番こだわったのは、インテリア。
これまで実家暮らしだったということもあり、家具に対する優先度はあまり高くなかったのですが、一人暮らしを始めたら自分の好きなものに囲まれた生活をしたいという願望がありました。
理想のお部屋を作るためには、まずは知識をつけることが大事!と早速インテリアの勉強からスタート。練習が終わったら雑誌や本を眺め、ひたすた好みのテイストを探す日々。
特に惹かれたのは、ミッドセンチュリーモダンやヨーロッパのインテリア。地元・大阪でそういったインテリアを扱うショップをリサーチし、実際に足を運んで少しずつお気に入りを集めていきました。
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大阪市大正区にある「SHARK ATTACK OSAKA」
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「SHARK ATTACK OSAKA」で購入したコーヒーテーブル
中でも印象深かったのは、大正区にあるヨーロッパのヴィンテージ家具が豊富な「SHARK ATTACK OSAKA(シャーク アタック オオサカ)」。超巨大な倉庫のようなショップで、その物量に圧倒されまくり。こちらで名作家具についてまとめられた洋書や、リビングのコーヒーテーブルを購入したのですが、ラインナップはもちろん、スタッフの方が皆さんすごく親切で、自分にとってとても素敵なお買い物体験になりました。しかも大阪だけでなく東京、神奈川にも系列店があるということで、次回東京に行ったら絶対行きたいとずっと思っていたんです。
お邪魔したのはこちら!
それが、東京・千駄ヶ谷にある「CEROTE ANTIQUES(セローテ アンティークス)」。
こちらは地下3階から地上2階までの5フロアから構成されるお店。
フロアによってテイストが異なるので、次はどんなものが迎えてくれるんだろうとわくわくしながら家具を探すことができます。
1階は温かみのあるキリムラグが豊富!
家具はだいぶそろってきているので、今日はオブジェやランプ、スツールなどを中心に探したいです!
玄関口となる1階のフロアには、オランダの「VERSMISSEN(バースミッセン」というブランドの家具や、お香、手織りラグが。
インテリアを買い始めたばかりの頃、大阪の百貨店でひと目惚れしてギャッベを買ったんです。それ以降ラグがとても気になっていて。
職人さんの手で一つひとつ丁寧に織られた一点もののラグたち。やっぱり僕はこういった作る人の思いが込められた温かみのあるアイテムに惹かれますね。
今回案内してくださったスタッフの中村さんによると、キリムラグは薄くて軽いため壁にかけてアートのように楽しむのもおすすめだそう。敷いたり、重ねたり、飾ったりと、いろいろな使い方ができそう!
赤や黒を使ったものが多いので、お部屋をぐっと引き締めてくれる効果も
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海外の作家さんの作品も
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インテリアにもなるフラワーベース
ドライフラワーや枝ものを入れて飾るVERSMISSENのフラワーベース。デザインが素敵なので飾っておくだけでも可愛いし、ラグとの相性も抜群!
ずっと来てみたかったお店だけに、1階スペースだけですでに気になるものが山ほどあり、興奮しっぱなしでした。
地下1階は生活に取り入れやすいテーブルウェアが豊富
冒険気分で地下へと続く階段を下っていくと、ぐっと照明をしぼった秘密の小部屋のような空間が。
ここにはヨーロッパから輸入した器がたくさん。今までプレート類には手を出していなかったので俄然興味がわいてきます。
部屋のテイストにもマッチしそうな、こっくりとした色合いが素敵なヴィンテージ食器。
輸入に関わる法令により、食べ物用での販売ではないそうですが、何を置いてもさまになりそうな上品な艶をたたえたプレート。大きめですが、大は小を兼ねるって言いますし、ブルーは最後の一枚だそう。そういうのに弱いんですよね(笑)。
食器に気を取られているとつい見落としそうになりますが、それらが並べられたシェルフや照らすランプなどもとても素敵。
奥にはモロッコのアイテムが。経年変化が楽しめるレザー張りのイスなんかもあって、目に映るものすべてにときめきます。
そして一際目を引いたのは、こちらのウォールアート。
絵のテイストから色合い、額縁にいたるまですべて僕のタイプ!
