フィギュアスケート

フィギュアスケートまとめ★ 知ってるようで知らないルールのこと【フィギュアスケート男子】

2020.03.04更新日:2020.12.03

ルール

フィギュアスケートの順位は、ショートプログラムとフリースケーティングの得点の合計で争われる。それぞれの得点は、技術点と演技構成点に減点を反映したもので、各試合ごとに任命された複数人のジャッジによって判定される。

羽生結弦

 規定要素

ショート、フリーそれぞれにクリアしなければならないエレメンツが定められており、ショートはそのエレメンツが少ない分、一つのミスが大きく点数に響くことも。

フリーはエレメンツが多くショートに比べて配点が高いため、そこでの演技が順位や勝敗を大きく左右する。

男子ショートプログラム(SP)

演技時間 2分40秒±10秒

ダブルアクセルまたはトリプルアクセル
単独ジャンプ:あらゆる種類の4回転または3回転
コンビネーションジャンプ:3回転+2回転or3回転、4回転+2回転or3回転
フライングスピン
単一姿勢のスピン
コンビネーションスピン
ステップシークエンス
男子フリースケーティング(FS)

演技時間 4分±10秒

ジャンプ7つ
  ※1つはアクセルジャンプ
  ※最大3つまでコンビネーションジャンプ、ジャンプシークエンスを入れることができ、そのうち1つは3連続のものでもよい
  ※すべての3回転、4回転ジャンプは2種類まで2回跳ぶことができるが、どちらかはコンビネーションまたはジャンプシークエンス。そのうち4回転は1種類まで
スピン(3つまで)
ステップシークエンス
コレオシークエンス

 得点

  • 得点 = 技術点 + 演技構成点 - 減点
技術点(TES=テクニカルエレメンツスコア)

ジャンプやスピンなど一つひとつの技術に対しての点数。
技には、それぞれの難度によって基礎点が定められており、そこにGOE(出来栄え点)がプラスされる。

演技構成点(PCS=プログラムコンポーネンツスコア)

演技構成点は、以下の5つの項目をそれぞれ10点満点で評価したもの。難易度の高いジャンプを跳んでいなくても高い得点が出ることがあるのは、この演技構成点が影響していることも。

ファイブコンポーネンツ

スケート技術
  スケーティングの質や、スピード、エッジコントロールができているかなど
要素のつなぎ
  要素と要素の間の、ステップなどのつなぎに多様性があるかなど
演技
  音楽に合った身のこなし、スピードの変化、演技をしているかなど
構成
  プログラム構成に調和があり、ハイライトが分散されているかなど
音楽の解釈
  音楽を理解し、曲に合った動きや表現、感情表現ができているか

  

減点(Deductions:ディダクション)

以下の違反行為が実施された場合、減点となる。

転倒
  エッジ以外の部分で体重の大部分を支えた場合、転倒回数によって、-1~-3点。軽く手を付いた場合は減点対象にはならないが、GOEの評価は下がる。
演技時間の過不足
  5秒につき-1点。さらに名前がコールされて30秒以内に演技を開始しなければ、-1点。
禁止技の実施
  後方宙返りなど、禁止されている要素の実施は、-2点。
衣装や小道具の違反
 

男子は長ズボン着用の義務を違反した場合や、男女ともに過度な露出は-1点。

衣装に施されたスパンコールなどの装飾品の落下も減点対象となるため、衣装制作の際には細心の注意が払われる。

10秒以上の中断
  10秒につき-1点。

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