non-noメンバーに登録すると
いろんな特典が盛りだくさん♡
インタビュー
2025.01.27
セリフのない幻影の役をまばたきせずに演じました
——映画『君の忘れ方』で七瀬さんが演じたのは、主人公・昴の恋人で、不慮の事故で亡くなる美紀。劇中には幻影として姿を現すシーンが多く、セリフがほぼないという難しい役柄に挑戦した。
「幻影っぽさを出すために、できるだけまばたきをしないで演じてみようと決めて、監督にも伝えずに実践していたんです。監督は2日目に撮影した映像を見ていて気づいたみたいなんですけど、その後も特に何も言わず、そっとしておいてくれました。まばたきをしないのは、あまり大変じゃなかったですね。もともとドライアイなので、それがよかったのかな(笑)。撮影をしていたのが夏の飛驒高山で、水分を多めに含んだキレイな空気のおかげもあったかもしれないです」
——今作は、大切な存在を失った人たちの喪失感から始まる、愛と再生の物語。自身がつらいことや落ち込むことに直面した時の乗り越え方は?
「私は、その日一日はちょっと引きずったとしても、寝たら忘れるタイプ(笑)。一つのことであまり悩みたくないので、無意識のうちに切り替えているのかもしれません。ネガティブな感情は周囲を巻き込む引力が強いと思うから、そのままだと取り扱い注意の危険物だと思っていて。自分の中で笑いながら話せるくらいポジティブな内容に変換できてから、周りに打ち明けるようにしています」
——七瀬さんがノンノの誌面に登場するのは、専属モデルを卒業して以来3年ぶり。お久しぶりの読者にメッセージを♡
「去年30歳の節目を迎えたんですけど、ライフスタイルは全然変わっていなくて(笑)。相変わらずゲームはずっとしているし、お仕事も楽しくさせていただいています。映画『君の忘れ方』で描かれているのは、きっと誰にでも起こり得ること。登場人物を自分に置き換えたりしながら見ていただいて、喪失感との向き合い方について自然と考えるきっかけになったらいいなと思っています」
Q.2024年はどんな一年だった?
舞台『バサラオ』を完走できて、うれしかった!
2024年は稽古期間を含めると約半年『バサラオ』に携わっていたので、その印象が強いですね。舞台に立っている時は毎回必死で大変だったけれど、振り返ってみたら本当に充実していたなと思います。97公演、無事にキャストの皆さんと完走できたことで、一つ実績を作れたような気持ちになりました!
Q.劇中に登場するカレーのように個人的に思い出深いメニューは?
ばあちゃん直伝のとろとろ角煮
お母さんがばあちゃんのレシピを受け継いで、よく作ってくれるんです。私もたまに挑戦するけど、お肉を果物と一緒に弱火で煮込み続けて、柔らかく仕上げるのが難しいんですよね。ちなみに、カレーはまだ自分で作ったことがなくて。お母さんのレシピを教わっているので、いつか試してみたいです。
Q.プライベートで夢中になっていることは?
ザーサイのおいしさに目覚めました!
20代前半は「外食といえば焼き肉!」という感じだったけど、最近はお寿司やフレンチも好きになってきました。そうして食の好みが広がるなかでハマったのがザーサイ。食わず嫌いだったのに、お店で出てきたものを食べてみたら思いがけずおいしくて! それ以来スーパーに行った時にザーサイを見つけると買って、家でおやつ代わりに食べています(笑)。
Profile & Information
●にしの ななせ
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。2011年から2018年まで乃木坂46の1期生として活動。卒業後は俳優として活躍中。最近の出演作に映画『ある閉ざされた雪の山荘で』『52ヘルツのクジラたち』『帰ってきた あぶない刑事』などがある。W主演を務める映画『少年と犬』が3月20日公開。
映画 『君の忘れ方』
森下昴(坂東龍汰)はつき合って3年がたつ恋人・美紀(西野七瀬)との結婚を間近に控えていたが、ある日突然、彼女は交通事故で亡くなってしまう。言葉にならない苦悩と悲しみで茫然自失の日々を過ごすなか、母に促されて故郷の岐阜へと帰省した昴が、そこでのある不思議な体験を通し美紀の死と向き合っていくようになる。●公開中
2025年3月号掲載
Staff Credit
撮影/花村克彦 ヘア&メイク/徳永舞(BEAUTRIUM) スタイリスト/鬼束香奈子 取材・原文/吉川由希子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス