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No.092 ゆかしかりしかどのブログ

No.092 ゆかしかりしかど

No.092 ゆかしかりしかど

大学4年生/広島県出身

身長:159cm
推し:おいしいものが大好きです!趣味は読書で、好きなアーティストはMr.Childrenさん。中学生の頃からずっと聴いてます!

大好きなnon-noの大学生エディターズとして活動できることになり、とても嬉しいです!たくさん面白い情報を発信していきます♪

【読書】芥川賞受賞作『この世の喜びよ』&本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』が良すぎた!

芥川賞&本屋大賞受賞作を熱く語る!

こんにちは!
4月のお題が「ひとり時間の過ごし方」ということで…今回は私の鉄板の「ひとり時間の過ごし方」である読書をテーマに書いてみたいと思います!(実は私、書評の仕事などもしている文学オタクなのです!(笑))

今回は、1月に発表された第168回芥川賞受賞作『この世の喜びよ』と、先日発表された第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』について熱く語りたいと思います!

芥川賞受賞作『この世の喜びよ』を熱く語る!

【読書】芥川賞受賞作『この世の喜びよ』&本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』が良すぎた!_1_1
まずはこちら。第168回芥川賞受賞作『この世の喜びよ』(井戸川射子、講談社)を語ります!

あらすじ

幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンターの喪服売り場で働く「あなた」が、フードコートの常連の少女と知り合い物語が展開していきます。

子育ての記憶を描き、絶妙な感情を巧みに描く……表題作(受賞作)はそんな作品です。

感想

独特のリズム感を持った文章で、読みづらいといえば読みづらいかもしれません。

でも、その感じ分かる、というのを絶妙に描写してくるんです。そして「あなた」という表現を一人称にも二人称にも使っていて、そこがミソなのかなという感じがしました。それが文学的に面白くしている(解釈を多様にする)要因でもあり、読みづらさの原因の最たるものだとも思います。

「若さ」「老い」というテーマ、世代間の交流、子育ての記憶と自分。そういうものを扱っていて、それが「この世の喜び」につながる作品でした。あぁ、きっとこの先私もこういう感情を抱くことがあるのだろうな、と。すごくリアルで、それでいてやっぱり文学。20年後くらいにもう一度読み返したい。

本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』を熱く語る!

お次はこちらの作品。第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』(凪良ゆう、講談社)を熱く語ります!!

そして書影がない。実家で読んで、良すぎて実家の父に貸してきてしまった……お許しください。

あらすじ

ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
(Amazon 本の紹介文より)

感想

いろんな生き方があっていい。もっと世の中が自由になればいい。凪良さんの作品に共通するテーマとしてそういうものがあるのだろうと勝手に思っているのですが、そういったテーマの作品の中でも群を抜いて良い。凪良ゆう作品の真骨頂だと思います。

途中、読んでいて辛かったんです。でも、読後、心から読んでよかったと思わされます。

生きていると、色々ある。生きるってめんどくさい。世の中ってめんどくさい。
そんなことをありありと描いていながら、さらりとした美しさと、生きていくことへのほんの少しの光も描く。すごい作家だ、と思わずにはいられません。

(実は私本屋大賞オタクでして、受賞作決定前から本作を読んでいて……めちゃめちゃ推していたので受賞したと聞いてすごく嬉しかったです(笑))

文学オタク、またもやたくさん語らせていただきました

いやあ、どちらの作品も本当に良い。
井戸川さん、凪良さん、この度は受賞本当におめでとうございます。

ということで、以前も「文学オタクが熱く語る」という記事を書かせていただいたのですが、今回も語らせていただきました。

両作品、めちゃめちゃ素晴らしい作品です。あなたも、ぜひぜひ。

「文学オタク」シリーズ前作はこちら!

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