――映画『恋する寄生虫』で二人が演じたのは、極度の潔癖性ゆえに人と関わらず生きてきた青年・高坂と、視線恐怖症の女子高生の佐薙。彼らの脳に寄生している“虫”によって次第に惹かれ合い、恋に落ちるという異色のラブストーリーだ。
林 僕は恋愛作品に多く出演してきたわけではないのですが、ファンタジーが加わったおもしろい設定でもあったので、ぜひ飛び込んでみたいと思いました。小松さんとなら、新しい表現が生まれるんじゃないかという期待もありましたね。
小松 実は中学生の時の友達が、林さんの大ファンだったんです。これ、今、初めて言いましたけど(笑)。
林 えっ、ホントに?
小松 だから共演が決まってからは、“あの方と共演するんだ!”ってすごく不思議な気持ちになっちゃって。友達もきっと、喜んでくれていると思います。
――潔癖性と視線恐怖症を演じたお二人にとって、怖いものはありますか?
林 匿名で誰もが発信できるインターネットですね。映画の中では高坂が通信機器の機能を一時的にストップさせるマルウェアを開発するのですが、僕はそういう状況になっても全然大丈夫。最近、携帯を家に忘れて1日過ごしたことがありましたけど、すごく快適でしたから。
小松 私が怖いのはジェットコースターですね。映画の中でもデートで乗り物に乗るシーンがあるんですが、もう怖すぎて自分を見失っちゃいました。
林 乗りながら言うセリフもあったよね。
小松 気持ち悪くて全然セリフが言えなくなっちゃって。一緒に乗っていた林さんまで気持ち悪くなっちゃったんです。
林 確かにあれはつらかったね。
小松 ぜひ、映画を見てどのシーンなのか確かめてみてください(笑)。