エンタメ部

No.003 まき

小学生に一瞬戻れる、読書の秋。

2022.09.30更新日:2022.10.08

こんにちは!
non-no大学生エディターズno.003のまきです!

ぼくは悪くない。
だから、絶対に「ごめんなさい」は言わない。
言うもんか、お父さんなんかに。
この文章、どこかで見覚えありませんか?
音読した記憶も…?

これは、小学生の教科書で掲載されている、
重松清さんの、『カレーライス』!
ゲームは1日30分、という約束を破って怒られたひろしは、
謝らずに意地を張ったせいでお父さんとけんかしてしまいます。
そんな中始まった、月に1回の「お父さんウィーク」。
お母さんの仕事が忙しい時期に、かわりにお父さんが早く帰ってきて家事をする期間。

ひろしはお父さんとけんかしたままになってしまうのでしょうか…?

というあらすじです。
私は小学生のときこの作品を何度も音読した覚えがあります…!
国語の授業がなんだか懐かしくなってきますね。

『カレーライス 教室で出会った重松清』

今回紹介するこの本は、
重松清さんの、「教科書や入試問題で使われた作品」を扱った短編集です!
突然ですが、(思い出したくないけれど)受験生時代を思い出してみてください。
国語の入試問題を解いています。

本文を読んで、設問に答えて、先生の解説を聞いて、
さあ、次の問題…
の前に、こう思うことはありませんか?

「えっ結局この後どうなったんだろ」
私はめちゃめちゃありました!
お話がどうしても途中で終わっちゃいますよね。
しかも、「なんでここで切ったの…」と思うところで!
なので、気になったものは、タイトルを調べて読んでいました。

入試問題は、確かにもう解きたくないんですが…笑
今思うと、
「読みたい!」と思う本に出会える絶好の場
だった気がします。
そして、同時にこんなことも思い出します。

教科書を音読した、
入試問題のプリントを解いた、
学校、そこにいた友達や先生。
その物語を一緒に読んだみんな、
これらの出会いを大切にしてほしい、という重松清さんの思いから、
この本は生まれたそうです。

あとがきの、
キツい時代の、しんどい世の中になってしまった。
でも、お互いがんばりたいよね。
たまには昔の教室のこと、思い出してください。
という重松先生の言葉がとっても大好きです!

学校時代に戻って、読書の秋!

さて、長々と書いてしまいましたが、
大学生になった「今」、もう一回学校時代を思い出して読書しませんか?

お話に出てくるのは、
お父さんとけんかした、
友達と「絶交」してしまった、
もうすぐで卒業、最後の試合が待っている…
という、小学生たち。
同じような体験をしてもしていなくても、きっと学校時代に戻っているはず!
最後に、印象に残った言葉を一つ!
いつでも来ればいいと言ってもらえたこの部屋があるから、外に出て行く。
ひとりぼっちだった子が、信頼できる場所、存在を見つけて勇気を出す場面。
自分が安心できる場所、人の存在があるから、私たちは一歩前に進むことができるんだな、
と、この文章を読んだときに強く思えました。

当たり前のことだけど、はっ!とあらためて実感できた一文です。

元気がほしいとき、読んでみて!

「あれ、これ読んだことあるかも」という思いと、
「小学校ってこんな感じだったなー」という思いから、

学校時代の雰囲気、出来事、何気ない日々を思い出して、

読み終わるころにはきっと明日を頑張れる!
そんな短編集です。
ぜひ手に取ってみてください。
学校時代に戻って、読書の秋、してみませんか?
では、今回はここまで!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

  • 出身地

    東京都出身

  • 身長

    154cm

  • 学年

    大学3年生

  • 推し

    推し:読書、JO1

楽しいもの、可愛いもの、面白いもの。
エンタメ中心に、大学生目線で情報をお届けしていきます!

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