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テレビ好きには最高! 映像制作会社・アシスタントディレクター2年目にOG訪問【Web限定】
実際に働いている人でないと分からない業界事情を知ることができると好評の連載。今回は、 映像制作会社でアシスタントディレクターとして働くOGに話を聞きました。
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2024.03.20更新日:2025.01.28
さまざまな業界で働くOGに、職場のリアルを聞く連載。今回は、映像制作会社でテレビ番組のADとして働く先輩にインタビュー。
映像制作会社【アシスタントディレクター】 ▶︎▶︎ 2年目
勤務地 | 東京都 |
仕事内容 | 「大手テレビ局の朝の情報番組を制作するチームに所属しています。放送曜日ごとに班が分かれており、私は火曜日担当。現場責任者であるディレクターから指示を受けて、取材先への連絡やスタッフに配布する資料作り、動画編集者に渡す素材の整理などを行っています」 |
給料 | 【初任給】23万円 【現在】28万円 「現在のお給料は、残業代と深夜手当を含めた額です。担当する曜日の前日は深夜まで働くこともありますが、放送翌日は代休を取って、しっかり休みます!」 |
残業時間 | 平均70時間/月 |
ボーナス | 45万円/年2回 |
有給休暇 | 年11日 「夏休みは有休を使って好きな期間に取れます。休みやすい雰囲気ではありますが、自ら番組責任者5人ほどに個別で申請しなければならず、少々面倒です」 |
普通じゃできない経験の連続! 興味も広がり、人生が豊かに
fashion point
服装も髪形もNOルール! 動きやすさ重視
スタッフはそれぞれ好きな服を着ていて、個性豊か。私はスウェットにパンツ、歩きやすいスニーカーが定番です。屋外での収録も多いため、アウターは暖かいものをチョイス!
この仕事を選んだ理由
テレビを見ることが大好きで映像制作に携わりたかった
「大学のサークル活動で新聞制作を経験し、もの作りの楽しさに目覚めました。テレビを見るのが好きだったため、映像制作会社に絞って就活し、内定をもらったなかで一番規模の大きい会社に入社。長く働きたかったので、仕事の幅が広いことと、充実した福利厚生が決め手に!」
1日のスケジュール
\ START /
9:00 | 起床 | ||
10:00 | 出社 | ||
11:00 | 始業 | ||
13:30 | 昼食 | ||
20:00 | 終業 | ||
20:30 | 夕食 | ||
23:00 | 帰宅 | ||
24:30 | 就寝 |
「放送日前の2日間は忙しいですが、それ以外は割とゆったりとしたスケジュールです。通常は、まずチームの全体会議からスタート。昼食を挟んでディレクターと取材先を選定したり、VTRの骨組みを作ったりした後、一人で各所への連絡やリサーチを行います」
社内の雰囲気
体育会系な印象かもしれませんが、雑談の多い、にぎやかな職場です
「同じ番組を担当するスタッフは300人ほど。好奇心旺盛でおしゃべり好きな人が多い、活気のある職場です。番組として若い視聴者の増加を目指しているため、若手の意見もしっかり聞いてくれます。ADは8割が女性ですが、ディレクター職ではわずか2割。子育てとの両立が難しくて辞めてしまう女性が多く、少し不安です……」
社内恋愛ってある?
身近にはいませんが、結構多いとは聞きます!
「急に取材が入ったり、放送日前には徹夜もしたりと、他業界の人とは生活リズムが合いにくいため、同業者カップルが多いよう。私のチーム内にはいませんが、他番組のディレクターや音響担当などの技術者とつき合っている人のうわさはチラホラ耳にします。ちなみに私は、大学時代の同級生と交際中です」
仕事のマストアイテム
ホチキスは資料作り、USBメモリはデータの受け渡しに欠かせません!
「現場では紙の資料が必要になる場面も多く、印刷したらすぐまとめられるように、ホチキスを携帯しています。また、効果音やCGの編集を、それぞれ専門の技術者に依頼するのもADの仕事。データの受け渡しにUSBメモリを使うため、容量が大きなものを2〜3個は常備!」
入社してよかったこと
貴重な取材を通じて、知見が広がる!
「取材のために、海外の記者に話を聞いたり、普段は入れない場所に入れてもらえたりと、情報番組の関係者だから得られる経験がたくさんあります。また、幅広い知識が身につき、人生が豊かになったと実感しています」
入社後にギャップを感じたこと
放送直前の現場は想像以上にハード
「放送日の前日はひと息つく時間もないほどドタバタ。体力勝負の仕事だとは覚悟していましたが、思っていた以上でした(汗)。事故や災害などのつらいニュースを担当すると精神的にダメージを受けてしまい、落ち込むことも」
人生プラン
「アシスタント期間は平均4年ほど。しっかり経験を積んでディレクターに昇進し、自分のやりたい企画を実現させることが第一の目標です。結婚などプライベートのプランを組むのは、その後かな」
こんな人にオススメ!
「好奇心旺盛な人。特に1〜2年目の若手は幅広い分野のネタを担当するため、どんなことにも興味を持って取り組めることが大事。その上で、体力と忍耐力も必須です!」
大学生エディターズからの質問
Q テレビ業界は個性が重視される印象。どうアピールしましたか?(まっぴーさん・大学2年)
「地理が好きで、特殊な地形を見るために外国を訪れた経験を話しました。熱量を持って伝えることが何よりも大事だと思います!」
Q 映像制作会社のよさなど、テレビ局との違いを教えてください。(こまめさん・大学4年)
「よいと思うのは、ずっと制作に携われること。テレビ局では制作部以外への部署異動もあるので。60代で現役の大先輩もいます」
就活生へのアドバイス
「就活時期がどんどん早まっている今、あえて、"焦らなくていいよ"と伝えたいです。私はやりたいことが定まらず、かなり遅くに始めましたが、しっかり悩んだおかげで志望理由を明確に語れました。迷いながら興味のない会社を受けても、きっとうまくいかなかったと思うから。周りの状況に惑わされずに、自分のペースで頑張って!」
実際に働いている人でないと分からない業界事情を知ることができると好評の連載。今回は、 映像制作会社でアシスタントディレクターとして働くOGに話を聞きました。