インタビュー

石橋静河さん、松たか子さんとの“お隣さん生活”を満喫? 映画『ナギダイアリー』撮影秘話

2026.09.20

石橋静河さん

映画『ナギダイアリー』出演の石橋静河さん

——映画『ナギダイアリー』は、石橋さん演じる建築家の友梨が別れた夫の姉である寄子(松たか子)のもとを訪れ、"ナギ"の町で休暇を過ごすところから始まる。

「脚本を読んだ時、友梨は何不自由なく毎日を生きているけれど、どこか満たされない思いや、まだ何も成し遂げていないという焦りを抱えていて、今の時代を象徴するような人物だと感じました。私自身もこれからどうお芝居と向き合っていきたいのかを模索していた時期だったので友梨に共感できましたし、そのタイミングで、松たか子さんとご一緒できることがとても楽しみでした」

——松たか子さんとの共演から得たものは数えきれないほどあったという。

「松さんは、人や作品との向き合い方がとても誠実な方。十分すぎるほどの技術と経験をお持ちでありながら、監督が求めることに全力でこたえ続ける姿を目の当たりにして、自分の未熟さを感じるのと同時に、シンプルに"もっと頑張らなきゃいけない"という気持ちになりました」

——ノンノ世代の20歳の頃にお芝居の世界に飛び込んだ石橋さん。当時ぶつかっていたという壁について教えてくれた。

「私は15歳から18歳まで英語圏の国に留学していて、帰国後も"まずYESかNOかを言ってからその理由を述べる"という英語的な思考で話していたんです。ところが、日本の友人にはこの話し方では意図しない伝わり方をすることがあり、次第に自分の気持ちをうまく言葉にできなくなってしまって……ありのままの思いをノートに書き出していたのが20歳の頃でした。でも、振り返るとあの時苦しんだのはいい経験だったと言えます。今は何事も答えが手に入りやすくて、失敗を避ける手段も多いけれど、自分が体験することと、知識として得ることはまったく違う。実際に壁にぶつからないと分からないことって、たくさんあると思うんです」

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Q.撮影が行われた岡山県奈義町での思い出は?

松さんとの"お隣さん生活"を楽しんでいました
松さんとは隣同士のコテージに宿泊していて、半分一緒に生活しているような感覚でした。すごく寒い時期だったので、撮影の待ち時間にストーブの上でお芋を焼いて食べたのも楽しい思い出です(笑)。

Q.今作でカンヌ国際映画祭に参加した感想は?

登場人物たちの心の機微やユーモアが届いて感動!
上映中は観客の皆さんが登場人物たちの心の機微やちょっとしたユーモアの一つ一つにまで反応してくださって、終了後には温かい拍手が。しっかりと作品を届けることができたんだと感動しました。

Q.プライベートの時間はどのように過ごしている?

都会の中でも自然を感じてリフレッシュしています
お仕事をしているといろんな悩みが生まれて、それがすべてになってしまいがち。でも、たとえば晴れた空を見上げると世の中は私の心模様とは関係なく進んでいると思えて、気持ちを切り替えられます。


Profile & Information

●いしばし しずか

1994年7月8日生まれ、東京都出身。ダンス留学を経てコンテンポラリーダンサーとして活動後、2015年に俳優デビュー。2026年度後期の連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK)で主演を務める。映画『このごにおよんで愛など』が11月27日(金)公開。

映画『ナギダイアリー』

映画『ナギダイアリー』
© 2026 ナギダイアリー・パートナーズ (スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック) / Survivance / Momo Film Co.

自然豊かな町"ナギ"で創作に打ち込む彫刻家の寄子(松たか子)のもとに友梨(石橋静河)が訪れる。異なる場所で生きる二人の再会は、穏やかだったナギの日常に小さな揺らぎをもたらしていく。●9月25日(金)より全国公開


2026年11月号掲載

Staff Credit

撮影/wacci ヘア&メイク/村上綾 スタイリスト/吉田恵 取材・原文/吉川由希子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

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