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2023.08.05
実際に働いている人でないと分からない業界事情を知ることができると好評の連載。今回は、航空会社で客室乗務員として働くOGに話を聞きました。
勤務地 | 東京都 |
仕事内容 | 「客室乗務員として、国内線と国際線の両方で乗務しています。担当する便の割合は、国内線が8割です。客室乗務員の業務で最も大切なことは、航空機の安全運航サポート。安全管理のマニュアルに忠実な業務を行い、運航中の客室内トラブルを未然に防いでいます」 |
給料 | 【初任給】18万円 【現在】23万円 「担当する便のスケジュールや行き先は、その日によって異なります。現在のお給料は、土日&祝日出勤や深夜勤務の手当てが含まれた金額です」 |
残業の有無 | 平均3時間/月 |
ボーナス | 20万円/年2回 |
有給休暇 | 年20日 「有休は毎年ほぼすべて消化しています。この仕事は担当する便が着陸すれば業務が完結するので、仕事が終わらず休めない、などのストレスは一切ありません」 |
「客室乗務員を目指すにあたって力をいれたことの一つは、英語の勉強。募集要項には“TOEIC600点程度の英語力を有すること”とありましたが、周りと差をつけるためにできるだけ高い点数を目指しました。3年生になってから客室乗務員を志望したので、TOEICの対策ができたのは3カ月程度。ですが短期で集中して取り組む、ということが性に合っていたのか、750点を取ることができました!
英語の勉強に加え、自己分析にも力を入れました。帰国子女や留学経験のある志望者が多い中で、海外経験がないことをコンプレックスに感じていた私。そんな不安を払拭するべく、自己分析を徹底することに。これまで頑張ってきたことをノートに書き出し、その動機などを分析。面接時、自分が考えていることをきちんと伝えられるよう、面接の練習もたくさん行いました」
「研修期間は約1ヶ月半。その間に、フライト中の客室内の安全を守るためのマニュアルは全て暗記し、完璧に実践できるようになることがマストです。その他にも、機内の仕組みや離陸前の確認プロセス、緊急時の脱出法や、CPR(心肺蘇生法)など、覚えることは山積み。研修の最後には、きちんと習得できたかをチェックするテストがあります。もちろん、そのテスト全てに合格しないと機内での業務はできないので研修中は必死でした。なかでも、制限時間ありの実技テストは同期全員が見守る中で受けるため、特に緊張……!
ハードな研修期間を終えたら、念願の初フライト! ですが、私の初フライトはマニュアルに書かれていないことが次々に起きてしまい、パニック状態に……泣。先輩に助けていただき問題なく終えることはできましたが、自分が情けなくなりフライト終了後に大号泣。一通りの乗務を自信を持ってできるようになるまでには、3年かかりました」
「つい先日も、飛行中にお客さまが倒れてしまう、というトラブルがありました。たまたま機内にお医者様がいらっしゃったこともあり、その後無事回復されたので一安心。ドラマや映画のワンシーンのような出来事が、日常的に起きるので、仕事中は気が休まることがありません。長時間、緊張感をキープしなければいけないのでかなり疲れますが、その一方で、終業後の達成感と解放感が絶大! しっかり対応できた自分の成長も感じられて、やりがいにつながっています」
「これ!と決めたら一直線に突っ走る性格の私は、客室乗務員以外の選択肢を考えていなかったんです。とはいえ狭き門なので、当時は不安が大きく、精神衛生上よくなかったな、と反省。やりたいことがあったとしても、念のため、選択肢をいくつか考えておくと安心です。気持ちに余裕も生まれて、よりよい結果につながるはず!」