インタビュー

【河合優実】映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』出演！大切にしている言葉は、村上龍さん『KYOKO』内の一節

2025.04.19

【ノンノインタビュー】河合優実

長く続いている友人にはセレンディピティを感じます

シャツ¥22000・パンツ¥23000／Bibiy.　リング¥145200／マユショールーム（mayuokamatsu）　ベルト／スタイリスト私物

——圧倒的な演技力と唯一無二の存在感で見る人を惹きつける河合優実さん。映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』では、主人公の小西がひと目で恋に落ちる大学生の桜田花を演じている。

「小西が惹かれたのは、学食で一人、姿勢を正してそばをすする桜田の姿。そう考えた時、桜田は謎めいていながらも光っている人物にしたいなと思いました。そしたら、そばを食べるシーンの撮影でスポットライトみたいな強い光がたかれて、私の周りだけ物理的にものすごく光っていたんです（笑）。そういうユーモアが大九明子監督らしくておもしろかったし、ぐっときました」

——演劇を学んでいた自身の大学時代を振り返り、「常に大人数で行動していたので桜田とは全然違いましたね」と笑う。

「別学科の先輩の卒業制作に参加させてもらったのですが、当時の知人とは今も連絡を取り合う仲。映画の中で小西と桜田にはいくつものセレンディピティ（偶然がもたらす幸運）が重なるんですけど、私も学生時代にふとしたきっかけで出会い、長く続いている友人には似たものを感じます」

Q.演じた桜田のように大切にしている言葉はある？　

＂希望は常に他人との係わりの中に在る＂
村上龍さんの小説『KYOKO』で出会った、忘れられない一節。たとえば、孤独を抱えた登場人物が再生していく様を描く脚本を読んだ時など、事あるごとに「この言葉のとおりだな」と思わせられます。

Q.プライベートで夢中になっていることは？

編み物がマイブーム。夏服も作ってみたい！
編み物を始めたのは1年前の冬。最近は、教本で見つけてひと目惚れした、細長いストールがついている帽子を編みました。春夏も糸の素材を変えて、サマーセーターやタンクトップを作りたいです。

Profile & Information

●かわい　ゆうみ

2000年12月19日生まれ、東京都出身。映画『あんのこと』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。映画『ナミビアの砂漠』をはじめ、出演作が話題に。現在はNHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演中。