友野一希の「トモノのモノ語り。」

「全日本選手権直前!近況報告」 友野一希連載【 #トモノのモノ語り。】vol.30.5<フィギュアスケート男子>

2023.12.15

フィギュアスケート友野一希のノンノ連載「トモノのモノ語り。」ロゴ

全日本選手権の男子ショートプログラムまであと1週間に迫った12月のこと。本番へ向け最終調整を進める友野さんから最新の声が届きました。
今回は大会直前ということで普段の連載とは体裁を変更し、内容を近況報告のみにしぼり、
最近の練習や全日本選手権への意気込みをお届けします!


前回の「トモノのモノ語り。」

「今年の全日本は久しぶりの長野。会場のビッグハットは確か僕の記憶だと、最初にトリプルアクセルを降りた場所。いい思い出も悪い思い出もたくさんあって、すごく大好きなリンクです。でも一つだけ言うなら、まだ長野でこれっていう演技ができてないんですよね。大阪とか埼玉はあるんですけど……だから今年こそ印象に残る演技をして、思い出を更新したいです。(「トモノのモノ語り。」vol.30より

11回目の全日本選手権へ

いよいよ全日本選手権まであと1週間。
今年でもう11回目になりますけど、何度経験してもやっぱり慣れないものですね。

グランプリシリーズが終わって以降日々いろいろな気持ちと戦いながら、自分と向き合ってきました。
もちろんどの試合もそうなんですけど、やっぱり全日本の前って一番頑張らないといけない時期。今年もまたこの時期がきたなと思いながら一日一日、今やるべきことを積み重ねている毎日です。

友野一希全日本選手権2023直前インタビュー

静謐な世界にたくさんの美しい瞬間がちりばめられた至極のフリープログラム「Halston」。

この1か月間どんな練習をしていたかというと、本当にやらなければいけないことをリストアップして、自分が納得がいくまでひたすら取り組むということ。

それから今シーズンは前回お話しした通り、練習量を増やしたり、トレーニングのやり方も変えました。でもそれはなにか新しいことをやろうというのではなく、とにかく“すべてやってやろう”と。すべてをやった結果、本番で自分がどれだけやれるのか。そんな気持ちでここまでやってきました。


それくらい後悔のない練習をしてきたからこそ、終わった後に「よくこれまで頑張ってきたな」って思えるような演技を自分のためにできたらいいなと思います。


友野一希が全日本選手権2023で目指す目標は?

プログラムを通して成長したいという思いから「とびきり難しいのにして欲しい」とミーシャ・ジーさんに依頼した「Halston」は、今や友野さんの真骨頂を示す作品に。

ショートからノーミスの演技を

ショートとフリーの練習については、一方に重点を置いて取り組むというよりも、どちらもまんべんなく、できることすべてやるっていうのを心掛けてきました。だからこそ全日本ではどちらもいい演技を披露したいという気持ちが強いです。

特にショートは全日本でしばらくノーミスの演技ができていないので、完璧な演技を目指したい。フリーで巻き返すというのではなく、まずはショートからしっかり自分の実力を出していけたらと思います。

大の阪神ファン、友野一希は全日本選手権でアレを目指す!

昨年の全日本選手権前インタビューで「目指すのは表彰台」と答えくれた友野さん。毎秒進化を続ける世界のエンターテイナーが今年見据えるのは、表彰台の一番真ん中だ。

大好きな阪神タイガースに続き、“アレ”を 目指したい

毎年スケート界のレベルが上がっていっているのを感じますが、僕自身についても去年より確かにレベルアップできているという実感がある。そしてスケートにかける思いもどんどん強くなっていくのを感じている。
何よりここまでしっかり準備をやってきたという自信もあるので、あとはこれまでやってきた成果がすべて長野で出しきれるよう、“アレ”を 目指して頑張ります。今年も見守っていただければと思います。

information

前回の連載(vol.30)内で、最近新たに練習記録をつけるようになったと話してくれた友野さん。記録に使用している相棒は、書店で購入したメモ帳。「とにかくすぐに書き始めたいと買ったものなので特にこだわりはないんです」とのことでしたが、今やそのメモ帳は自分に自信をくれる大切なアイテムに。
メモ帳にびっしりと書き込まれたその努力が全日本選手権という自分との戦いの場で結実することを心から願っています。

そんな全日本フィギュアスケート選手権は12月20日(水)から開幕。
現地長野で、配信で、テレビで、友野さんのスケートと、氷上に描く唯一無二の世界観を堪能してください。

▷全日本選手権放送&配信スケジュール


合わせて読みたいインタビュー



「友野一希 2024年カレンダー」ご予約受付中!

連載30回を迎えたことを記念し、これまでの撮影の未公開カットを使用した卓上カレンダーの販売が決定!  集英社公式通販サイト「HAPPY PLUS STORE」にてご予約受付中!

詳細はこちらから▼

  • 【 #トモノのモノ語り。】「友野一希 2024年カレンダー」販売決定!

    【 #トモノのモノ語り。】「友野一希 2024年カレンダー」販売決定!

    non-no webにて連載中のフィギュアスケーター友野一希さんのコラム「トモノのモノ語り。」。 今回連載30回を記念し、これまでの未公開カットを中心に構成したカレンダーを発売します。
    昔ながらの街を散策したり、地元の人に愛されるグルメを楽しんだりと、氷上での姿とはまた違う魅力がたっぷり。毎月さまざまな表情の友野さんに出会える貴重な1冊です。 デザインは表裏で各月2パターンご用意。使う人の毎日の生活の一部となれるよう、シンプルでスタイリッシュなデザインを目指しました。


Next トモノのモノ語り。

次回は三が日から 最新回をお届け!

1月3日(水)18:00頃、non-no presentsの企画を公開いたします。
2024年の「トモノのモノ語り。」もお楽しみに!



語り/友野一希
 写真/アフロ 文・構成/轟木愛美



Profile

友野一希友野一希選手のInstagram 友野一希選手のX(Twitter)

フィギュアスケート選手

 

1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。上野芝スケートクラブ所属。

趣味は古着屋巡り、サウナ。自分らしいスケートを追求し、唯一無二の武器へと変えてきた25歳。観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。

日本フィギュア界の“いい兄ちゃん”的存在で、後輩からの信頼も厚い。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年競技以外で見せる魅力にも大きな注目が集まる。
2022-23シーズンは全日本選手権で初の表彰台、自らの力で世界選手権出場を果たし自己ベストを更新するなど一歩一歩確実な成長を示した。
オフシーズン中はありとあらゆるアイスショーに出演。各ショーの性格に合わせた多彩なパフォーマンスで、観客の心を鷲掴みに。初めてキャラクターを演じた「ワンピース・オン・アイス」での熱演も各界で話題の的。
今シーズンはあえて自分の苦手とする部分を面に出すプログラムを用意し、輝く個性+αの武器を求め邁進中。当初挑戦的なプログラムと話していたフリーは、これまで地道に磨いてきたものが結実したプログラム。試合を重ねるごとに輝きを増し、そこで見せる新たな魅力に心を奪われる人が続出。いよいよ開幕となる全日本選手権で目指すのは、優勝ただ一つ。「淡々と、一歩一歩」、自分の目指すスケートへと近づいていく競技者としての姿から目が離せない。

▶詳しいプロフィール&これまでの活躍はこちら



  Special  

Kazuki Tomono

フィギュアスケーター

1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックを目指す男子シングル日本代表。感情をスケートにのせ、観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。
古着、サウナ、インテリアショップ巡りなど多彩な趣味をもつ26歳。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年は競技以外で見せる魅力にも注目が集まる。
表現の名手であり、オフシーズンはアイスショーに引っ張りだこ。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮している。
新シーズンは「競技者としてより高みへ」をテーマに練習に励む日々。今季のフリープログラムは『Butterfly』。さなぎが蝶へと変化するように、彼もまた、圧倒的変化を求め日々成長中。その美しき進化に出会える日はもうすぐそこだ。

関連記事

友野一希の「トモノのモノ語り。」の新着記事

VIEW MORE

Icons made from svg iconsis licensed by CC BY 4.0