――人気コミックを映画化した『胸が鳴るのは君のせい』で、美 少年/ジャニーズJr.の浮所飛貴さん演じる主人公・有馬のライバルで、いつも女子に囲まれているチャラいイケメンの長谷部泰広を演じた板垣さん。モテモテの役を演じるのは実は「結構しんどかった」のだとか。
「長谷部は特定の女の子と恋愛することを避けている男なので、人の顔を見ていないというか。どの子といても基本、上の空だったり考え事をしていたりして真正面から向き合っていないんです。誰にも本心を言えないのはきついと思いましたね。ただ、キャーキャー言ってもらえるのはうれしかったですけど(笑)」
――実際の高校時代は「ただの古墳オタク。長谷部と真逆でした」と振り返る。
「映画みたいな夢みたいなことはなかったです。そもそもモテようともしてなかったかも。だって好きじゃない人に好きって言われたらしんどくないのかなって。人間として好きと言われたらうれしいけど、恋愛として人と向き合うことは避けてきたかもしれません。映画みたいにうっきー(浮所さん)とライバルになったら、僕は身を引きます。うっきーと友達でいるほうがいいですもん」
――有馬に片思いをするヒロインのつかさ(白石聖)に対し、生まれて初めて恋心を抱く長谷部。チャラい男の不器用でピュアな素顔が垣間見えるギャップも映画の最大の見どころ。もしそんな長谷部から、板垣さんが恋の相談を受けたら?
「『当たって砕けろ』って言うかも。この映画でも登場人物みんなが失恋したり失敗したりするんです。でも、そこに向けてした努力はムダじゃないし、失敗もいい経験になると思うんですよね。この映画を見てくださる人にも、いっぱい失敗していいんだよって伝えたいです」