トピック

「ガクチカがない!」から内定へ。よくある経験をどう自分らしいガクチカに変えた? 先輩たちのリアルルポ

2026.08.02

エピソード不足をどう乗り越えた?

ガクチカがない!から
内定を獲得した先輩たちのリアルルポ

ガクチカが見つからず悩んだ先輩たちは、何を考え、どう行動した? 内定につながった経験の見つけ方と工夫を聞きました。

※2026年5月13日〜6月1日、non-no大学生エディターズ、non-no公式Instagramにてアンケート調査を実施。計48名が回答。

 部活・サークル 

小規模なサークル活動、志望業界と関係のない部活動、高校時代の経験など、一見アピールしにくそうな題材を魅力的なエピソードへと昇華させた先輩たち。その発想やまとめ方の工夫は必見!

規模より主体性が重要! 失敗と学びを交えてブラッシュアップ

 ガクチカの題材は、所属していた法律サークル。規模が小さかったこともあり「就活でアピールするには弱いかも?」という懸念がありました。そこで、成果ではなく課題との向き合い方に焦点を当てることに。うまく周囲を巻き込んで全員で解決できる流れを作ってきたことを中心にエピソードをまとめ直しました。
 当時サークルでは、60周年記念誌の制作期間中に編集長が突然離脱するというトラブルが発生し、メンバーのモチベーションが低下。その時に、自ら積極的に会議を開いてゴールに対する認識をそろえたり、日常的なコミュニケーションを活性化させたりすることで、制作体制を立て直すことに尽力したので、そこを明確に打ち出すようにしました。
 また、これは高校時代に学園祭実行委員として活動した際に、周囲を頼れず一人で抱え込み、キャパオーバーになってしまった経験を踏まえた行動だったので、その点も加えて過去の学びと成長を強調。どんな規模のチームでも、全員の足並みをそろえることが重要であることを学んだと伝えることで、失敗を糧に主体的に行動した点を高く評価していただくことができたと感じています!

(金融・大4)

体育会系部活のネタを出版志望らしく挫折や葛藤を引き立てた青春ストーリーに

 第一志望だった出版業界には、体育会系とは真逆なイメージを抱いていました。大学時代はラクロス部に所属しがっつり活動していたため、他業界ではガクチカ不足の懸念はなかったのですが、出版業界では個性的なガクチカが求められるといううわさがあり、選考を前にして急に悩んでしまったんです。先輩に話を聞くと「業界と関係のない経験でも、自分が実際に感じた悩みや達成感などを盛り込みながら、感動的なストーリーとして伝えられれば十分評価されるよ!」という助言が。そこで、自分の活躍や分かりやすい成果をアピールするのではなく、思うようにチームに貢献できなかった時の挫折や葛藤、それらを乗り越えて成長した過程を丁寧に言語化してストーリー仕立てに。常にチームのためになることを考えて行動していたことや、粘り強さが伝わるガクチカにすることを意識しました。その結果、無事出版業界から内定をゲット。また、金融業界や保険業界でも反応がよく、一つのガクチカで多業界にアプローチすることができました。

(出版・1年目)

古すぎる?と思っていた高校時代の経験を今の自分につなげて鮮度をUP

 大学生活をいろいろと振り返ってみても、「これが学生時代に頑張ったことです」と胸を張って言えるような経験が見つからなくて。さらにさかのぼり、これなら自信を持って話せる!と感じたのが、高校時代に女子バスケットボール部でマネージャーをしていた経験。かなり前の話だし、目立った実績を残したわけでもないし……と思いつつも、きちんと掘り下げてみると、選手が活動しやすい環境を作るために準備を徹底していたことや、一人一人の状況を見ながらサポートしていたことなど、自分なりに誇れる行動が数多くありました。ただ、高校時代の経験をそのまま伝えるだけでは説得力に欠けると感じ、そこで学んだことが今の自分につながっていること、実際に志望業界でどのように生かせそうなのかという点を重点的に伝えるように心がけました。自信を持って話せるエピソードができて、特にサービス業の選考では、「周囲をよく見て行動できる人だね」と言っていただくことも多かったです!

(ブライダル・大4)

ガクチカイラスト2-1

 アルバイト 

身につけたスキルや成長をアピールしやすい一方で、印象に残すのが難しい側面も。飲食店アルバイトや塾講師、編集業務の経験を先輩たちはどうまとめた!?

具体的な成果がなかったため思考プロセスが伝わる構成を意識

 ガクチカにできる経験がない!と感じて、キャリアセンターに駆け込み相談。そこでパッと目を引く経験であることよりも、自分がどう頑張ってきたのかを語れることのほうが大切なのだと学び、イタリアンレストランでのアルバイト経験をテーマに定めました。とはいえ、「売り上げを○%伸ばした」といった数字にできるような成果や、特別な経験があったわけではなくて。そのため、業務内容そのものではなく、伝え方を工夫することで他の人との違いを出そうと考えました
 題材として選んだのは、作業効率を上げてアルバイト先に貢献した経験。教わったことはその日のうちに復習し、次の出勤前にも確認することを習慣化した結果、業務中にメモを見返す回数が減って集中力が上がった、という流れを具体的に書きました。さらに、この経験を「目的→行動→結果」の形式に整理して伝えたことで、エピソード全体にまとまりが生まれ、自分らしさや成長意欲も表現しやすく! 特に、人柄や向上心を重視する企業から好意的な評価をいただくことが多く、最終的には第一志望の業界への就職につながりました。

