友野一希の「トモノのモノ語り。」

友野一希連載【 #トモノのモノ語り。】vol.19「山本草太さん、島田高志郎さんが語るカズキトモノ」<フィギュアスケート男子>

2023.05.13 更新日:2023.12.22

フィギュアスケート友野一希のノンノ連載「トモノのモノ語り。」

vol.19 山本草太さん、島田高志郎さんが
語るカズキトモノ

ヤマモト&シマダのトモノ語り。

友野一希さん、山本草太さん、島田高志郎さんが浅草花やしきで仲良しトーク

フィギュアスケーター友野一希さんの人気連載に待望の初ゲスト!
山本草太さん、島田高志郎さんのお二人をお迎えしたスペシャル版でお届け中!
今回のトークテーマはずばり“友野一希”。
最初の出会いから、仲よしエピソード、普段なかなか話せない思いをそれぞれの視点から語っていただきました。ラストは仲よし加速が止まらない3人の関係性についても!
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Sota ▷▷ Kazuki

山本草太さんから見た友野一希さん。出会いから仲良しエピソードを教えて!

人に悩みを相談する時はいつも一希に。いつも俺に適切なアドバイスをくれる存在で、沈黙の時間も一希となら苦じゃない。

山本 一希と初めて会ったのは小2の時。最初は大阪(大阪府立臨海スポーツセンター)で練習してて、そこで知り合ったのを覚えてる。
一希はお兄ちゃんたちと遊ぶタイプで、俺は同学年か年下に好かれるタイプだったからその頃はまだ別のグループだったけど。

仲よくなったのはその後俺が名古屋に移ってから。ジュニアになって試合で会うことが増えて自然と一緒にいるようになったな。

友野 大阪時代か謎の友情はあったけどな。名古屋に移る時、最後に草太のことを見送ったのも俺だった。臨海の駐車場に座って、最後に二人で話したな。


山本 うわ、懐かしい!

友野 思い返してみると、草太に何かある時っていつもたまたま俺がそばにおることが多かったよな。名古屋に引っ越す時も、ケガをした時も。

山本 そうだった。だから俺、相談する時はいつも一希一択やもん。


友野 先生を変える時も「どうしたらいい?」って聞いてきたな。知らんがな、自分で決めろやけど(笑)。

山本 ガチで悩んでる時の相談は全部一希だから。いつも適切なアドバイスをくれるし、普段だって一番連絡取ってるのは間違いなく一希。

友野 (照れながら)そうなん? それは何よりうれしいですね。

今シーズンはほとんど同じ試合だったし、世界選手権にも一緒に行ったし、やっぱり不思議な縁があるな。


――ターニングポイントでいつもそばにいてくれた存在というのは大きいですね。

山本 大きいです。一希は誰にでも好かれるタイプで、俺もそんな一人だから。

友野 俺がわちゃわちゃ話してるのを草太がぼーっと聞いてくれるのが落ち着く。会話が成立してなくてもOKやし。

山本 一希とは黙ってても苦じゃない。


島田 理想の関係や。

山本 これほんま一希が気持ちいいコーナーやな(笑)。

Koshiro ▷▷ Kazuki

島田高志郎さんから見た友野一希さん。出会いから仲良しエピソードを教えて!

俺が笑う人は限られてるで。めっちゃ笑うのは楽しいからやし、楽しいから一緒にいるんやもん。

島田 小学校高学年のときにチャリティショーで一緒になったのが最初の出会い。僕がけん玉で遊んでたらすごく気さくに話しかけてくれて。その時から一希くんは常にみんなの中心にいる存在だった。

友野 最初は俺から絡んだけど、ガッと距離を詰めてきてくれたのは高志郎。「一希くんこれできます?」って言って初対面なのにスケート対決を仕掛けてきたもん(笑)。上品なのに愛嬌があるからすごく好きになった。

 

島田 ははは。お互い一緒にいたらめっちゃ楽しいってことが分かったのに、全然試合で一緒にならんくて。

友野 そうそう。でも草太がケガで不在の時期には、二人で頑張って日本男子を押し上げていこうって団結したよな。

島田 その時期二人でユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行って
もっと仲よくなって、世界ジュニア選手権にも一緒に出場したな。一希くんと一緒にいたらずっと笑っちゃうし、ほんと楽しい。

友野 高志郎はしょうもないことでもいつも笑ってくれるんですよ。ゲラなんで(笑)。

 

島田 そうかな?