ちょうど自宅のソファの上の空間が寂しかったので、そこに飾れば部屋のテンションが一気に上がりそう!
賃貸だと壁に掛ける方法に悩むけど、CEROTE ANTIQUESさんでは壁に穴を開けず取り付けるテクまで相談に乗ってくれるので、まさに至れり尽くせり。
買ったけどどうやって使おう……と悩むことがなくなります。
地下2階で理想のイスを発見!
さらに階段を下り地下2階へ……。
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手持ちのイスやテーブルと組み合わせてDIYを楽しむことのできるフランスのテーブルレッグも
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出合ってしまった運命のラウンジチェア
地下2階は明るく広々とした空間に、ポップなデザインのポスターや日常使いしやすそうなモダンな家具たちが並びます。
入った瞬間、目に飛び込んできたのが北欧のヴィンテージチェア!
レコードを聴く用にスピーカーの正面になる位置にイスがあればなあと思っていたんです。これは座り心地もデザインも僕の好みど真ん中!
お値段もお手頃だし、北欧の家具ならではの温かみと美しいシルエット……これはもう出合ってしまった感! イスはすでにたくさん持っているんですけど、僕の家にはスケーター仲間がたくさん遊びにくるし、いろいろなデザインのチェアがいくつも並んでるのってかわいいじゃないですか。
お部屋作りの一番のポイントといっても過言じゃないほど重要な照明。それだけにちょっと難しそうと感じていたけど、ここではペンダントライトをいくつか吊るした多灯使いのアイディアを見て学ぶことができます。
たとえばヒートンという金具を天井にねじ込んであげれば、一気に吊元が増えて、複数使いが可能に。高さ違いでランプを付けたりと、バリエーションも広がるんだそう。
SHARK ATTACK OSAKAさんに行った時も感じましたが、スタッフの皆さんは家具が大好きゆえにこういった知識がとても豊富。アートは壁に飾る以外にも、床に置いて配線隠しに利用するといいとか、家具を探すわくわく感プラス、自分で生活空間を作っていくことの楽しさまで教えてくれる素敵なお店。買う人それぞれのライフスタイルに寄り添った提案をしてくださるので、さらに買い物が楽しくなるんです。
地下3階は少年心をくすぐるアイテムが目白押し!
いよいよ地下3階! こちらは一気に雰囲気が変わり、ちょっとマニアックなアイテムがそろいます。実験室をイメージしたフロアで、インダストリアルなアイテムが所狭しと並んでいます。
理科の授業を思い出すビーカーや薬瓶、ミットやサンドバッグなど男の子心をくすぐるアイテムばかり。こういった雑貨からお部屋作りを始めるのもいいですよね。
そんな中見つけた地球儀は、なんとライトになっていて、スイッチを入れると、ぽっと優しい光が灯る仕様。こんな地球儀見たことない!
中村さん曰く、地球儀は書かれている国の名前の表記で作られた年代が分かる、歴史を感じやすい品だそう。自分の部屋にそんな当時の世界に思いを馳せるアイテムがあったら、かっこいいだろうな。
遊び心があふれるものばかりで、童心に返って宝探しをしているような感覚になるフロア。それ以外にもマガジンラックやフラワーベースなど、ヴィンテージ好きの僕にとってはぜひともコレクションしたいアイテムがたくさんありました。
新設された地上2階へ
最終的にどのアイテムをお迎えしようか悩みながら1階まで戻って、2階へ。
2階は新たにオープンしたフロアで、一度店舗を出て外階段からぐるっと上ったところにあります 。
お部屋のポイントになるオブジェや、北欧の家具をゆったりと配したフロア。
スペシャルなアイテムが多いとのことですが、想像よりはずっとお手頃な価格。
ヴィンテージアイテムというとお値段が張るイメージですが、CEROTE ANTIQUESは独自の買い付けルートで、コンテナ便を使いまとめて輸入しているため、価格を抑えることができているそう。
現地で売られている価格をベースにしながら、それより高値にならないように、だけどものの価値を下げないようにということを意識されているとのこと。
そのおかげで僕の世代でも手を出しやすいですし、アンティークにはまるきっかけになりますね。
5点のアイテムをお買い上げ!