(メーカー・1年目)

エピソードの多さが正義じゃない! アルバイト経験に絞って"即戦力"を強みに

 当初は、自信がない自分を変えたくて、ボランティアや一人旅、人とは違うアルバイトなどさまざまなことに挑戦してきた経験をガクチカの軸にしようと考えていました。ただ、エピソードの題材は豊富にあるように見えたものの、いざ深掘りしてみると、どれも内容が浅くなってしまうという課題が浮上。そこで、なかでも身につけたスキルを具体的に伝えやすい、旅行ガイドブックを制作する出版社でのアルバイト経験を軸に定め直すことにしました。
 締め切りから逆算して行動する力や、責任を持って仕事をやりきる姿勢、メールや電話を活用した非対面でのコミュニケーション力など、社会人としてすぐに生かせるスキルが学べたことを重点的にアピール。面接では、さまざまなことに挑戦してきた行動力と、アルバイトで培った実践的な経験の両方を評価していただく場面が多く、自分の成長過程をしっかり伝えられていると実感できました。

(人材・2年目)

誰もがイメージしやすい飲食店バイト経験を練り直し、想像以上の好反応をゲット!

 就活を始めた頃は、中学・高校の修学旅行生に観光地を案内するボランティア経験をガクチカとして話していました。少し珍しい題材なのでアピールになると思っていたのですが、業界によっては活動内容をイメージしづらいようで、あまり深掘りされないまま終わってしまうことも。そこで改めて見直したのが、ありふれた話だと感じて省いていた、カフェのホールスタッフのアルバイト経験。
 振り返ってみると、外国人観光客への英語対応を積極的に担当していたことや、自身のSNSで新商品の感想を発信したり、看板メニューのリール動画を作成したりして店舗の魅力を広める活動にも自主的に取り組んでいたことなど、自分らしいエピソードを盛り込めると感じました。そうしてガクチカを改めたところ、「情報発信を行った理由は?」「英語対応で工夫したことは?」と関心を持っていただくことが増え、面接でも自分の強みを伝えやすくなりました!

(医療機器メーカー・3年目)

よくある塾バイトは、親しみやすいキャラ作りをアピール材料に

 塾講師のアルバイト経験者は多いため、そのまま説明するだけでは埋もれてしまい、印象に残りにくいのではないかと感じていました。そこで、生徒に勉強を教えることだけでなく、雑談や悩み相談を通じて信頼関係を築くことに力を入れていた点を軸に。先生というよりも「近所のお姉さん」のような存在を目指し、生徒が気軽に話しかけられる雰囲気作りを心がけた結果、積極的に質問や相談をしてもらえるようになったことを例としてあげました。
 この経験を通じて、相手に合わせてコミュニケーションのとり方を工夫する力や、課題解決のために自ら考えて行動する姿勢をアピールすることができたと実感。特に教育業界やマーケティング業界の選考では好意的な反応をいただくことが多く、自分らしい強みとして伝えられるエピソードになりました。

(リサーチマーケティング・大4)

ガクチカイラスト2-2

 学業・課外活動 

研究活動や留学経験は、関連性が低い業界ではウケにくいという声も。切り口を工夫して自分らしい強みを最大限アピールできるガクチカに仕上げた先輩たちのエピソードがこちら!

研究プロセスにフォーカスしてガクチカの汎用性を向上

 ガクチカに選んだ題材は、自分がもっとも時間と労力をかけて取り組んだ研究室での研究活動。ただ、研究内容や成果をそのまま説明するだけでは、一般企業の選考では魅力が伝わりにくいのでは?と感じていました。そこで、自分なりに工夫しながら研究を進めたプロセスに焦点を当てて伝えることを意識。うまく結果に表れずつまずいてしまった時に、必ず仮説を立てて、その検証を繰り返しながら、少しずつ解決策を探っていたという流れを軸に構成しました。その結果、研究内容に近い業界だけでなく幅広い企業でも活用できるガクチカとなり、自分の考え方や問題解決への向き合い方まで伝えられるようになりました!

(光学機器メーカー・修士2)

質に自信がないなら数で勝負! 複数の経験を羅列して行動力をアピール

 部活動のように長期間熱心に打ち込んだことや、大きな成果を残した経験がなく、ガクチカ作りに頭を抱えていました。ひとまず、これまでの経験をExcelに書き出して整理してみることに。飲食店のメニュー開発を行うインカレサークルでの活動や、ピアノ、複数のアルバイトのかけ持ちなど、さまざまなことに挑戦してきた経験を振り返るなかで、「チャレンジ精神」と「行動力」が自分の強みなのかもしれない!と再認識することができました。
 そこで、一つの目立ったエピソードを探すのではなく、自分らしさが伝わる複数の経験を組み合わせてアピールする方針に変更。初対面の相手にも分かりやすいように要点を簡潔にまとめること、そして選考が進むなかで通過率がより高かったガクチカをブラッシュアップすることに注力しました。幅広い経験を並べることで、新しい環境にも前向きに飛び込める人柄がきちんと伝わったようで、挑戦心や柔軟性を重視する企業から特に高い評価をいただきました。

(食品メーカー・修士2)

ガクチカイラスト2-3

2026年9月号掲載

Staff Credit

イラスト/LAZY PIZZA DELIVERY 構成・原文/中西彩乃 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

ガクチカ

#Tag
Share

関連記事

トピックの新着記事

VIEW MORE

就活の新着記事

VIEW MORE

Icons made from svg iconsis licensed by CC BY 4.0