non-noメンバーに登録すると
いろんな特典が盛りだくさん♡
トピック
2025.02.07更新日:2025.02.12
将来を考えた時、何を優先するのが自分らしいのか分からなくなることもきっとあるはず。最終的に「普通の就活」からではなく、今の道に進んだ先輩4人に、夢を叶えるまでに考えていたことを聞きました!
ビジコンや留学を経験し、在学中に起業
株式会社FinT CEO
大槻祐依さん
主にSNSマーケティングを行い、海外進出も果たした「株式会社FinT」。その代表を務める大槻さんの原点は高校生の頃。学校で募集していた交換留学のホームステイ受け入れを通し、アニメなど日本の文化や、丁寧なお菓子の包装といった高い技術に改めて気づいたことが"日本のよさ"を伝える今の仕事につながっているそう。
大槻祐依さんの経歴
18歳
早稲田大学のビジコンに参加、優勝
19歳
優勝特典としてシリコンバレー研修へ
20歳
ベンチャーキャピタルを行う会社でインターンをしつつ、シンガポールへ留学
20歳
動画メディアの開発・運営会社にインターン
21歳
在学中に「株式会社FinT」を創業
海外留学を希望した大槻さんは、留学提携校が幅広い早稲田大学・文化構想学部に入学。
「高校時代にオーストラリアから来た留学生のホームステイ受け入れを経験したことによって、当たり前だと思っていた“日本のよさ”に気づきました。そこで自分の視野を広げるために海外留学をしようと決意。最短で留学するために、大学入学後は授業をたくさんとって。その一つが『起業家育成講座』でした」
その授業内のビジネスプランコンテストで優勝した大槻さんは、教授から大学全体のビジコンへの参加をすすめられる。
「そこで優勝すると、アメリカの新興企業が密集する地域であるシリコンバレーに研修留学ができると知り即応募! 優勝という目標に向けて猪突猛進だった私は、周囲が複数人のチームで参加することを知らず、ただ一人で参加(笑)。行き詰まった際は教授や先輩に相談することでしか打開できなかったので、毎日研究室に通いました。ネットにはビジコン攻略法がいくらでもありますが、『経験者の話から学ぶこと』が功を奏し、優勝できたのだと思います」
その後IT産業をけん引するシンガポールにも留学
研修の参加者には、Appleの創業者である起業家スティーブ・ジョブズとともに働いていた人もいたという。
「ジョブズが、ある大学の卒業式で行ったスピーチ動画を授業で見て以来、彼は私の憧れの存在。そこでは、好奇心と直感に正直に行動した結果、役に立たないと思っていた経験も生きる瞬間が訪れたと話していて。ジョブズと一緒に働いていた人から、改めて彼の話を伺うことで、私も直感に従って“自分らしい選択”をしたいと思うようになりました」
その自分らしい選択が起業という形で実現したのは、大学3年生の頃。
「在学中は、インターンや留学などさまざまな経験をしました。起業の後押しとなったのは、2つの出来事。1つ目は、留学先のシンガポールで学生たちが経済や投資について当たり前に雑談していたこと。日本との差に驚き、それ以来日本の金融リテラシーを上げる仕事をしたいと思うようになりました。2つ目は、インターン先の会社が買収されたこと。学生の裁量が大きく、一丸となって会社をよくしようと奮起していたので、買収と聞いた時は驚いて。そこの仲間たちが、インターンでの経験を生かして次々起業していくのを見て、自分も!と在学中に起業したのが今の会社です。金融リテラシーを底上げするという大きな夢を持って設立しましたが、長年金融業界でイノベーションを起こしてきた猛者たちと肩を並べるのはかなり難しく……。『日本をよくする』という軸は変えず、自分だからこそできる事業は何かを考えました」
SNSマーケティング事業は、その考えの末たどり着いた答えだった。
「女性である意味、20代である意味、ムダなことなんてないと飛び込んだすべての経験を踏まえてたどり着いた“自分らしい選択”が今の事業。高校時代、留学生に気づかされた『日本のよさ』をSNSを通して伝えることで、起業当初に描いた“国力を高める”サポートをしたかったんです」
創業当時は少ないメンバーで奮闘
「よく、学生時代に起業をするメリットを聞かれますが、私は学生起業家を目指していたわけではなく……あえて言葉にするなら、その時がよいタイミングだと思えたから起業もそこしかなかった。当時は、目的もなく経験を自信に、自信を成長につなげたい一心で突っ走っていました。ただふと歩みが止まったあのタイミングは『日本のよさを伝えたいという目的』、インターンで学んだ『動画メディアの運用』、起業していく仲間たちを見て感じた『気持ちの高ぶり』、すべてがそろっていました。何かを始めることに遅すぎることはないですが、同じ感情や環境がそろうことは二度とない。だからこそ、『今やりたい』と感じたらすぐに行動するべきなのかなって。目的がなくても、やりたいことじゃなくても、失敗したとしても、本能のままにチャンスの波に乗ることで点と点がつながり、私のように想像してなかった展開で夢を叶えられることもあると思います」
初めて自社オフィスを持った時は感動!
創業時からのメンバーだけでなく、今はインターン生も一緒に。
2025年3月号掲載
Staff Credit
撮影/上村透生 取材・原文/宮田彩加 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス
こちらもチェック!