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CEROTE ANTIQUES(セローテ アンティークス)購入品
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友野一希さんが買ったアート
すべてのフロアをまんべんなく回ったところで、もう一度ウォントリストのアイテムをチェック! やっぱり初見で琴線に触れたアイテムは何回見ても素敵で、結局ほとんどを買うことに。
購入したのは、赤、青、黄色のヴィンテージの食器、北欧チェア、そしてウォールアートの計5点! 我ながらとってもいい買い物ができました!
CEROTE ANTIQUESは、1、2週間に1回のハイペースで商品の入れ替えがあるということで、いつ行っても新しいアイテムと出合えそう。日常を豊かにしてくれるものばかりで、東京に来るたびに通いたいお気に入りのショップに。
インテリアコーディネートの相談にもたくさん乗っていただき、すっかりインテリアの虜になってしまいました!
これからも少しずつ自分のライフスタイルに合うお気に入りのものたち集めて、暮らしを楽しんでいきたいです。
店舗情報
最新メッセージ
来週からリハ含め『氷艶hyoen 2024 -十字星のキセキ-』→「Fantasy on Ice」→振付と怒涛の5、6月が始まります!
怪我のないよう走り抜けたいと思います?
お楽しみにぃ〜♪
From 友野一希
Profile
フィギュアスケート選手 |
1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。上野芝スケートクラブ所属。
趣味は古着屋巡り、サウナ。自分らしいスケートを追求し、唯一無二の武器へと変えてきた26歳。観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。
日本フィギュア界の“いい兄ちゃん”的存在で、後輩からの信頼も厚い。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年競技以外で見せる魅力にも大きな注目が集まる。
2022-23シーズンは全日本選手権で初の表彰台、自らの力で世界選手権出場を果たし自己ベストを更新するなど確実な成長を示した1年に。オフシーズン中はありとあらゆるアイスショーに出演。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮。初めてキャラクターを演じた「ワンピース・オン・アイス」での熱演も各界で話題の的となった。
成長を求め自分のプライドをかけた戦いへと臨んだ今シーズン。あえて強みを封印した挑戦のフリー「Halston」は、試合を重ねるごとに輝きを増し、これまで地道に磨いてきたものが結実したプログラムに。昨年12月の全日本選手権では、芸術性を極めたフィギュアスケートの真骨頂ともいえる演技で美しく崇高な世界観を作り上げた。
この夏ももちろんアイスショーに精力的に出演。ショースケーターとしての本領を発揮した高橋大輔さんプロデュースのアイスショー『滑走屋』を経て、6月には『氷艶hyoen 2024 -十字星のキセキ-』で新境地に挑む。
現在は2026年のオリンピックを見据え、さらにパワーアップするための修業期間に突入。スケーティングの原点に立ち返り、コンパルソリーに励む姿はどんな時でも基本を重んじる実直な彼ならでは。その努力は来シーズンの4回転ジャンプで花を咲かすに違いない。エンターテイナーでありながら、その素顔は常に冷静沈着で、飽くなき探求を続ける真のアスリート。これまで何度も自分と対峙し成長を遂げてきた彼が、また新しい壁を自らの力で乗り越えていく姿に注目したい。
Kazuki Tomono 友野一希
フィギュアスケーター
1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックを目指す男子シングル日本代表。感情をスケートにのせ、観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。
古着、サウナ、インテリアショップ巡りなど多彩な趣味をもつ26歳。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年は競技以外で見せる魅力にも注目が集まる。
表現の名手であり、オフシーズンはアイスショーに引っ張りだこ。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮している。
新シーズンは「競技者としてより高みへ」をテーマに練習に励む日々。今季のフリープログラムは『Butterfly』。さなぎが蝶へと変化するように、彼もまた、圧倒的変化を求め日々成長中。その美しき進化に出会える日はもうすぐそこだ。
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