好きを仕事にしなかった人に聞いたお仕事インタビュー「とりあえず、で受けた仕事が今では大好き!」【就活】

2023.09.10

割り切って待遇や働きやすさで選ぶ? それとも…

好きを仕事・・・・・にする」ってどうですか?

趣味や憧れ、待遇のよさ、休みやすさ……仕事の選び方は十人十色だけど、何が正解? 働くOGの、リアルな意見を聞きました!

好き・・を 仕事にしなかった人

趣味と仕事は別!と割り切ったOGは、どうやって仕事を選んだの? 興味のない仕事を好きになった、ポジティブなエピソードは必見!

大学職員

好きを仕事にするってどう?イラストカット6-1

とりあえず、で受けた仕事が今では大好き!

お仕事DATA

業界 大学職員(事務)
年齢 26歳(3年目)
出身学部 国際系学部
出身地 福岡県
居住状況 一人暮らし
仕事内容 海外留学をする学生のサポート業務全般
「選考から奨学金の手続き、オリエンテーションの開催、海外の大学とのやりとりまでをフルサポート。コツコツ学んだ英語力が生かされています!」
年収 300万円
勤務時間帯 8時30分〜17時15分
月の残業平均時間 5時間
休暇・休日 土日休み。お盆時期に夏季休暇5日。有休20日+リフレッシュ休暇が3日あり、ほとんど消化しています
服装 オフィスカジュアル
リモート勤務 不可

旅行、航空、貿易就活時の志望業界

大学の先生にすすめられたことと、職員の雰囲気がよかったこと今の職場に決めた理由

海外の大学の新学期が始まる9月繁忙期

帰国した学生から感謝されるたび、胸がいっぱいに!仕事の好きなところ

「留学期間中は、学生に何かあればいつでも対応! 帰国後に感謝されると、仕事のやる気がますます上がります」

学生やその家族から不満や文句を言われること仕事のつらいところ

「たまに、どうしようもできないことや、規則に対して文句を言われることが。何もできず、困り果ててしまいます……(涙)」

好きを仕事にするってどう?イラストカット6-2

「なかには窓口まで来て、留学先で撮った写真を見せてくれる学生も。とびきり楽しそうな笑顔に、元気をもらっています♡」

仕事のストレスがたまったことなし! 趣味にとことん没頭して気分スッキリ

 就活の時はやりたいことが見つけられず、東京に住めて営業職以外ならなんでもいい!という気持ちで、とりあえずOGの多い旅行、航空、貿易会社などを受けていました。しかし当時はコロナ禍真っただ中。どこも採用人数を減らしていたため軒並み落ちてしまい、途方に暮れていたところ、ゼミの先生にすすめられたのが大学職員でした。
 先生いわく、人と関わることが好きで、書類作成などの単純作業も楽しめる私の性格が、ぴったりだと感じたのだそう。いくつかの会社と同時進行で面接を受けていましたが、今の職場の雰囲気が一番よかったので、内定の連絡がきて即決しました。
 私が担当するのは、学生が海外留学に行くためのサポート業務全般。選考や奨学金の手続き、オリエンテーションの開催、留学先の大学とのやりとり、現地で問題があった場合の対応など、帰国までのすべての流れを管理&支援しています。
 仕事の好きな点は二つあり、一つ目は海外の大学とのやりとりで英語を使えること。中学生の頃から英語が好きで、熱心に学んできたんです。まさか英語を使う部署で働けると思っていなかったので、すごくうれしかったし、楽しさが増しました。
 もう一つは、仕事量が適度で、毎日しっかり切り替えるためのオフの時間が持てること。海外の大学の新学期にあたる夏の繁忙期以外は、基本ノー残業。17時半には自宅に着いて、思う存分、趣味に没頭しています。推しのアイドルのライブに行ったり、ダンスを習ったり、好きなことでリフレッシュ。有休も自由に取れるので、職員同士で半休を取り、ホテルのスイーツビュッフェに行くことも。仕事のストレスや疲れがたまらないおかげで、働き始めてから一度も「仕事に行きたくないな」と思ったことがありません!
 唯一しんどいな、と思うのは、留学の選考や規則に対して文句を言われること。ただ、毎日のことではないので! 基本は楽しいことばかりで、留学から帰国した学生がお礼を言いに来てくれた時の喜びは格別。人に感謝される仕事ってなかなかないと思うので、この仕事と出会えて本当にラッキーです。
 今の仕事が好きすぎて、いずれ訪れる部署異動が早くも不安……。そう先輩に漏らしたら「いやになったら辞めればいいんだよ」とアドバイスをもらい、心が軽く。周りには出産後も無理なく働いているロールモデルがたくさんいるので、将来が想像できて、ありがたいです。
 好きなことを仕事にしている人ってキラキラ輝いて見えるし、素直に「いいな〜!」って思います。でも話を聞くと、仕事量が多かったり、プレッシャーがあったりと、大変なこともたくさんある。私は正直、今の働き方が自分にはベストだと感じます。
2023年10月号掲載
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