山本 最近はちょっと落ち着いてきたな(笑)。


島田 まじ? 自分でその意識なかったわ。でも俺が笑う人は限られてるで。めっちゃ笑うのは楽しいからやし、楽しいから二人と一緒にいるんやもん。

友野 俺らはプライベートのほうが一緒にいる時間が多いな。高志郎が日本にいる時は時間を見つけてでも会いに行くし。高志郎の地元の愛媛まで行ったのもいい思い出。

島田 あれ、草太くんまだ来てないじゃん、愛媛。


山本 一希はフッ軽だけど俺は重いから、一希に引っ張ってもらわないと動けない。

島田 僕は二人に会いたい!って気持ちがめちゃくちゃ強いから。

友野 高志郎には遊んでもらってる感覚で、つい「遊んで!」って言っちゃう。気を遣わないし、生意気なことを言われても何もムカつかないのがすごい。生意気な言葉の裏にも確かにリスペクトしてくれているのを感じるというか。


島田 
(にっこり)

山本
 あれ、今度は高志郎が気持ちよくなってるな(笑)。


島田 島田連載になっちゃうな(笑)。一希くんは人のことを褒めるのが大得意で、常にそうしちゃう人。一つの才能だし、それがいいところ。

友野 そんなそんな。自分から好きって伝えるようにしてるだけよ。

島田 だからみんな自然と集まってくるんだよ。

友野 そうすることで向こうから来てくれたらいいなって思ってるから。いきなり絡むと「え?」って困惑させちゃうこともあるから最近は気を付けんとなって思ってる。

島田 それで「え?」ってならんかったのが僕ら二人な。


友野 感謝しないと。俺らのフィット感は相当よ。

Kazuki×Koshiro×Sota

気になる3人の関係性

かっこよすぎる表情でパンダカーに乗る友野一希さん、山本草太さん、島田高志郎さん

友野 でも俺からすると草太と高志郎のほうがめっちゃ仲よく思えるよ。3人でいる時はここ二人と俺って感じ。

山本 それは俺が高志郎にくっついてるから。


島田 草太くんとはユースオリンピックの時に2週間くらいずっと一緒だったからそれがでかかったな。

――本当に仲がいいということが十分に伝わりました(笑)。3人で集まる時はどんな感じなのでしょう?

山本 だいたい一希がお店の場所を調べて連れて行ってくれます。自分は散歩してる時に「ここええなあ、入ろ」っていうのが多いけど、一希は事前に計画するタイプ。

島田 僕はお店探しをやれって言われたら全力でやりますよ!


友野 俺と高志郎で「こういうとこあるよ」「こんなとこもあるよ」ってマウント合戦を繰り広げて勝利したほうのお店に行くパターンが多いな。

山本 それを俺は「いつも大変やな~」って見ながら付いて行くだけ(笑)。

島田 僕と草太くんは3人で一緒にいるだけでいいの。何をするとかじゃなく。


山本 今回のスターズ・オン・アイスでさらに親密になっちゃったな。ホテルの部屋で3人でずっとくっついてたり。

友野 疲れすぎておかしくなっちゃった。

山本 疲労でバグっちゃって、「なんか幸せ~」って言ってくっついたり、ハグしたり。

友野 最初はノリでくっついてたのに、誰かが「人のぬくもりって落ち着くなあ」って言い出して。「そんなわけないやろ」ってくっついてみたら「ほんまや、落ち着くなあ」って。ハグ=落ち着くってことに気付いてしまった。


島田 1日1ハグね。

山本 一希いない時は二人でやってて、冷静に考えると「あれ、なんで俺らずっとハグしてんだろ」って(笑)。


友野 どんだけ仲がいいんだよ俺ら(笑)。それくらい楽しい時間だったから終わっちゃったら寂しい。


島田山本 寂しい……。


3人が唯一ケンカするのは……

――それだけずっと一緒にいてケンカすることはないんですか?

友野 ワードウルフ!※ 唯一これやってるとキレ始めますね。高志郎が結構マウント取ってくるんで。

※みんなであるお題について雑談し、その会話の中でみんなと違うお題を与えられた人を見つけ出す人狼のようなゲーム。友野さんはすぐ顔に出てしまうことからこのゲームが極度に苦手で、「ワードウルフ」の単語を聞くだけで黙ってしまうため、「一希がうるさい時に使う(笑)(by山本さん)」とのこと。

 
山本 ゲーム中の立ち回りがうまいんだよな高志郎は。
普段から思っていることをバンバン言うんで、ケンカはないですね。

友野 あとは俺が話聞いてなくて高志郎が不機嫌になるパターン(笑)。

島田 (笑)

――さっきからお話を聞いてると、一番お兄ちゃんの友野さんが二人からいじられることが多いんですか?


(二人がにやにやしながら友野さんを見つめる)

友野 そうか?(二人の反応を見て)
ああそうなんやな(笑)。高志郎がお兄ちゃんで、俺と草太が「高志郎~」って付いて行く感じやな。

島田 でもいざって時にリードしてくれるのは一希くんやん。

友野 え、そうかな……。

島田 まあその時々にもよるけど……。ただ草太くんではないね!(笑)

友野 (笑)

島田 草太くんの私生活が心配になる時があるよ。ほうっておけないからみんな草太くんのことを好きになっちゃうんです。つい面倒を見たくなる。


友野 愛おしい。

島田 可愛い。

友野 ごはん食べてるだけで……。

島田 草太くんが口いっぱいにしてもぐもぐしてるだけで可愛いです。



3人のトリオ名は?

友野一希さんのノンノ連載「トモノのモノ語り。」に山本草太さん、島田高志郎さんが登場!

――そんな仲よし3人のトリオ名を付けるなら?

