割り切って待遇や働きやすさで選ぶ? それとも…
「好きを仕事にする」ってどうですか?
趣味や憧れ、待遇のよさ、休みやすさ……仕事の選び方は十人十色だけど、何が正解? 働くOGの、リアルな意見を聞きました!
好きを 仕事にしなかった人
趣味と仕事は別!と割り切ったOGは、どうやって仕事を選んだの? 興味のない仕事を好きになった、ポジティブなエピソードは必見!
●業界 |
金融(一般職・事務) |
●年齢 |
26歳(4年目) |
●出身学部 |
人文学系学部 |
●出身地 |
東京都 |
●居住状況 |
一人暮らし |
●仕事内容 |
営業のサポートとして、契約にまつわる事務作業 「主な業務は、営業担当者のサポート。契約書などの作成やデータ管理などを行っています。業務がスムーズに進むので、ほぼ毎日、出社しています」 |
●年収 |
650万円 |
●勤務時間帯 |
完全フレックスタイム制(10時〜18時頃に働くことが多い) |
●月の残業平均時間 |
20時間 |
●休暇・休日 |
土日休み。夏季休暇は5日あって好きな時に取れます。有休は毎年15日ほどですべて消化しています! |
●服装 |
オフィスカジュアル |
●リモート勤務 |
可(月80時間まで) |
商社、メーカー、金融就活時の志望業界
やりたくないことをさせられるリスクが最も低かったから今の会社に入った理由
決算期と年度末繁忙期
マイペースに、ストレスなく働ける最高の環境仕事の好きなところ
「まず、人間関係が抜群にいい! フレックスタイム制で休憩も好きな時に取れるなど、自由の多さがありがたいです」
意思決定が遅いところと、アナログなところ仕事のつらいところ
「大企業特有ですが、上層部の承認を得るために何日もかかる。それが原因で、電子化もなかなか進みません……」
「フィギュアやぬいぐるみ、お菓子に加湿器も。自分好みにアレンジしたデスクは、第二の家のように居心地がいいんです(笑)」
お金も時間もたっぷりある今が、学生時代よりも充実しています!
実は、就活を始めた当初は、好きなことを仕事にしたいと思っていたんです。昔から読書が好きで、出版社や広告代理店などのマスコミを志望していたのですが、長時間労働に不安があり……。OB・OG訪問をしたら、想像以上の激務ぶりにびっくり。「仕事にしたら、好きなことを楽しめなくなった」「好きなことが仕事になり、発散方法がなくなった」といった意見を聞き、それは絶対にいやだ!と強く感じたんです。悩んだ結果、気楽に働ける仕事をしながらプライベートで趣味を楽しむ方向にシフト。仕事の負担が少ない一般職に絞り、金融や商社、メーカーなど、さまざまな業界を受けました。
いくつか内定をいただいたなかで、今の会社を選んだ決め手は、人の雰囲気、休みやすさ、やりたくない業務の少なさ。興味のない仕事をするならば、できる限りノーストレスな環境がよかったので(笑)。実際に働き始めると、社員はまじめな人ばかりで、とにかく優しい。決められた業務以外を求められることもなく、思い描いていたとおりの、理想的な職場でした。
所属する部署は企業へ向けた融資などを行っており、私は営業担当者のサポート業務を主に、契約書の作成や管理などの事務作業を担当しています。フレックスタイム制で朝は11時までに出社すればよく、デスクでの飲食や雑談もおとがめなし。一般職の同僚たちと紅茶やお菓子を差し入れ合いながら、和気あいあいと、マイペースに働いています。
今の仕事のいいところは、なんといっても残業の少なさと休みやすさ。平日も読書をする時間がたっぷり取れますし、有休を使って長期休暇を取り、ヨガインストラクターの資格も取得するなど、趣味を存分に楽しめています。自分で稼いだお金で好きなことをできる今は、学生時代よりもはるかに充実していて、楽しい♪
不満はありませんが、強いて言うなら、上層部の意思決定の遅さが残念。個人的な悩みというよりも、チームのみんなのストレスを減らしたいという思いが強いですね。営業担当者とは部活の選手とマネージャーのような関係。プロジェクトが成功して、彼らが喜んでいる姿を見るとうれしくなり、仕事のやりがいにつながっています。
チームに貢献したい思いから、まったく興味のなかった金融の分野にも関心を持ち、独学で勉強するようになりました。自分でも驚きましたが、興味のないことは深く知らなかっただけで、好きになる可能性はいくらでもあるんだ!と発見。結局、好きかどうかにこだわりすぎずに、自分にとって一番大切なことを優先するのがベストなのかもしれません。私はその結果、好きの真逆で選んだはずの仕事が、大好きになりました!