島田 僕たち3人とも我が強すぎるから。


友野 むしろなんでまとまってんやと不思議なくらい。だから“チーム なんでまとまってんや”かな(笑)。

山本 (爆笑)


友野 みんながみんな違うからそれぞれに興味津々なんよ。「何こいつおもろいな」って。長年付き合ってても今でも新しい発見があるし。
特に高志郎は関われば関わるほどおもしろい。隙が全くない感じからちょっとずつ露わになっていって……(笑)。人間らしい一面が見えた瞬間にうれしくなっちゃう。


島田 だんだんと気遣わんくなってきたから(笑)。

友野 草太はホワホワしてるようで案外しっかりしてるからきゅんとする。冷静だし、いざという時めっちゃ頼りになる。まあ俺らといる時は警戒心0やけど。

島田 一希くんはこう見えて意外と神経質でこだわりも強くてプライドも高くて……話聞いてない(笑)。


友野 聞きたくない情報は頑なに聞かない時があるな。聞いてるふりしてもバレるしね。でも高志郎も聞いてないことが多くて、どうしたらちゃんと聞けるか二人で悩んでる草太は「ほんほん」言うのがうまいから、聞いてるか聞いてないか分かんないけど(笑)。


山本 一希は考えてないようでちゃんと考えてる。強制するんじゃなくて、自然とリーダーシップを発揮するのがうまい。やっぱり一希がおるのとおらんのとじゃ……。


島田 全然ちゃうよな。


山本 俺らのムードメーカー。

島田 今の日本男子がまとまってるのは一希くんのおかげというのは間違いない。


(照れて口笛を吹く友野さん)


友野 
ありがとお! これからも3人で一緒に頑張っていこうな!


撮影/田形千紘 取材・文/轟木愛美

 

Profile

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フィギュアスケート選手

 

1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。上野芝スケートクラブ所属。

趣味は古着屋巡り、サウナ。自分らしいスケートを追求し、唯一無二の武器へと変えてきた24歳。観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。

日本フィギュア界の“いい兄ちゃん”的存在で、後輩からの信頼も厚い。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年競技以外で見せる魅力にも大きな注目が集まる。
2022-23シーズンは全日本選手権で初の表彰台、自らの力で世界選手権出場を果たし自己ベストを更新するなど一歩一歩確実な成長を見せ、来シーズンへの期待が高まるばかり。好きな色は赤。どんな会場もホームへと変えてしまう世界のエンターテイナー。

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フィギュアスケート選手

 

2000年1月10日生まれ、大阪府岸和田市出身。中京大学所属。
趣味はサウナ、アロマ、音楽鑑賞。
2015年世界ジュニア選手権3位、2016年リレハンメルユースオリンピック優勝など、ジュニア時代から名を馳せる才能豊かなスケーター。大ケガによる3度の手術を経て競技の場への復活を果たした。2022-23シーズンはかねてから定評のある流麗なスケーティングと見る者の心を揺さぶる表現力に加え、目を見張るほど質の高いジャンプなど技術的にも進化し、一躍次のステージへ。初進出のGPファイナルで銀メダルを獲得、世界選手権代表にも選出された。
友野さんからは「スキニーとタートルネックを着るために生まれたような男」と評され、クールなブラックコーディネートはお手のもの。ギフティングサービス「Unlim」内で開催される競技の近況や貴重なプライベートトークを聞くことができるオンライン交流会も話題。


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フィギュアスケート選手

 

2001年9月11日生まれ、愛媛県松山市出身。木下グループ所属。
趣味は音楽・YouTube鑑賞、料理、景色がいい場所巡り。
15歳で単身スイスに渡り、敬愛するステファン・ランビエールコーチのもとで心技体を磨く21歳。表現力が豊かで、抒情的なスケーティングで魅了するアーティスティックなスケーター。
2022-23シーズンは、ジャンプの安定感が増し、国際大会でメダル獲得、GPシリーズで自己最高位更新と、本番でも強さを発揮。照準を合わせてきた全日本選手権で初の表彰台に上り、銀メダルを獲得、目標であったISU選手権、四大陸選手権への出場を果たした。
友野さんとプライベートでショッピングに行くことが多く、今回の私服はその際に購入したお気に入りの一着。3人の中では一番年下ながら、しっかり者キャラとのこと。英語が堪能で料理も得意。

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Kazuki Tomono

フィギュアスケーター

1998年5月15日生まれ、大阪府堺市出身。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックを目指す男子シングル日本代表。感情をスケートにのせ、観客の心まで躍らせるHappyな演技で世界を熱狂させる愛されスケーター。
古着、サウナ、インテリアショップ巡りなど多彩な趣味をもつ26歳。実直な人柄、好きなことに対する探究心など、近年は競技以外で見せる魅力にも注目が集まる。
表現の名手であり、オフシーズンはアイスショーに引っ張りだこ。各ショーの特性に合わせた多彩なパフォーマンスでエンターテイナーぶりを発揮している。
新シーズンは「競技者としてより高みへ」をテーマに練習に励む日々。今季のフリープログラムは『Butterfly』。さなぎが蝶へと変化するように、彼もまた、圧倒的変化を求め日々成長中。その美しき進化に出会える日はもうすぐそこだ。

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